ベースになったついのべ作品と、それに対するついりみっくす作品の順でまとめています。
なお前回のまとめは こちら です。
とうとうこの日が来てしまった。前の座席に座っているサラリーンらしい人が、僕の様子に気が付いて声をかけてくれたのだが、頷くだけが精一杯だった。多分僕の顔は青ざめ、汗が流れ、細かく震えていたに違いない。今までは気配だけだったのに、今日はその人の姿が見えたのだ。#言の葉の点綴 #twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-01-02 22:35:49いつも同じ電車になるあの人。知っているどころか、声を掛けたこともない。きっと彼は私の事に気付いてもいないだろう。でも私は必ず彼の右側に立ってつり革を持つ。彼は左利きらしく、つり革を持つ腕はいつも右腕。電車が揺れると、時々腕がぶつかる。これが、今の私の精一杯。#言の葉の点綴 twitter.com/sakura77_sosak…
2023-01-01 15:50:55@marinegumi 最初は幽霊かな?と思ったのですが「人」とあるので実際の人なんですね。主人公が女性なら女性が電車の中で遭う犯罪行為の犯人かと思いましたが「僕」と言っているので主人公は男ですかね(女性が僕と言ってもいいですし、男が性犯罪に遭う可能性もあると思いますが) どちらにしろ想像が膨らむ話でした
2023-01-03 19:53:59@sakura77_sosaku あ、はーい。すいません。 「実は幽霊だった」でいいのです。 最初は気配を感じているだけだったのが、日に日に姿がはっきり見えてくる感じですね。 誤解されちゃいますね。
2023-01-03 22:32:39@marinegumi あ、やっぱりそうだったんですね。ずいぶん社会派はツイリミだと思っていましたが笑 でも電車で見る幽霊ってあまり聞かないですね。漫画とか映画で。 電車という公共の場でありながら密室での幽霊描写ってなかなか新鮮で面白いと思いました。
2023-01-04 23:28:30@sakura77_sosaku 電車と幽霊の取り合わせはいくつか書いていますね。飛び込み自殺なんて、時々あるから、案外幽霊との取り合わせもあるかもしれませんね。
2023-01-04 23:44:07
「あの子は小さな頃から好き嫌いなく何でも食べたよ」そうお義母さんが自慢げに言ったので食べられないものの多い私はちょっと悔しかったの。ある日、やっとこさお義母さんから聞き出した、彼がただ一つ食べれなかったという料理を今夜の夕食に作ってみる事にしたんだよね。楽しみ~。(続)#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-01-03 22:58:21それはトルコのフムスとかいう料理。お義母さんにレシピをもらって今夜の食卓に並べて彼の困った顔を見て楽しもうってわけ。私って性格悪いわよね。うふふ。仕事から帰って来た彼。なんとそのフムスを「おいしい、おいしい」って食べちゃった。レシピ通りに作れてなかったのが判明するのは後のお話。 twitter.com/marinegumi/sta…
2023-01-03 22:59:11@marinegumi 前回は不穏な話でしたが、今回は平和で良かったです笑 レシピ通りに作らずに逆に美味しくしてしまうのは才能では?本人の好き嫌いが多いのも、レシピ通りに作れないからかも笑
2023-01-04 23:34:42
撮影が押して夜中になってしまい、街灯の少ない道を一人で帰る。いつか痴漢が出たという公園に差し掛かる。後をつけてられないかと気が気じゃなく足が速くなる。家のチャイムを押してドアが開くとひと安心。「ギャ~」と叫んで倒れたのはパパ。痴漢除けに特殊メイクのまま帰って来ちゃった。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-01-04 23:11:54痴漢は現行犯逮捕が基本。夜の街灯の少ない道なら簡単に逃げられる。そんな安易な気持ちでやったのが間違いだった。狙いを定めて電柱の影から相手を見たが、到底直視できる顔ではなかった。あれはゾンビかクリーチャーか。それ以来暗がりで人の顔を見るのが怖くなり、痴漢をやめた。#twnovel #twremix twitter.com/marinegumi/sta…
2023-01-04 23:42:42@marinegumi その意図も理解してましたが、ただの痴漢対策なのに、バイオハザードでいうリッカーとかの本気メイクしてたら面白そうだと思い描写してしまいました。ネタに走りました。
2023-01-04 23:50:48@sakura77_sosaku ただの痴漢対策ではないんですよね。彼女は役者で、ホラー映画に特殊メイクをして出ていて、撮影が終わるのが遅くなって夜道を一人で歩いて帰ってる。だから本格的な特殊メイクなんですね。夜道が怖いし、メイクを落とすのもあれだしこのまま帰っちゃえと。
2023-01-05 09:34:12@sakura77_sosaku すると彼女は撮影所から歩いて帰られる距離に住んでいるのかなあ。ストーリー的に長くしようとすればその辺の設定がいりますね。電車ならメイクのまま乗れないし。車通勤なら住まいに駐車場がなくてちょっと離れたところに借りてるとか。
2023-01-05 09:38:32@sakura77_sosaku ただの痴漢対策ならよく売っているぺらぺらの被り物でもいいわけです。電車から降りて一人になってから被れば。 以前被り物に騙された経験のある痴漢だったので今度は騙されないぞと手ぐすね引いて待っていると街灯に照らされた彼女を見て恐れおののく。 こうやって細部を考えるのって楽しいですね。
2023-01-05 09:51:17@marinegumi 「特殊メイク」とあったので、女優さんであることは想像してました。 一度被り物で騙された経験があった相手という設定は面白いですね。特殊メイクのあとはどんな対策を練って痴漢を撃退するのか楽しみです。
2023-01-05 18:42:56
あの子は外国で生活するのを決めた。辛くて空港へは行かなかった。青空に浮かぶあの飛行機に乗っているのかな。「何してるのお母さん」後ろから声がした。出て行ったはずの息子だ。幾ら聞いても「僕は外国なんて行かないよ」と要領を得ない。 外国から息子の手紙が届き、家にも息子はいる。#twremixt twitter.com/sakura77_sosak…
2023-01-05 22:40:22
彼女から誕生日には毎年葉書が届く。おめでとうの言葉のあとは彼女の異国での生活の近況が書かれている。それは毎年違う国にいるとしか思えない奇妙なものだ。予約投函サービスで送られてくる葉書は今年でもう120年目だ。人格メモリ墓地の僕の供え物棚には君からの葉書が山の様になっている。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-01-07 23:06:53彼から年賀状が届いたが、そこには兎の写真があるだけだった。これだけでは今どこにいるのか分からない。消印を見ても、横棒に色んな記号がぶら下がっているだけでどこの国の言葉かも分からない。分かったことは彼がまだ生きていて、そして私を思い出してくれたことだけ。#twnovel #言葉の添え木 手紙
2023-01-07 20:33:29