【GENSHIN】シェロイとシリンの物語より【講談完結】

次回お楽しみに @cha_boshi

璃'月の遥か西、黄砂の風に乗って届いたキスラと言う英雄王の話をしよう。 時はかつてス'メールに三生魔神の居た時代、そうずっとずっと昔の話だ。 父も母もない孤児が居た。 しかし、この天涯孤独の憐れな児を拾って育てた鳥がいたのだ！ (なんと!)

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この鳥の名は巨鳥ゴグヌス。 勿論、ただ大きいだけの鳥ではない。 知恵ある聖なる神鳥で、巣へと連れ帰った孤児に名を授け、知恵を授けて養育したのであった！ (それから、それから？)

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神鳥より授かりし名は「キスラ」。 この意味は「美名を賜った者」だと言う。 (ふむふむ) このキスラが強者への野心を抱き神鳥の力を借りて英雄街道を駆け上がるのは、 次回のお楽しみに。 (……)

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既に失われし砂漠の民の歌に謳われし、英雄キスラ。彼は仕えた藩王の為に、四方を攻めて九十九の城の守りを解かせ、九十九の部族の長を倒し、九十九の賢者を虜囚にしてみせたのだ。 (でかした!)

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キスラの働きで藩王の頭に戴く冠と地位は高められ、その価値の重さは最早重すぎて頭に載せることが出来ない程。広間に鎖で王冠を吊るす始末！ (なんと!) それに報いる為、藩王はキスラを讃え至高なる褒美を授けることにした。 (続きを聞く)

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若きキスラは偉業を讃えられ、藩王の養子に迎えられた。藩王から「パーヴェズ」の名を与えられ、王族となったのだ！ (よし!) 褒美はこれだけではなかった。英雄は藩王の娘を妻に迎える事となったのだ！ このシリン姫のお話はまた次回のお楽しみに。

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今日は英雄キスラの妻となったシリン姫の話をしよう。 かの姫は正に砂漠の神秘！! 藩王、名をオルマズドシャーを父とし、ジンニーの祖たるリルファルを母に持つ混血の姫なのだ！ (なんと!) pic.twitter.com/Rr5lxnRVXd

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ジンニーの祖の娘の力たるや、凡人の藩王を父として尚、ジンニーの優れた知恵と無限の寿命を持ち、吉凶を予見することができたという。 そのシリン姫が生まれた時、ジンニーの祖リルファルは3つの予言と3つの忠告を藩王にした。 (おっと…) それはそれは、また次回のお楽しみに。

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今日はシリン姫とジンニーが王に与えた予言について話そうかね。 (よし最高だ!) (……今のは俺じゃない) シリン姫はジンニーの祖リルファルと凡人の藩王の間に生まれた娘である。娘を授ける時、リルファルは王の妻でも娘の母としてでもなくこう言った。

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リルファルは藩王へジンニーとして三つの予言を与えたのだ！ (うんうん) 一つ、姫は英雄と恋に落ち、生まれる子は父親より優れた者である。 一つ、姫の血縁は多くは甘き結末を迎える。 一つ、姫が国をその手に納める。 (なんと!)

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また加えて、リルファルは藩王へ三つの忠告を与えたのだった。 一つ、姫の喜びは父王の涙となる。 一つ、姫が結婚をした後は同じ卓で二度と宴をしてはならない。 一つ、姫の産む嫡子は国に凶兆をもたらすものである。 (そんな!)

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しかし、藩王はジンニーの祖リルファルの無視してしまった。 (なんだって!) そしてやがてシリン姫は成長し、ジンニーの予言と忠告は避けられぬ呪いとなってしまったのだ！ ジンニーの予言がもたらした結末は次回をお楽しみに。

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今日は悪意に染まったシリン姫の話をしよう。 皆さんは予言をされたらどうするね？忠告を聞き、悪いことはなんとか避けようとするだろう。 しかし、姫はそうではなかったのだ。 (ほう?)

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姫は予言を良しとし英雄と恋に落ちる機会を、父王から国を譲られる日を待ちわびた。完璧で蜜の様に甘美な未来が訪れる日を指折り数えて待っていたのだ！ (なんだって!) だが、待てど暮らせど予言が実現する ことはなく姫の思い通りになることはなかった。

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しかし、ジンニーの忠告を無視する藩王と予言を心待ちにする姫である。やがてジンニーの予見した未来は訪れる。 父王の命で英雄キスラ・パーヴェズとシリン姫が結婚する時、遂に第一の予言は現実となった！ (なんと!)

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だがしかし、この結婚は幸せなものではなかった。英雄は野心を抱き王族となった凡人の男であり、姫は大ジンニーリルファルの血を引く誇り高き女である。 凡人の男の愛に応えて穏やかな家庭に落ち着くことなど出来なかった。 (おっと…)

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愛のない退屈な生活、未だ訪れぬ甘美な未来。ままならぬ事はシリン姫の心に澱のように積み重なってとうとう憎しみに変わってしまった！ (なんだって!) この後シリン姫が何をしたか！ 話の続きは、次回のお楽しみに！

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放送をみて思ったがカードの私も最高だ。 (…) …この金砂の大漠から届いた話を続けよう 今は熱き砂に埋もれし都、ジュラバドの悲劇。それはある宴の夜の事、藩王オルマズドシャーと血縁者その数なんと三百人！王族が一族郎党一夜にして死に絶えたのだ！ pic.twitter.com/utZOzuYL0n

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生きていたのは宴に呼ばれなかったシリン姫と夫、キスラのみ。血縁が死に絶え、後継ぎ達が居なくなった王位はキスラの手に転がり込んだ！ 一体宴で何があったのか！ (うんうん)

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悪名高き大饗宴の夜、下手人どもは馨しき麝香の蜜にサソリの毒を盛って藩王達を殺したのだ。王達が死の夢に沈み、血と脂に溺れ、血の涙が溢れるのをただ眺めていたと言う… こうして二つ目の予言も現実のものとなった。 (なんということだ)

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…一説によると、このジュラバドの事変はキスラが引き起こしたと言う。 今となってはもう分からないがね。ただ、王権は地に落ち、シリン姫の邪魔をする者はもう居なくなった。 (なんと!) この新しく誕生した王と王妃のお話は次回のお楽しみに。

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シェロイという名を皆さんは聞いた事があるだろうか？ 生きている者でこの名を付けられた砂漠の者は居ないだろう。何故ならばこの名は砂漠を生きる者にとって忌み名だからだ！ 今宵はこの忌み名の付いた男の話をしよう。

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まず、皆さんに申し上げよう。 シェロイは誕生を望まれなかった故に忌み名を贈られた訳ではない。 シェロイの真の意味は、古き言葉で獅子の乳飲み子である。ジュラバドの悲劇の後に即位したキスラ・パーヴェズラヴァンと王妃シリンの子であった。 (なんと!)

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シェロイは母から溺愛され、父王からも誕生を喜ばれていた。贈られた名は、王となった英雄の後を継ぐべき、やがては大きく育ち獅子となる子という意味であった！ (なんだって!) しかし父王には気掛かりがあった。 大ジンニーリルファルの予言である。

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父王キスラは予言を恐れていた。 子が大きくなるにつれ、息子をも恐れた！ とうとうシェロイが大人になった時、王はシェロイに追放者の仮面をつけさせ、楼閣のそびえ立つ都から追放した。そして二度と王都の地を踏むことは許さなかったと言う… (そんな!)