対談：内藤礼×小池一子　青山ブックセンター

れもん @hfyokohama

内藤礼さんと小池さんの講演会（１２）内藤さんは、私の作品を閉鎖的と言われることもあるけど、作品を見た人が開かれる感覚がおこるような作品を作りたいと考えていて、それは閉鎖的ではないと思う。一人ずつ鑑賞する作品も、鑑賞した後には、その感覚を他の人と深く共有することができると語られた。

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内藤礼さんと小池さんの講演会（１３）これは僕の勝手な考えですけど、ふと思いました。現代の女性が「石庭」を、やわらかい素材でアートにしてる、そんな感じです。作品そのものは寡黙ですが、空間、環境、自然とじっくり向き合うきっかけとなり、閉じた感覚が、徐々に空間に遍在していく感じがある。

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内藤礼さんと小池さんの講演会（１４_終り）内藤さん自身が豊島美術館を体験して、風でリボンが動く、重力で水滴が動く、日の角度で影が動くとか、緑の鮮やかさをとても幸せに感じたという。人は自然をこんなにもうれしく感じれるのだから、救いがあるとおっしゃった。僕はそれを聞いて涙がにじんだ。

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豊島美術館において、内藤礼さんの作品をみて、あまりにすごいので、その凄さの理由を知りたかったのですが。自分の体できちんと感じて、自分の頭できちんと考え、少しの違和感や良さに慎重に向かい合って、十分考えたものを形にした。そういう時間を、何度も、ずっと積み重ねてできたものなんですね。