東電協力企業の放射線管理員(@product_redさん)が語る除染の話

警戒区域での除染についての難しさについて、放射線施設の除染との比較などを交えて語っています。 住民が町に戻るには何が必要かを挙げて、戻るのはほぼ不可能と主張されています。警戒区域内に居住されていた方ならではの視点も参考になります。 こちらのまとめも参考にどうぞ。 続きを読む
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@product_red

現状だと汚染を全国にバラ撒いて、警戒区域を解除するつもりらしい。

2011-10-18 20:04:07

放射線施設内の除染と町の除染の違い

@product_red

除染の話だが、俺たちは今正にそれで動いている。

2011-10-20 20:21:18
@product_red

除染して住民を戻す。これは残念だが覆せない。

2011-10-20 20:22:00
@product_red

そして、除染可能な範囲は限られている。富岡町あたりは除染可能だ。

2011-10-20 20:22:58
@product_red

大熊町、双葉町は、名目は「除染」だが、もはや除染と言えるような行為ではない。

2011-10-20 20:24:12
@product_red

アスファルトを引っぺがし、建築物をぶっ壊さなければならない。

2011-10-20 20:24:56
@product_red

それは「除染」ではなく、「解体」、いや、「破壊」だ。

2011-10-20 20:25:35
@product_red

町を壊す必要がある。

2011-10-20 20:26:07
@product_red

除染ってのはそもそも何のためにやるのかを、平常時の原発の話で説明してみよう。

2011-10-20 20:29:44
@product_red

俺は放管なので、よく新米の作業員に聞かれることがある。「放管さん、これまた来年同じことするんでしょ?何で毎回除染するの?」

2011-10-20 20:31:39
@product_red

除染してもまた汚染するのだから除染する意味は無いのではないか?もっともな意見である。

2011-10-20 20:32:36
@product_red

では何故除染するのかというと、例えば2階建ての一戸建てに住んでいたとする。で、2階にある子供部屋のテーブルの上に非密封のCs137が皿の上に盛ってあるとする。

2011-10-20 20:34:25
@product_red

そのまま放置しておくと、子供が出入りする度に粉が舞い、部屋に汚染が拡がり、2階に汚染が拡がり、階段に汚染が拡がり、1階に汚染が拡がり、やがて家の外に汚染がばら撒かれる。

2011-10-20 20:35:52
@product_red

だから面倒でも毎回作業終了後に除染をするのだ。

2011-10-20 20:36:19
@product_red

家の掃除をするのとは訳が違う。家の掃除は実は熱力学的に考えると全くもって無意味な行為だ。

2011-10-20 20:40:42
@product_red

警戒区域の除染をするというのは意味のある行為である。日本を汚染させないためには必須だ。

2011-10-20 20:42:13
@product_red

除染効果が期待できないという訳ではなくて、除染にも色々やり方がある。ガンの治療と同じで、出来るだけ正常な細胞は傷つけずにガン細胞だけ除去したい。

2011-10-20 20:46:00
@product_red

全身に転移してしまったガン細胞を治療するためには全身に放射線を照射する必要があるだろう。そんなことをすれば正常な細胞もボロボロになる。

2011-10-20 20:47:03
@product_red

これから警戒区域内に行う除染というのは正にそれで、単なる破壊行為だ。

2011-10-20 20:55:46
@product_red

大量にRI廃棄物も出る。

2011-10-20 20:56:19
@product_red

除染作業は大手が引き受けることになるが、実質素人が実施することになる。人手が足りないので佐藤工務店、鈴木設備、中村工業所などというどこにでもありそうな孫請会社が集まる。

2011-10-20 21:02:09
@product_red

それはともかく、除染後の汚染検査は面で実施することは不可能なので点で実施する。当然スポット汚染は残る。

2011-10-20 21:03:26

高汚染区域に住民が戻るのは難しい

@product_red

こうなってしまっては原発被災者が徹底抗戦する他無い。皆、絶対に戻りません!と言ってくれ。

2011-10-20 21:54:31