デジタル・デビル・ストーリーの原作者、西谷史先生ご自身が語られた当時あれこれや作品に関する呟きなどをまとめました その4(2023/01〜)
いま考えれば、くだらない考え方だと思う。 人に話せなくても、大きな夢を本気で実現させたいと思う、その秘めた気持ちがエネルギーになるのに、 21世紀に入ってひさしぶりに訪ねた石舞台に、アホーといわれたような気がした。 もっとも、いまはまた異なる夢が芽生え始めたのだが…。 pic.twitter.com/xdhBC8JZG5
2023-01-03 17:31:37@makomako713 僕はそうしなかったことを少し後悔している。むしろ、「やりたい」気持ちがどこを向いているのか、自分で見極められなかったことが問題だったのでしょう。 ただ、いちばんの優先順位は「自由」なので、それは守れた気がする
2023-01-03 17:48:41(エンタテイメントに目覚めたとき) 僕が、音楽をやって、いちばん拍手を受けたのは、皮肉なことに、野外コンサートでもクラブでもなく、勤めた会社の全国会議の席だった。 音楽を諦めて1977年に東芝に就職。その年の夏、事業部の全国会議があり、銀座の大きなクラブ風レストランで打ち上げがあった pic.twitter.com/PFfndlrEgl
2023-01-04 17:15:40出席していた新入社員が僕だけで、「新人くん、バンドやってたんだって? なんか弾いてよ」 有名な信越地区の主任が言い出し、みんなが一斉に僕を見た。 思わず逃げたくなったが、クラブの専属ピアニストが、気の毒そうに僕を見つめているのに気付いて、カチンときた pic.twitter.com/5hQzLmpRmB
2023-01-04 17:16:29「やります」といって、ピアノに向かいながら、何を弾くか考えていた。得意なディープ・パープルやロックをやったら、しらける。歌謡曲はやりたくない。 そのとき、沢田研二の「勝手にしやがれ」の旋律が頭に浮かんだ。 一度も弾いたことはないけど、たぶん即興で弾けると思った pic.twitter.com/scfpWysyMa
2023-01-04 17:19:02迷ったら負けだから、ハ長調にして弾いた。 多少コードを間違えたけど、なんとかやれたと思ったとき、いままで受けたことのない歓声と拍手が飛び交った。 一瞬、唖然とした。 全国会議の主役が、無名の新入社員になったような騒ぎだった。 pic.twitter.com/koXVBkUPjr
2023-01-04 17:20:01そのとき、気がついた。自分に欠けていたものはこれだったんだ。エンタテイメントというのは、こういうことなんだ。僕は、普段はこれができないから、音楽ではダメだったんだ。 以来、大学の先輩に依頼された一時期を除いて、自分からキーボードを弾いたことはない。
2023-01-04 17:21:28音楽家には懇意な人もいるし、ゲーム業界、雑誌編集部でも、僕に弾かせてみようと、ピアノのあるクラブに連れていかれたことが何度かある。 申し訳ないが、僕は知らんふりをした。 人を楽しませることができない演奏を、二度とするつもりはなかったし、実際していない pic.twitter.com/8vkrgayOTu
2023-01-04 17:22:43この時期の電気メーカーは、エネルギーに満ちていた。 近くのメーカーには、何枚もシングルレコードを出した技術者の音楽家がいた。彼は20万枚以上売れたヒット曲もあった。 シャープという会社がなければ、ファミコンは生まれなかったかもしれない。
2023-01-04 19:56:47ソニーはMSXに注力するが、やがてPSで巻き返した。 メーカーだけじゃない。二つのM銀行も、行員をUCLA映画学部で学ばせ、次代の映画やゲームの形を知ろうとしていた。 日本からNETFLIXや、Spotify が生まれてもおかしくなかった。
2023-01-04 19:58:30でも、そうはならなかった。 そうなったら、どういうメリットがあるんだ? という人もいるかもしれないが、答えは至ってシンプル。 たくさんの才能ある人が、クリエータとして生きていける。
2023-01-04 19:58:54さっき、ネットニュースで「中島朱実」の名前が出ていて、ふと、名前を決めたときのことを思い出した。 ぼくは中島史(なかじま/あや)として生まれ、6歳のとき、事情があって西谷史に改名させられた。ぼくは生まれたときの名前が好きだったので、密かに、いつか中島と名乗ってやると思っていた。 pic.twitter.com/mzSm8bY1Yl
2023-01-05 20:47:36だから、最初の長編の主人公を中島姓にするのは、書く前から決めていた。 だが中島にしたら、すぐに「なかじま・あけみ」という名前が出てきて、なんの迷いもなくそれを主人公の名前にした。 ただ、なぜあれほどスムースに、中島朱実という名前が出てきたのか、疑問だった。
2023-01-05 20:49:00理由を教えてくれたのは、母だった。 発売されてから、しばらくたって僕の荒唐無稽な長編小説を読んだ母は、内容には文句をつけず、不思議そうな顔をして、 「なんで、あけみ、という名前にしたん?」と尋ねた。
2023-01-05 20:49:58ぼくが首を傾げていると、 「あんた、〈なかじま・あけみ)ちゃんという、いとこ、がいたの憶えてる?」と尋ねた。 「えっ?」 「あんた小さいとき、あけみちゃんの名前を聞いて、ええ名前やなあって…、羨ましそうに言うてたんよ」
2023-01-05 20:50:29母の話を聞いて、わずかに子どもの頃の記憶がよみがえった。 夏休み、親戚の古い家。縁側に腰かけて、足をぶらぶらさせながら西瓜を食べていたら、いとこを紹介されたときのこと。 不思議と、当時のいとこの外見は憶えていない、ただその名前に甘酸っぱい思いを抱いたことは思い出した。 pic.twitter.com/YcBxk3e1ey
2023-01-05 20:54:31ちなみに、この話は文字にするのはこれが初めてだし、口頭でも家族以外には喋ったことがありませんでした
2023-01-05 21:50:05@makomako713 60年ちかく前、トラブルがあって、僕はもう少しで死ぬところだったんです。 二度とそういうことが起こらないように、というつもりだったようです。真相は教えないまま、母は亡くなりましたので、推測でしかありませんが
2023-01-05 21:09:16@didyaknowtensei And that Akemi Nakajima is the name of Aya Nishitani's cousin. by Aya Nishitani
2023-01-06 08:08:07@didyaknowtensei After the book was published, I was surprised to realize that I had unknowingly named the main character after my cousin. So I kept quiet about it until now so as not to cause trouble for my cousin.
2023-01-06 10:10:27@didyaknowtensei Perhaps real AKEMI would not know that.
2023-01-06 10:38:49@wareamoyuuemi @didyaknowtensei I think my mother wasn't sure if I named my main character after my cousin AKEMI NAKAJIMA, or if it was just a coincidence.
2023-01-06 15:42:17@yutakamaruu ありがとうございます。いままではちょっとデリケートすぎて、書くのがはばかられたのですが、もういいかな…。いま書いておかないと、だれも知らないままになってしまうかもしれない、という気持ちはありました
2023-01-06 15:52:42@ake_yumi たぶん、知らないのではないか…と思います。 その件、英語での質問が多かったです。英語で書いてあるから、外国の人とはかぎりませんが、「Larrue」さんの一連のtweet は、米国の人なのかなぁと思いました。ちがってるかもしれないけど😃
2023-01-06 15:59:06うちの母は、ものすごくきついところがあって、 名前を変えるとき、町役場に行って手続きをしたのは、6歳の僕なんだよね。 書類はあらかじめ書いてあったけど、「あんたが自分でいってきなさい」 と言って送り出され、署名してハンコをついてきた覚えがある。こういう経験は、あまりないんじゃない?
2023-01-06 17:10:22