青空文庫とTPP

著作権保護期間延長の虞、ふたたび。
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富田倫生 @aobeka
元日を、Public Domain Dayと呼ぶ人がいる。国際条約の規定で、世界各国、この日が著作権切れの区切りになるからだ。青空文庫でも、ロゴをお祝いバージョンに変え、新たに公有となった作家の作品を並べることにしている。 http://t.co/oMmMck60
富田倫生 @aobeka
2012年元日の青空文庫公開に向け、小川未明を整理し、長与善郎の「青銅の基督」を読んでいる。共に、今年いっぱいで著作権切れ。津田左右吉、日記のある古川緑波も。今年の和辻哲郎、再来年には吉川英治、柳田国男…。その流れが断たれ、今後私たちは20年の空白に見舞われるかもしれない。
富田倫生 @aobeka
TPP交渉への参加を、野田総理は間もなく表明するという。貿易促進を旗印に、関税の撤廃に加えて、21分野で、各国の制度をならして「自由化」する協議が進められている。そこには知的財産も含まれる。アメリカは参加各国に、死後70年、もしくは公表後95年の保護を求めるだろう。
富田倫生 @aobeka
保護期間をどう定めるかは、著作権に関わるきわめて大きなテーマだ。2006年、権利者団体は共同で、死後50年を70年に延長せよと声をあげた。他方からは、反対の声。著者の遺族など、権利を持つものに利を与えるかわり、社会全体の公有物を痩せさせる変更に、青空文庫も異を唱えた。
富田倫生 @aobeka
幅広い立場からの慎重な論議を求めて、Think Cが組織された。 http://t.co/mHcFRyDD 文化庁も一方に偏らない人選の委員会で、粘り強い審議を重ねた。反対の立場から、私も議論に加わり、延長を求める人と意見をたたかわせた。結果、著作権の保護期間延長は見送られた。
富田倫生 @aobeka
ほんの数年前、丁寧に議論をつくしてある結論をえた問題が、今度は包括的な経済連携協定という大ざるに盛られて、参加各国で取り扱いを協議されることになる。私が直接その声を聞いた、自らの声で延長を求める人は、その場にいるのか。反対を唱える者は、そこに加わるのか。
富田倫生 @aobeka
この社会の構成員が、自ら立って、それぞれの立場から激論を交わした問題が、外交交渉という異次元に移されようとしている。延長問題に、自らの論理と信条をかけて取り組む人にかわり、交渉の当事者となるのは、いったい誰なのか。著作権保護期間に対して、どのような考えをもつ人なのか。
富田倫生 @aobeka
青空文庫というテキスト・アーカイブに関わる私に、延長は、私を富ませるかわり、公を痩せさせる選択とみえる。知的財産分野では、これまで著作権者による告訴が処罰の前提だった著作権侵害を、非親告罪化しようという要求も米から寄せられている。パロディーは、決定的に死なないか?
富田倫生 @aobeka
知的財産だけで、社会のあり方、表現の形に大きな影響を与えるテーマが盛り込まれている。こうした分野が、物品市場アクセス、金融、電気通信、投資、環境、労働、紛争解決等、21を数える。社会に大きな影響を与えるこれらについて、官僚と政治家に全権委任状を与えて送り出してよいものか。
富田倫生 @aobeka
私もその一員であるThinkCは、クリエイティブコモンズ、コンテンツ学会、MIAU、ニコニコ動画と共催で、TPPに関する連続シンポジウムを開く。第一回は本夕。予約不要で、一般入場を受け付ける。話を聞きにいこうと思う。私も考えるために。 http://t.co/mHcFRyDD
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