2011/10/01～10/31　③全twnovel@s_shumu

愁夢 @s_shumu

「昔、君は流れ星に何を願った？」星なんてほとんどない、黒い黒い空を見上げて、彼は言う。「何も」見開いた目。「お前は、流れ星に何を願う？」「そうだねぇ……」「俺はそんな願掛けなんて、向いてないんだ」だから、「俺の分まで願っとけ」じゃあ、と彼は笑う。「友の幸せを」　#twnovel

愁夢 @s_shumu

数え切れない羊と 一緒に夜を渡る　繰り返したまやかしに 現実が混ざり合った　兎とお揃いの瞳で 覗き込む月　薄雲に隠されてる 真夜中は意地悪だ　目覚めた鳥の声を 敷き詰めた綿で殺す　血液をばら撒いた 太陽が姿を見せる　#twnovel　#twpoem

愁夢 @s_shumu

さよならを告げた昨日と おはようを用意する明日と 昨日と明日の間 真ん中で立ち尽くす今日　君が何も望まないのであれば 明日は苦しいものだろう　だけど僕らはとても欲張りだから おはようしか用意していない明日は 顔を出すのを躊躇ってる #twnovel　#twpoem

愁夢 @s_shumu

あの日吐き出した寂しさが今も君と僕の間で渦巻いている。憐憫を僕に向けないで。君が優しく笑うことさえ許容できない狭量な僕を、君はいつか見捨てるのだろう。あの日吐き出した寂しさが君を僕から奪っていった。　#twnovel　#twpoem

愁夢 @s_shumu

愁夢へのお題は『確定した未来・薄氷をゆっくりと踏む・だから謝らないで』です。 http://t.co/RgC4GFKW

愁夢 @s_shumu

確定した未来なんていらなかった。薄氷をゆっくりと踏むみたいな人生で良かった。いつかそれで命を落としたとしても、私は後悔しない。「だから、謝らないで」あなたが謝る理由なんてないの。寧ろ、謝るのは私の方。こんな生き方しか出来なくて、ごめんなさい。　#twnovel　#twpoem

愁夢 @s_shumu

お題は『時を越えて、また出会えるのだろうか・その手に触れられたなら・屁理屈ばかりで・しゃきーん・あの時の癖』です http://t.co/IJWJkjbi

愁夢 @s_shumu

彼と会うのはいつも偶然で、でも二人にとっては必然だった。休日、昼下がりの公園。ある日、彼は此処にはもう来れないと告げた。「そっか」約束も、連絡先も、交わさない。それが二人の暗黙のルールだった。休日、独りきりの公園。彼を想う。時を越えて、また出会えるのだろうか。　#twnovel

愁夢 @s_shumu

あの人はずっとあたしを守ってくれていた。優しい笑顔も、暖かな背中も知っていた。けれど、その節くれだった手はいつもあたしに触れなかった。いつか、その手に触れられたなら、何か変わる気がしていた。それは、あの人が望まない形なのかもしれないけれど。　#twnovel

愁夢 @s_shumu

屁理屈ばかりで埋め尽くした。優しさなんて一片もない正論なんて嫌いで、言い訳染みた言葉の方がよっぽど人間らしくて好きだった。どれだけひねくれた人間だったのだろう。どれだけ付き合い難い人間だったのだろう。それでも、屁理屈ばかりな僕を君はおかしそうに見てたね。有難う。　#twnovel

愁夢 @s_shumu

メリーゴーランドの馬が逃げ出した。砂糖菓子色の身体で、草原をひた走り、森を抜け、山を越えて、その部屋に辿りつき、眠っている少女の夢に入り込んだ。少女が王子様に並々ならぬ憧れをみせたことと、遊園地での失踪事件との因果関係は――　#twnovel #twremix @1_dark

愁夢 @s_shumu

君の頬を伝っていく涙。痛いよ、悲しいよ。泣かないで、と告げたら君はもっと苦しいのかな。嗚呼、でも君の涙が痛いよ、悲しいよ。拭う僕の指。濡れた君の瞳。君が泣く君の気持ち。君を見る僕の気持ち。わからないよ、わからない。でも。「知りたいよ」君が泣く本当の理由。　#twnovel

愁夢 @s_shumu

頬を伝わっていく涙。痛いよ、悲しいよ。君は困った顔で私を見る。嗚呼、それも痛いよ、悲しいよ。溢れた私の気持ち。揺れる君の気持ち。「知りたいよ」君が告げる優しさの言葉。そうだね、わからないよね。ごめんね。「知って欲しいよ」私の痛いこと、悲しいこと。そして、君のも。　#twnovel

愁夢 @s_shumu

反響する笑い声。聞こえてるよ。わかってるよ。可笑しいんでしょ。もっと笑えばいいよ。苦しいよ。嘘、嬉しいよ。笑い声、笑い声、笑い声。誰のとか、何処からとか、わからないけど。聞こえてるよ。わかってるよ。それでいいよ。僕が刻まれていくのがわかるから。　#twnovel　#twpoem

愁夢 @s_shumu

お題は『物欲しそうな眼差しに・背中に書いた気持ち・分かんねえな・夢の中での許し・血まみれの包帯』です http://t.co/IJWJkjbi

愁夢 @s_shumu

「くすぐったいよ」君の背中をなぞる。右に引いて、次に左下へ。真ん中辺りから、右下へ斜め線。「￣／\？」次は、右への線を２本。それを右下へ貫いて。「＝＼？」うん、あってる。間違えてないよ。それが君の背中に書いた気持ち。まぁ、君にはわかってることかもしれないけど。　#twnovel

愁夢 @s_shumu

「くすぐったいよ」言っても彼女は背中をなぞる。手が描くと、くすぐったさが残る。「／＼゛、┐／？」ふてくされた声で訊くと、彼女はくすくすと笑う。言うに事欠いて！　彼女の背中に「￣´ノ、￣｜ノ＼、－！！」彼女は爆笑した。不本意。　#twnovel #twremix @nao_0220

愁夢 @s_shumu

こんばんは。寂しい夢の物語です。　 #twremix 　@1_dark

愁夢 @s_shumu

:(；゛゜'ω゜'): 。ｏO〇（こんなこと書いてちゃんとやれるかな？　取り敢えず、前回のお題消費から）

愁夢 @s_shumu

飴色の懐かしいお菓子。それを思い出すと、いつだってあの物欲しそうな眼差しに出会う。もう昔の記憶。無邪気な少女の笑顔が見たくて、そのお菓子を選んでいた気すらした。「あら、懐かしい」飴色のお菓子を見つめる彼女は昔と変わらない眼差しで。それを苦笑まじりに差し出した。　#twnovel