日本でベンチャーが育たない理由についてのよもやま噺
ぶっちゃけ、日本で手垢のついたビジネスモデルやひたすらな努力、慎重で丁寧な仕事が尊重されてアヴァンギャルドなベンチャーが忌避されるのは合理的必然なんだよな。日本人が非合理的だからそうしている訳じゃない。むしろ非常に合理的な選択の結果。
2011-10-26 09:00:50@liliput 感覚的にはだいたい同意なんですけど、IT業界なんかでもそんな感じですかの?(新興のはわりとベンチャー気質なイメージ
2011-10-26 09:03:33@m_um_u ……IT業界で飯を食いだして11年目になりますが、ごく一部の華々しいイケイケベンチャー以外はとても日本らしい企業ばかりですよ。というかイケイケベンチャーも一皮剥けばGRE○とか○天とかその辺のブラック真っ青という話ばかり聞きます。
2011-10-26 09:05:24@m_um_u 日本のビジネス(モデル)が過剰に慎重になりがちなのは、特定業界の問題ではなく日本という国そのものがはらむ構造的問題です。ですから、いかにイケイケな新興業界でも日本企業である限り逃れることはできないと思います。
2011-10-26 09:07:13@liliput まぁそうですねぇ。あの辺の保守性は原因追求しだすといろいろめんどいですけど、とりあえず「儲かるところを安全にベタに回す(余計なことを考えなくていい)」みたいな保守性はある。イノベーションとか新しい発想とかいってもそことの摺り合わせってことではあるけど
2011-10-26 09:09:17@liliput 世代交代によってその辺りがちょっとずつ変わっていくかなぁ、みたいな期待もあります。まぁ薄い期待だし、問題意識を明示化し共有しないとなんともだろけど
2011-10-26 09:09:56@m_um_u 個人的には、純粋にマーケットサイズと成長率の問題だと思っています。日本では保守的なビジネスをするのが一番合理的です。
2011-10-26 09:11:02@m_um_u ちょっとずつは代わって行くんでしょうね。まぁ代わった時にはすでにそれは古臭くなっているのでしょうが。
2011-10-26 09:11:48@liliput ああ、その辺から合理性かぁ >マーケットサイズと成長率< おもろそうなのでちょっと詳しく聞きたいところですけど、まぁ「マーケットサイズ的に冒険せずに現状維持が合理的なシステム」って筋はあるかなぁと思います
2011-10-26 09:13:40@m_um_u たとえば、日本で最初は人口の0.1%しか使わないような先鋭的なビジネスを立ちあげてもまったくカネになりませんが、英語圏(人口10億人~)で同じものを立ちあげるとビジネスが回ります。
2011-10-26 09:16:14@liliput ニッチってことですね?その辺りは「都会ではニッチが成立する」辺りと関連するかなと思います。資源→可処分所得の集中と最適化辺りかなぁ。んで、それを流通革命的な中抜きが変えていけるかというところかと思うけど、業種に依るでしょうね
2011-10-26 09:18:24@m_um_u たとえば、ベンチャー企業の99%が3年以内に潰れ1%が巨万の富を稼ぐ状況下では、投資家は創業数が10万切るような市場では怖くて分散投資もできませんが、創業数がその100倍の市場なら普通にペイするので投資できます。
2011-10-26 09:19:00@m_um_u 我が国のニッチって本当にガチでニッチ過ぎて成長ビジネスにならないんですよね。もともと日本という市場がそう大きくない上に硬直化しているから。成長しなくていいならやっていけるんですが、それはベンチャーじゃないですしね。
2011-10-26 09:20:21@m_um_u 日本のエンジェルは貸し渋りすると非難されますが、貸し渋って当然ですね。母数が少ない状況下では確率によるリスクヘッジがまともに機能しません。
2011-10-26 09:23:46@liliput どっかで「日本では投資家は『目先の儲かる』だけのために投資するが、外国では『市場として確立するかどうか』をおもしろみとする」みたいなの見ましたが、その辺りも絡みそうですね(まぁ実際『新規商品として儲かる』+『市場として確立していく』がセットだろうけど)
2011-10-26 09:24:00@liliput リスクヘッジの説明要素として市場における創業数(これは市場の安定度を測る要素なのかな?)以外になにかないんでしょうか?市場は確立してなくてもその商品自体の成功率を測れる、みたいな要素
2011-10-26 09:25:23@m_um_u うーーん市場が確立していない状況下で成功率を測るのは困難です。iPhoneがこの世にない状態で無名新興企業がiPhoneを売るとかそういうことですから。シリコンバレーでは過去に成功した起業家なら成功する確率が高いとみたりするようですが、まぁあてずっぽうです。
2011-10-26 09:28:33@liliput まぁそうですねw ちょっと無理難題言いました >市場が確立してない状況下での新規商品の成功率測定< いや、なんとなくエンジェルってその辺に投資してるイメージだったので。まぁ単勝一点狙いの博打みたいですねコレだと
2011-10-26 09:29:53@m_um_u ぶっちゃけベンチャー投資家のビジネスモデルってのは「下手な鉄砲も数撃ゃ当たるよね☆」なんですよ。どんなあてずっぽうでも1%くらいどっか生き残るだろう、的な。ですから、とにかくどれだけの弾を広く浅く撃てるかが勝負なので、創業数大事です。
2011-10-26 09:30:09@m_um_u わが国で新しい市場を掘るのは不可能だとは言いませんが、無名企業が徒手空拳で作れるものでないことだけは確かです。一度日本以外の国でお金を調達して「黒船」としてやってくる以外ほぼ方法はないんじゃないかなーと思っています。
2011-10-26 09:33:45@liliput まぁ、いちおこちらの理解をまとめさせてもらうと、「\エンジェルがつきにくいのでちゃんとしたベンチャーおこりにくい¥母数が少ないので市場におけるベンチャーの創業数が少ない¥創業数が少ない市場は安定度がなさそう¥投資家が投資しにくい」、辺りですかね。
2011-10-26 09:33:47@liliput ああ、その辺でしょうね >外部要素として例えば「黒船」などが必要< 「投資家頼りだけだと循環論のようなので外部要素が必要」ということはいまの自分なりの理解からも考えたのですが、産業振興策とかねぇ。。(まぁそれが滑ってるのが現状なのでしょうが
2011-10-26 09:35:36