@pulfujiko お話、すごく刺激的です。資本主義の、歴史編集・捏造の要請のくだりは目から鱗で、あ、そうか。そうだよな。と思いました。
2011-10-24 06:20:20@YasuhitoYANO ただ、例えば「感想」を個々人がどう抱くかは自由だなと思います。そして演劇公演は、個々の様々な感想の総体として見えてくる出来事(事件)である、とゆうのが現時点でもっともしっくりくる暫定的な答えです。
2011-10-24 06:22:20@pulfujiko お話の途中ですが、僕も大文字の歴史への懐古、知の権威主義への無自覚な依拠だけは避けたいと常々感じています。余談ですが、父親とよく口論するのですが、父は僕の演劇活動をかなりの力を割いて応援してくれているのですが、
2011-10-24 06:23:32@YasuhitoYANO そこには、先行上演との差異を見いだす人もいるし、初めて演劇を観る人もいます。小説なら詳しい人、映画たくさん観てる人、漫画好きな人、音楽に耽溺してる人、あるいは日々汗水垂らして労働してるけど週末は芸術鑑賞にあてたい人、など様々であると楽しい。
2011-10-24 06:24:37@pulfujiko これだけ応援して、理解しようとしているのに、いるのに俺に分からない作品を作るというのはどういうことだ! と。ここでいつも僕は葛藤を抱えています。他者に理解を求めることと、理解し合えない他者がいることを認めることとの違い。
2011-10-24 06:24:44@pulfujiko というのも、繰り返しになりますが、劇場は他者と出会う場所であるべきではないかと思っていて、そこがお互い理解しあえる前提の趣味的な共同体にしかならないのは、多様性の観点から見ても不幸だと思うのです。…すいません、話がそれました。
2011-10-24 06:25:55@YasuhitoYANO そしてゆくゆくは、特定の人種や民族や宗教や言語や政治的主張といったものに限定されないひらかれた場での上演、が可能になる時も来るでしょう。それがわたしの思う豊かさのひとつのカタチです。
2011-10-24 06:26:16@YasuhitoYANO わたしは僭越ながら、確かにこの一定のトーンでやるからこそ表現できるものがあるにしても、もっと大胆に振り切ってよいのではないか、などと言ってしまったと思いますが、その意見は今も変わりません。それは、極端で新奇なことをやってほしいとゆう意味ではなく、
2011-10-24 06:31:30@YasuhitoYANO かつてなら前提とされたかもしれない歴史(上演史)の共有がない以上、そういった知識や教養がなくても観る者に届く(刺さる)くらい、演出家なりのその戯曲に対する解釈をばーんと提示してよいと思うのです。
2011-10-24 06:33:27@YasuhitoYANO 地点の衝撃はわたしにとってはそれでした。三浦基さん自身はかなり教養を持った人だと思いますが、公演においては、その前提を必ずしも共有しきれない人にも届くだけの強さを持ってると思います。
2011-10-24 06:35:05@YasuhitoYANO あるいは、上演以外のところ、例えば当日パンフや前説やアフタートーク、プレトークなどを含めて、文脈の共有を図るといったやりかたもあるでしょう。
2011-10-24 06:36:16@YasuhitoYANO とにかく、あまり演劇(だけ)の歴史に囚われていても前には進めないと思います。いや、進まなくていい、わしはこの土地に留まる、とゆうのもひとつの生き方でしょうしそれも美学的ですが、わたしはそれはせっかく今を生きてる以上あまり豊かな選択肢ではないと感じます。
2011-10-24 06:38:24@YasuhitoYANO 近年の若い人がつくる演劇にしても、わたしはなんでもかんでも褒めたりはしていません。むしろ彼らに対してもっとも厳しいことを言ってたりもするかもしれない(年齢的な距離が近いぶん)。
2011-10-24 06:39:50@YasuhitoYANO しかし、彼らが上演史を踏まえていないからといって、歴史をないがしろにしていると考えてる人がもしいるとしたら(矢野さんが、とゆうことではなく)、それはそんな単純な話ではないし、現代が分かってないなー、と言わざるをえないと思います。
2011-10-24 06:41:21@YasuhitoYANO 彼らは体系的な歴史の把握は苦手かもしれませんが、過去の様々なものに触れて、それを手元に咀嚼して手繰り寄せています。そういった中から様々な芸術作品が生まれている、その現象は面白いとわたしは感じています。
2011-10-24 06:43:14@pulfujiko なるほど。目立つために(売れるために)珍奇なことをやるのではなく、ましてや父との話ではないですが、観客に阿るのでもなく、己の感受性を研ぎ澄ます、己の直観をもっと信じるということですね。
2011-10-24 06:45:00@pulfujiko 長文、有難うございました。とても刺激的な時間でした。有難うございます。今後もこういった議論ができると嬉しいです。僕にとって、作品やそれに付随するものを通じての対話は至上の歓びです。とまれ、それではまた。おからだご自愛ください。おやすみなさい。
2011-10-24 06:47:52@YasuhitoYANO そうです! ただ一点だけ。売れたっていいと思います。ある程度認められるだけの手応えや後押しがあることによって、より大胆に自分のフォームを追求できるってこともあるし、やれることも増えるので。ではおやすみなさい!
2011-10-24 06:50:15