茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【ジョブズのイタズラ】連ツイまとめ

2011年10月26日の連続ツイート 【いたずらは、好むと好まずとにかかわらず、創造性と深く結びついている】……経験的に言えることは、イタズラに寛容な人は創造性に富み、不寛容な人は創造性とは無縁だということである……
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茂木健一郎 @kenichiromogi

スティーブが高校の時やったいたずらの数々が素晴らしすぎてたまらない。

2011-10-25 13:49:23
茂木健一郎 @kenichiromogi

Steve Jobsの伝記、高校の時にWozniakとやらかした数々のいたずら(prank)。極めつけはBlue Box。やらかしているからこそ、Appleも作れたんだよね。『ご冗談でしょうファインマンさん』のような読み味。面白すぎ。(英語版for Kindleで読んでいます)

2011-10-25 14:54:59

リチャード・P・ファインマン(1918年 - 1988年)

アメリカ合衆国出身の物理学者…1965年、量子電磁力学の発展に大きく寄与したことによりノーベル物理学賞を共同受賞した。カリフォルニア工科大学時代の講義内容をもとにした、物理学の教科書ファインマン物理学は世界中で高い評価を受けた。またご冗談でしょう、ファインマンさんなどユーモラスな逸話集も好ている。評を博し生涯を通して彼は抜群の人気を誇っていた。 http://p.tl/i8Y1「ウキペディア」より

ご冗談でしょう、ファインマンさん (岩波現代文庫)

20世紀アメリカの独創的物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの体験をユーモアたっぷりに語る。持ち前の探求心と、大のいたずら好きは少年時代から変わらぬまま。大学時代や戦時下の研究所生活でも、周囲はいつもファインマンさんにしてやられる。愉快なエピソードのなかに、科学への真摯な情熱を伝える好読物。 http://p.tl/U5ed 「BOOKデータベース」より

茂木健一郎 @kenichiromogi

「連続ツイート」をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 本日は、ぎゃははなこと!

2011-10-26 07:15:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(1)Steve Jobsを読んでいる。物凄く面白いが、まず最初の山は、ジョブズが高校の時にやったたくさんのprank (practical joke, いたずら)だった。ネタバレになるから詳細は書かないが、ジョブズは何回もやらかして、停学をくらっている。

2011-10-26 07:16:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(2)イタズラに当たる英語「practical joke」は、なかなか日本語の語感に直しにくい。何かと言えば「悪質な」という枕詞をつけたがる日本の学級委員な人たちが考える「イタズラ」とは異なる、自由闊達な生命の躍動のようなものが、practical jokeにはある。

2011-10-26 07:18:22
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(3)「そんなイタズラをするなんて」と眉をひそめる人は、アメリカにもいるのだろう。何しろジョブズは何回も停学をくらうんだから。しかし、経験的に言えることは、イタズラに寛容な人は創造性に富み、不寛容な人は創造性とは無縁だということである。

2011-10-26 07:19:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(3)別に、創造性を持つことが人生の唯一の目的ではないし、社会状況によっては、創造的でない方が適応的だということもあるのだから(昨今の日本のように)、イタズラに寛容であれ、と強制するつもりはないけれども、イタズラと創造性の関係については、もっと考えていいと思う。

2011-10-26 07:20:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(4)Steve Jobsは、伝記としてはおそらく出色の出来で、読み味が、ちょっと「ご冗談でしょうファインマンさん」に似ている。そのファインマンも、いろいろとイタズラをしていることは読者なら知っている通り。量子電磁気学や経路積分の独創性と、イタズラの愉快な関係。

2011-10-26 07:21:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(5)ある時、ファインマンは重大な軍事研究をしていたロス・アラモス研究所を囲むフェンスに穴を見つける。それを管理者に報告するかわりに、イタズラを思いつく。穴から出て、正門を通り、また穴から出て、正門を通るということを何回もくりかえしたのだ。

2011-10-26 07:23:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(6)最初はぼんやりと見ていた門番も、やがておかしいと気付く。あれ、こいつ、さっきから正門から入って来ているけど、一度も出てないぞ。入るばかりで、出てないぞ! どういうことなんだ? やがて「何かがおかしい!」と気付く。これぞ、アハ体験!

2011-10-26 07:25:16

アハ体験

茂木氏はテレビ番組や雑誌で、ひらめきや気づきの瞬間に「あっ!」と感じる体験を「アハ体験」として紹介している。アハ体験は、脳を活性化するという。「アハ」 (aha) は英語の間投詞で、「ああ、なるほど」といった意味に相当する。 http://p.tl/7QxM「ウキペディア」より

茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(7)その他にも、ファインマンは数限りないイタズラをする。その自由でジャズな雰囲気が、創造性とつながる。深刻ぶったり、マジメぶったりすることが、いかに創造性を殺すか。そのことは、失われた20年を生きる日本人は、とっくに気付いていいはずだ。

2011-10-26 07:26:34
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(8)Steve Jobsには、高校時代にジョブズがアップルの共同創業者とやった最大の「イタズラ」が書かれている。それなしでは、アップルの創業はなかっただろう、というイタズラ。日本の「学級委員」たちが、「違法だ」「補導しろ」とわあわあ叫ぶような、とてつもないイタズラ。

2011-10-26 07:28:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

いそ(9)Steve Jobsを読んでわかるのは、Think Differentの、権威に従わず、反逆者であり、現状に尊敬を払わない、というナレーションは、まさにジョブズ自身のことだということ。どの社会にも抑圧的な空気はあるけど、創造者は「イタズラ」でそれに対抗する。

2011-10-26 07:30:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「いたずらは、好むと好まずとにかかわらず、創造性と深く結びついている」ことについての連続ツイートでした。

2011-10-26 07:31:25

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茂木健一郎 @kenichiromogi

クオリア日記 どんな環境にあっても、自分の純なる中心を失わない。 http://t.co/z4Vsf8q7

2011-10-26 07:11:25