ひろゆき・成田悠輔批判は典型的な「日本人の不毛な議論」

倉本圭造@新刊発売中です！ @keizokuramoto

成田悠輔氏の「集団自決発言」のような「ひろゆき＆成田的言論」に批判が高まっています。私もこういう論調は克服すべきものと考えていますが、その為には思考停止のレッテル貼りに終止する「日本人の不毛な議論のパターン」を克服する必要があるという記事を書きました。（続note.com/keizokuramoto/…

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私も昨年インタビューされた「みんなの介護」というウェブサイトに成田氏の記事もあって、テーマ的に彼の集団自決発言がどういう意図なのか深くわかる内容でした。以下画像のような発言だと理解すると、言葉尻を捉えて「ナチスの再来！」と言っていた人も印象が変わるのではないでしょうか。（続 pic.twitter.com/SwFxD60ZrM

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つまり成田氏の集団自決発言のキモは、 『自分が母親の介護の時に助けてもらった日本の福祉には感謝しているが、経済学者として冷静に見れば今のままでは明らかに維持不可能。ここで何らかの”効率化”を考えることは人間性と矛盾せずむしろそうしないといずれ破滅的な破綻になる。』 という内容。（続

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そこで成田氏が実際に提言している具体的な内容は例えば以下画像のようなもので、欧米でも実際に行われている程度の案。これに反対な人もいるだろうし自分も慎重派だが、欧米もできてないレベルの手厚い今の日本の制度を多少縮小するべき、という話をしただけで「ナチスの再来！」というのは…（続 pic.twitter.com/qgAVY8ZsZI

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記事に詳しく書いたが、今の日本は老人相手には世界に類を見ないほどのお金を使っていて、あまりに巨額なのでその数％を効率化して他に回してくれるだけで子育て関連とか国立大学の研究費とかアレコレをまとめて札束で殴れるぐらいの金額になる。しかし今の日本の議論の機能不全化のパターンは…（続

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その「あまりに老人だけにお金を使いすぎているイビツな制度を現実に合わせて数％融通してください」というレベルの話が、「老人に死ねというのか！」「優生学だ！ナチスの再来だ！」的なレッテル貼り合戦に巻き込まれてわけがわからない事になる。この議論の機能不全がまず先にあって、結果として（続

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そしたら売り言葉に買い言葉で「老人どもを排除しろ」みたいな話にもなる。私はそういう「成田発言的なやり方」には反対だが、単にそれを「ナチスの再来！」とか言って排除するだけで何か言った気になるのも心底しょうもないというか、その議論の機能不全自体をなんとかしないといけないんですよ。（続

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記事中紹介した伊藤昌亮氏@maito1212の『ひろゆき論』は大変良い論考だったけど、それをSNSで持て囃してる人は単に「ひろゆきがバカってわかってる俺たちは賢いよね」という部分しか受け取ってない。彼らが「浅はか」だとして、それを嗤ってる側は本当にもっと「意味あること」ができているのか？（続

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そういう意味で、ひろゆきが浅はかだと言いたいなら、その論調を本当に「克服」していくためにはただレッテル貼りをしているだけじゃダメで、彼らが提起してきている現実の問題にちゃんと取り組んで「浅はかじゃない知性」ってやつを見せつける事に皆が真剣になる必要があるという記事です。（続

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「数％の具体策の議論」が常に「ナチスめ！」「サヨクめ！」みたいなしょうもないレッテル貼り合戦に押しつぶされてしまう「日本人の議論の不毛さ」は老人医療費の問題だけでなくありとあらゆるところにあります。連ツイに書けなかった色んな論点があるので記事本文をどうぞ。note.com/keizokuramoto/…

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これと対になる記事として「ひろゆき＆成田」型議論に厳しい目が高まっているのは、それと違う新しい論調が既に用意されつつあるからかも？という観点から、急速な電気自動車化の流れの中で日本の自動車メーカーに迫るリスクと対応策について考察した以下記事もどうぞ。twitter.com/keizokuramoto/…

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世界の電気自動車の普及が想像以上に進む中、「時代遅れの日本メーカーなんて数年後には消滅する」ｖｓ「いや日本自動車メーカーは無敵だ！」的な両極端の意見が溢れているんで、実際どの程度の事が起きていて今後の課題は何か？について整理する記事を書きました。（続 note.com/keizokuramoto/…

2023-03-03 07:21:20

倉本圭造@新刊発売中です！ @keizokuramoto

今月から、過去一ヶ月に倉本圭造が発信したウェブ記事や連ツイなどを一箇所にまとめた記事もご用意しました。結構熱心に読んでくださっている方でも見逃している記事がおそらくあると思うので、ぜひチェックしてみてください。 note.com/keizokuramoto/…

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これと対になる記事として、日本で「党派的な罵り合い」を超えて「具体的な改善」に議論を振り向ける流れを作っていくにあたって最近話題の成田悠輔氏の「集団自決」発言や「ひろゆき型議論」にどう対抗していけばいいのか？というテーマの以下の記事もどうぞ。twitter.com/keizokuramoto/…

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なんかこういうマキャベリズム的な動きを誉めること自体を否定してくる左翼な人がいるんですが、そもそも日本の政治を取り巻く言論環境が無茶苦茶だからそうならざるを得なくなってるんですよ。…という話を例の『集団自決発言』的な『成田&ひろゆき言論』に絡めて書いた以下の記事もぜひどうぞ。 twitter.com/keizokuramoto/…

はなほじん @JOCKEY8986

note読みました 日本で不毛な議論がまかり通るのは 概念や党派論争は大好きだけど、 ファクト認識に基づく論争は苦手ってのがあるのが一因かと 記事にあるように圧倒的な理系人材の不足も原因だけど 常にマジョリティだった団塊の世代が概念論争に明け暮れた後遺症もあるかと思う #倉本圭造 twitter.com/keizokuramoto/…

たいち💉P💉P💉P💉P @shinzan_ORIXfan

納得&納得の文章でした 医療・年金分野における、若者から老人世代への手厚すぎる再分配をちょっと見直さなければ… という話が｢集団自決しろ｣vs｢ナチスだ！｣の両極端な罵り合いになってしまう不毛な言語空間から、そろそろ脱しなければなりませんなあ twitter.com/keizokuramoto/…

セネカ @annaeuscaesar

「知識人ぶるならちゃんと知識人の努めを果たせ」これなんだよな。「意識高い系」は自分が相対的に意識高い人でいるために他を下げる（レッテル張り）くらいのことしかしてないんじゃないかと思う。知識人が言ってるからって正論みたいに扱われがちやけど深堀してるわけではないので中身がない。 twitter.com/keizokuramoto/…

SPY酢@育休中 @yUfCrtvm6nAFmJN

納得のいく本邦のインテリ層への建設的な批判。 世間ウケしない内容でも、社会へ専門的な知見を提供することもアカデミアに求められることの一つだと思うのですが、カウンターとして言論ではなくキャンセルを持ち出す人々には失望を禁じ得ない。 twitter.com/keizokuramoto/…

oustagrammer @oustagrammer

成田氏に限らず、言っちゃいけないことを言って耳目を集めてから合理的な議論を目指したいも、大衆の感受性をネガティブな方へ刺激し建設的な議論とはならず感情論で終わってしまう非合理的且つ生産性の低いことを何度も繰り返している日本なので、言っちゃいけないことを中和するこの記事の役割は重要 twitter.com/keizokuramoto/…

🇺🇦入山　赤矢🇺🇦 @dr3s71ek

良記事です。成田先生の言い方は私は認めませんが、言わんとしていることは耳を傾けないとダメな気がします。 そして、党派性でレッテル貼りばかりをやって、人としてどうあるべきかとか、解決すべき問題は何かが見えなくなる知識人へ、かなり強い警鐘を鳴らしているように思えました。 twitter.com/keizokuramoto/…

電２【⋈】ヨンデナアップダウンス @yondena

強い言葉を投げつけることだけで、なにかやった気になるのは、脱却しないとだよなあ。まだ間に合う可能性がゼロではないうちに。 twitter.com/keizokuramoto/…

三本(sanbon) @sanbongawa111

＞「ひろゆき＆成田的言論」は克服するべき課題だと私も思ってますが、～中略～「彼らがどういう意図でそれを言っているのか」を理解した上で、「自分たちならもっと良い解決を導けるのだ」ってことを専門知とのコラボレーションの中で示すことでしかないはずです。 同意します。 twitter.com/keizokuramoto/…