- sanpai2929sii
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「蟲ソムリエ」として471種の昆虫を茹で、味見し記録。 ラオスでJICA草の根技術協力事業プロマネをした後、2024年1月からTAKEO株式会社のCSOに就任。国際商流と学際連携を開拓しながら、栄養、食文化、ビジネス、環境のレイヤーを重ね、昆虫食業界が社会が調和する未来のための戦略を立案していきます。
読書をしよう。 ニワトリ 愛を独り占めにした鳥 (光文社新書) 遠藤 秀紀 amzn.to/3I1SlMN
2023-02-16 21:36:36日本のニワトリは3億! 「生き物の命と現代人の生活の尋常ならざる隔離の主人公」 として浮かび上がるニワトリ。これはいい導入だ。
2023-02-16 21:38:53「なぜ人はニワトリを飼い、ニワトリを食し、そしてニワトリの姿を見なくなったのか。」 このあたりを思い出しながら読む。 mushi-sommelier.net/old-blog/2014/…
2023-02-16 21:41:06いきなり1996年のラオスから始まる。 外国人が政府の監視なしに出歩けない時代。 泥水の中のメコン川の夕日。ラオスにいるうちに読み始めてよかった。リアリティがある。
2023-02-16 21:45:32空気化した卵と正しい弱者の鶏肉。 鳥インフルとか過密ケージの問題を考えるとそこまでか、と思うけど相対的に哺乳類家畜よりはっきりと優位性があるのは納得。アヒルとかと比べるとどうなんだろう。
2023-02-16 21:55:36産卵鶏の年間産卵数は290個。 これはすごい。 明らかにニワトリの子孫を存続させるための数を超えている。
2023-02-16 21:57:07卵用ニワトリは自らのバイオマスの9倍、 乳牛は15倍の畜産物を生産する。こう考えるとやっぱすごいなぁ。いろいろ現場の制約はあるけれど、割り切って数字で比較するのも大事。
2023-02-16 21:59:25もともとニワトリの寿命は15年ほどだが、産卵の少なくなる700日で廃棄される。肉用になるという誤解があるが、廃棄。
2023-02-16 22:01:07「ブロイラー」は品種を指すのではなく、肉用鶏の、若鶏や、経営方針を含めた飼養体系全体を指して呼ぶこともある」
2023-02-16 22:07:04ブロイラーを生み出す「種鶏」は企業秘密に近い存在。アメリカを中心とした巨大企業が、種鶏系統をしっかり抑えて巨大な利潤を産む。養鶏飼料も輸入。今の所日本は「買える」から深刻には捉えられていないが、未来はどうか。
2023-02-16 22:12:56ブロイラーは結果的に卵用と肉用の分断を引き起こし、「卵をとり、老いたら肉」という利用を破壊した。そして古くから飼われてきた多様なニワトリ品種が廃絶に追い込まれた。
2023-02-16 22:14:30ニワトリの開祖はラオスにいて、セキショクヤケイ。おぉ。出てきた。 現地ではみんな「カイパー」 セキショクヤケイとニワトリを分ける言葉がない。 「緑がかった沈んだ黒」がセキショクヤケイらしい、、、わからん、、、 twitter.com/Mushi_Kurotowa…
2023-02-16 22:23:39「まずオスのチキンを飼う。よく鳴く方が良い。これは食用ではない」 「うん」 「森に置いて周囲にトラップを仕掛ける」 「ほぉ。すると?」 「声につられて、トラップにメスのチキン(在来種のセキショクヤケイ)が捕まる。」 これは、、、家禽の家畜化のナゾが解けたんじゃないか、、? pic.twitter.com/7NWv9ePtoF
2023-01-25 21:49:26脚がゴツいのはセキショクヤケイではない。 これは、、ニワトリか。 ミルクボーイみたいになってきた。 twitter.com/Mushi_Kurotowa…
2023-02-16 22:25:06完全白耳朶? 体型的にも原種に近そう。脚が太いのと蹴爪が小さいので交雑かも、うーんわからん。 pic.twitter.com/S5yfDD00h6
2023-01-25 23:07:00「オカンがな、ようわからん鳥買うてきたんや。オレンジ色の襟まわり、緑がかった黒色の、ニワトリのご先祖様やって」 「それセキショクヤケイやわ。その特徴はセキショクヤケイ。東南アジアに棲むニワトリの祖先、これに決まりや」 「でもなオカンがな、脚がゴツくてグレーやって」 「ほなセキショ
2023-02-16 22:28:16「本来のセキショクヤケイは、木の実や昆虫が日常の食物。」 「砂肝は昆虫や硬いきのみをすりつぶすミキサー」ほう。これは確かにすごい。ニワトリにトノサマバッタを食べさせた後、砂肝を切開したら確かに粉々、繊維状にすりつぶされていた。 blog.cnobi.jp/v1/blog/user/b…
2023-02-16 22:32:52丸呑みしたエサは前胃で酵素にさらし、筋胃(砂肝)ですりつぶし、盲腸で植物体を分解していく。
2023-02-16 22:36:17「コケコッコーではなくコケコッコ」あ、これラオスで聞くやつだ。「メスなら求愛、オスなら宣戦布告」3月が繁殖シーズン。元来、決して多産とは言えない野鳥、 繁殖シーズン、今じゃん。
2023-02-16 22:38:06セキショクヤケイは15年から20年の寿命、つまり少産小子で長生き。700日や50日で屠殺する産業ニワトリとは正反対の性質。 19世紀末の卵用ニワトリは、セキショクヤケイのもつ「就巣性」を断ち切る品種改良を行なって、産卵後に卵を奪うとまた産卵するよう仕向けた。
2023-02-16 22:43:34家畜の定義「人間に繁殖が管理されている動物」明快だ。 ペットや実験動物も家畜。当然ながら完全家畜、カイコも含む。
2023-02-16 22:46:10「アジアスイギュウはバングラディシュを境に東西、別の原種から家畜化された」マジか、すごいなスイギュウ。
2023-02-16 22:47:56シーズン中、産卵は2回、合計10個ぐらい。 年間290個の卵用ニワトリからするとかなり貧弱。「現在の基準」でセキショクヤケイを見てしまうと、とても家畜として選ばれるような性能はない。 つまり「低性能」なのに家禽化が進んだことになる。その駆動力は何か。
2023-02-16 22:49:39「家畜化の始まりにおいて、セキショクヤケイと人間の間に何があったのか」 そうそう。ブロイラーや卵用ニワトリとは似ても似つかない野鳥が「家畜」に選ばれた時、経済効率なんかとは全く違う「価値観」があったはずで、それは残されているとしたら、ラオスに温存されている。
2023-02-16 22:50:57「合理性なき家畜化」ほんとこれよ。これも積み重ねが時代ごとで「役に立つ家畜」になるわけで。ほんとこれ。色眼鏡で「新しい家畜」をスクリーニングなんてできんのよ。 「最初のウシは合理性ではなく宗教の道具」らしい。ウシもか。
2023-02-16 22:53:21