ISD条項もやってたから「新報道2001」(10/30)を文字起こししたよ

10月30日のフジテレビ「新報道2001」のTPP特集を文字起こししました。 ゲストに民主党・福山哲郎前官房副長官 自民党・小野寺五典議員 司会:須田哲夫 吉田恵 解説:野口悠紀夫(早稲田大学ファイナンス研究所顧問)     梅澤高明(A.T.カーニー日本代表) 続きを読む
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とし @toshihiro36_sub

須田:このあたりは梅澤さん、番組でもご意見してくれました。推進、TPPを早く進めるべきだとお考えですね。いかがですか、いまの野口先生のお話を聞いて。

2011-10-30 14:27:14
とし @toshihiro36_sub

梅澤:野口先生が言われたチャートは...私が見て「あれっ」と思いましたのは、中国とシンガポール、メキシコを比べて、「中国の方が圧倒的に伸びていますから、FTAの効果は関係ないんです」とおっしゃいましたよね。ですけど、シンガポールやメキシコがFTA効果が (続く)

2011-10-30 14:31:35
とし @toshihiro36_sub

梅澤:あったのかなかったのかを議論するのは、FTAを結ばなかった場合に伸びは何%、結んだらメキシコは伸びが1.5%と。この比較をしなきゃいけないわけで、結ばなかった場合は0だったかもしれないわけですよ。で、0と1.5の差がFTA効果ですねっていう議論。 (続く)

2011-10-30 14:35:33
とし @toshihiro36_sub

梅澤:まあこれが1.5なのか0.5なのかという議論をしなければいけないと思います。それから、そもそも福山さんがさっき言われたように、もうすこし全体像から議論をすべきだと私も思っていて...よく世の中の議論では「TPPかあるいは二国間のFTAでいいんじゃないかとか、

2011-10-30 14:39:46
とし @toshihiro36_sub

梅澤:いやあるいは対米ではなくて対中国の方が大事じゃないか」そんな議論がいろいろあります。ただ、日本にとって貿易立国ですねと。世界がどんどん緊密に結びついている時に日本も遅れをとっちゃいけませんねと言ってるんだったら、日本は米国とも中国ともEUとも (続く)

2011-10-30 14:44:00
とし @toshihiro36_sub

梅澤:すべてなるべく早いタイミングで緊密な経済連携をすべきだというのは、基本の大戦略としてありますよね。その時に、いったい今回のTPPというのは、いちばん最初にやって適切なのかどうかという議論をすればいいと思うんです。 (続く)

2011-10-30 14:48:29
とし @toshihiro36_sub

梅澤:TPPかそれ以外か、「TPPはあまり貿易効果がないからやらなくていいんじゃないので他のところをやりましょうよ」じゃ、これは私、議論として一番大きなところで間違っていると思います。

2011-10-30 14:51:22
とし @toshihiro36_sub

須田:いまのTPPはすぐ先に輸出の数字という大きなものがなくても進めるべきだとお考えです。

2011-10-30 14:54:03
とし @toshihiro36_sub

野口:先ほど申し上げたのは、中国への輸出が大きいのは中国の経済成長率が著しく高いと。つまり相手国の経済成長率の方がFTAよりはるかに大きな影響があるということなんです。短期的に言うと、為替レートの問題ですね。先ほどの図には示しませんでしたが、 (続く)

2011-10-30 14:58:53
とし @toshihiro36_sub

野口:EPAを結んでいる国との間での輸出が伸びているというケースというのはあるんです。例えばベトナムが典型的な例なんですが、しかしその効果が今回アメリカ以外の参加国であるとしても、0.4%しか伸びないというのがさっき言ったことです。ですから、FTAの効果を最大限にみても (続く)

2011-10-30 15:02:56
とし @toshihiro36_sub

野口:輸出はほとんど増えない。それは内閣府の試算とほぼ同じ結果だとこういうことなんです。

2011-10-30 15:04:10
とし @toshihiro36_sub

須田:これは福山さん、反論は・・・

2011-10-30 15:04:42
とし @toshihiro36_sub

福山:シンガポールEPAでいうと、2002年に発効して、約1兆7000億の輸出だったんですが、2008年に2兆7000億まで増えてるんです。これは中国の経済成長のスピードに比べれば、シンガポールは成熟していますので、(伸び率が)小さいということを考えると、 (続く)

2011-10-30 15:09:43
とし @toshihiro36_sub

福山:これはやはり増えています。その後...野口先生の表には2010年まで入ってますので、実は2009年と2010年はリーマンショックで世界中が減速しています。そのことを差し引いても、実はシンガポールとのEPAは...これがEPAの効果かどうかは別にして、 (続く)

2011-10-30 15:13:40
とし @toshihiro36_sub

福山:輸出としての上昇はあったというのは事実です。で、全体として見れば、僕は野口先生のお話には同意をします。アメリカとの関係でいうと、例えばアメリカの日本に対する輸出が、急激にアメリカから日本に入ってくるものが増えるか、特に工業製品で増えるかというと (続く)

2011-10-30 15:19:56
とし @toshihiro36_sub

福山:私はそうは思いません。しかしですね、一方でTPPというものでいろんなルールについて協議をして、ある種の自由貿易圏の一定のルールメイクはできるということは、そのあとの例えばASEAN+3とかASEAN+6とか先ほど申し上げたFTAAPの将来的な枠組みの中では (続く)

2011-10-30 15:24:42
とし @toshihiro36_sub

福山:非常に大きな話になってきて...そこには、当然中国も入ってもらいたいし、韓国にも入ってもらえればいいと思いますし。そういう全体の中で日本の経済とか日本の立ち位置をどうするかというのが、今回の大きな議論です。

2011-10-30 15:27:48
とし @toshihiro36_sub

吉田:はい。こちらにですね、TPPで議論されている21分野をまとめたんですが、これらの項目について規制緩和や自由化をする方向が議論されているわけですけれども、福山さん、例えばこの中で日本が最も利益が見込める項目、メリットがある項目ってどこになるんですか?

2011-10-30 16:02:22

フリップに挙げられた21分野
①物品関税 ②原産地規制 ③貿易円滑化 ④動植物検疫
⑤製品規格 ⑥貿易救済 ⑦政府調達 ⑧知的財産
⑨競争政策 ⑩越境サービス ⑪商用者の移動 ⑫金融サービス
⑬電気通信サービス ⑭電子商取引 ⑮投資 ⑯環境
⑰労働基準 ⑱制度的事項 ⑲紛争解決 ⑳協力 21分野横断的事項

とし @toshihiro36_sub

福山:例えば知的財産。それから基本的には貿易手続きの簡素化ですね。具体的には書いてないかな、そこには。

2011-10-30 16:04:49
とし @toshihiro36_sub

吉田:具体的にこの知的財産は、どういった利益を生む・・・

2011-10-30 16:06:09
とし @toshihiro36_sub

福山:それは日本はこれだけ技術立国ですから、その技術・知的財産をいかに守るかというのは、対これから伸びようとしている途上国に関しては非常に重要な要素になりますので。 あ、そこの18の制度的事項もそうですね。貿易の円滑化もそうですね。  (続く)

2011-10-30 16:10:58
とし @toshihiro36_sub

福山:それから原産地の規則に関していえば,貿易の中の...あ、これは梅澤さんがお話しいただいた方がいいかな。

2011-10-30 16:14:00
とし @toshihiro36_sub

梅澤:特に自動車部品や自動車なんかで顕著ですけれども、「自国の部品を使って組み立てないと、関税が下がりません」みたいな規制が...これは昔アメリカでもありましたし、アジアでも現在もあります。ですから、そのへんも製造業では大きな論点でしょうね。

2011-10-30 16:18:17
とし @toshihiro36_sub

福山:もう1点、先ほどアメリカとの関係で申し上げましたが、韓国がアメリカと自由棒会苦協定・FTAを結びました。そうすると日本の自動車・トラック等をアメリカに輸出したいときに、韓国は関税0になりますが日本には2.5%関税がかかります。これは競争上不利です。 (続く)

2011-10-30 16:22:05
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