背広という言葉

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有馬桓次郎 @aruma_kanjiro

日本の家庭料理の大定番「肉じゃが」は海軍で考案された料理であった!?(サライ.jp) #Yahooニュース ま た か よ news.yahoo.co.jp/articles/928f7…

2022-12-03 16:56:24
灰田かつれつ @Haidacutlet

背広=サビルロウ説のようなものだ

2022-12-03 18:11:29
灰田かつれつ @Haidacutlet

1860年代ごろの背広は背縫いが無かったので、幕末の仕立て業者がマンテルなどの普通の洋服との縫製上の区別をつける意味で背広と称したのだが、20世紀に入った頃にサビルロウが世界的に有名な仕立て屋街に成長し、大正時代ごろにこの説が生まれたらしい

2022-12-03 18:19:13
灰田かつれつ @Haidacutlet

サビルロウは有名になる前からヘンリープールという有名なテーラーがあったのだが、もし仮にヘンリープールで背広を誂えた人が日本で広めたのだとしても、別にヘンリープールがサックコートを発明したわけでもなし、一般名称化するには苦しいものがある

2022-12-03 18:22:22
TL-83 @83_tl

@Haidacutlet 大変興味深いですね。 通説の一つとしてフロック型の5シーマーからラウンジ型の3シーマーに変わったことで、、、という物もありますが。 本説はなにか文献で明らかなのですか? 背縫いの無い背は後の900年ごろのシステムではオールバックとして区別され紹介されていますね。

2022-12-18 13:13:06
灰田かつれつ @Haidacutlet

じつは戦前の背広を研究するのに役立ったのはむしろ戦後の資料で、「前までと比べてこういうふうに仕立て方が変わった」と詳説されていることが多く、逆にそこから遡って昔の仕立て方がはっきりわかってくるという

2022-12-11 08:40:08
灰田かつれつ @Haidacutlet

こういう遠回りした方が情報に辿りつきやすいというのはあらゆる研究に当てはまるものかもしれない

2022-12-11 08:41:02
灰田かつれつ @Haidacutlet

昔は背広と礼服(=軍服)は仕立ての哲学というか技術が違っていて、これが念頭にあると理解がうまくいったような気がする

2022-12-11 08:52:41
灰田かつれつ @Haidacutlet

大正以降の日本では、例えば裏地を縫い固めるということは礼服や軍服では行われていたけれども、これを背広でやるのはご法度で、戦後に脇下を縫い固めるのが流行った時にも現代の仕立てでそんなことをやるなと非難されている

2022-12-11 08:56:16
灰田かつれつ @Haidacutlet

現代人は昔の服はカタいものだという認識だが、とかく背広については柔らかい生地で軽く仕立てるというのが戦前からの理想で、芯材をガンガンに効かせて鎧のように縫い固める礼服や軍服とは一寸違っていたようである ちなみに国民服の仕立ては背広がベースにあり、将校さんとかの服とは異なる

2022-12-11 09:00:27
仕立て屋 まきさん @tokujirou18

西日本紳士服技術者団体連合会参加のイベント出演者K先生のトンビ。袖下は着物の袖が入るように大きく開いている。 pic.twitter.com/p4Rb74mM93

2022-12-11 16:09:05
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灰田かつれつ @Haidacutlet

@tokujirou18 関西のトンビは背縫いがないというのは今も…

2022-12-11 17:19:22
仕立て屋 まきさん @tokujirou18

@Haidacutlet どうなんでしょ?ディナージャケット(ショールカラーの場合)の襟後ろ中心は関西は継がないというのは聞いたことがありますが、トンビもそうなんですかね?K先生にまたイベントの際お会いするので聞いてみることにします。

2022-12-11 17:46:54
灰田かつれつ @Haidacutlet

@tokujirou18 どこかの文献で読んだ気がするのですが、探して参ります… ショールカラーそうなんですね…

2022-12-11 20:08:58
仕立て屋 まきさん @tokujirou18

@Haidacutlet 私も、イベントでは先生方にお会いしますし、トンビを縫った先生は多いでしょうから聞いてみます。ショールカラーは身返し~襟が拝絹地で、関東では後ろ中心を継ぐことが多いと聞きました…

2022-12-11 20:15:55
灰田かつれつ @Haidacutlet

@tokujirou18 和服のコートは関西は背縫いがあるとかなんとかいう話もあった気がします、うろ覚えですみません。ショールカラーをひと繋がりに取るというのはほとんど縦地でやるということでしょうか…?

2022-12-11 21:00:32
仕立て屋 まきさん @tokujirou18

@Haidacutlet すいません、灰田さん…見落としてました。大変遅くなりました。こんなかんじで、襟〜身返しのパターンを作り拝絹地の上で操作しながら裁ち、癖取りをして付けます。 pic.twitter.com/51XsFfV6sm

2022-12-13 23:26:56
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灰田かつれつ @Haidacutlet

@tokujirou18 ありがとうございます。背中を接ぐ場合と比べるとだいぶ要領が違ってきそうですね… pic.twitter.com/7N8ig1rKXc

2022-12-14 07:11:54
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灰田かつれつ @Haidacutlet

食わず嫌い感のあった艦これのアニメ二期、見始めたら時雨が元絵よりも角張ってて男の子っぽくてすごく可愛かったので良かった

2022-12-13 20:56:24
タイタンII@W53熱核弾頭 @titan2_w53

提督の服が達磨じゃなくて背広な所に反応してる変人です。

2022-12-16 01:00:25
灰田かつれつ @Haidacutlet

まだ見てないのでわからないが、背縫いがなければ提督ではなくて警察官だった可能性がある

2022-12-16 21:38:00
灰田かつれつ @Haidacutlet

わからない人のために解説しておくと、明治の初めまで「背広」という言葉はもともとスーツのことではなくてバックスタイルを指す用語だったのです (この頃は詰襟もテーラードカラーも区別がなくて好きに仕立てるものだった)

2022-12-16 21:42:37
灰田かつれつ @Haidacutlet

ちなみに明治の終わり頃から背広ということばはスーツのことを指すようになりましたが、テーラーの業界では割と最近まで詰襟のことも背広と呼んでいました 嘘だと思う人は服飾系の学校の図書館に行って調べてみよう

2022-12-16 21:45:34
灰田かつれつ @Haidacutlet

戦前生まれの超高齢の人にはまだ通じますが、残念ながら戦後生まれのテーラーさんに言っても通じないと思います

2022-12-16 21:48:03
灰田かつれつ @Haidacutlet

ちなみに「背広」がスーツ(サックコート)のことを指す言葉ではなかったころは、「折襟」という呼称が用いられていたそうです

2022-12-16 21:53:24
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