AI羅生門、AI山月記、AIメロス、

太刀川るい @R_Tachigawa

AIによる小説、chatGPTはかなり倫理観にうるさいので、登場人物をとにかく光属性にするんですけれど、そうなると、私達が文学と読んでいるやつのほとんどがNGになってしまう疑惑。メロスはまず殺そうとは思わず、山月記は途中で立ち直り、羅生門は前向きに生きる。

太刀川るい @R_Tachigawa

試しに羅生門の続きを書かせてみたら、案の定こうなりました。デフォルトだとどうしても前向きで当たり障りのない結果に収束するっぽい。 pic.twitter.com/Qb0XSDuDAm

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太刀川るい @R_Tachigawa

chatGPTちゃんは、すぐ光属性にするように教育されているんだよな……と思い立って、山月記の続きを書いてもらったら、李徴が病気を克服して、後世に名を残す詩人になっており、真顔で特大の「は！？？？？」を出している。 pic.twitter.com/YZA2IQ982G

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太刀川るい @R_Tachigawa

山月記の「その声は？」のシーンまでをコピペで入れました。急いで入れたので、袁※(「にんべん＋參」、第4水準2-1-79)という人物名になってしまっていますけど……。

太刀川るい @R_Tachigawa

うるせー！俺はこんな当たり障りの無い話が読みたいんじゃないんだよ～～～！と思ったんですが、まあ、冒頭の「李徴がおかしくなる」「そこに友人がやってくる」の展開からは、この後、虎として終わります。というENDは予測しにくいのかもしれない。

太刀川るい @R_Tachigawa

一応、李徴が虎になった。というのはあくまでも比喩的な話であり、実は自分が虎だと思いこんでいる狂人。という解釈も一応あると聞いたことがあるので、chatGPTの解釈もあながち外れてはいないとは思うんですが、

太刀川るい @R_Tachigawa

いや、違うでしょ！李徴が成功しちゃうとお話としてしまらないよ！って思って書き直しをお願いしたら、一瞬それっぽかったのに、やっぱり最後は「詩が認められる」というラストに強引に持っていくんで、アンチハピエン厨に目覚めそう。 pic.twitter.com/5XPRMD4iuL

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太刀川るい @R_Tachigawa

山月記の李徴は本当に虎になったのか、精神を病んで野山をさまよっているのを虎と呼んでいるだけではないのか、解釈。確か国語の授業で習ったんですが、今調べるとほとんどヒットしない。その解釈だと、最初に姿が見える所と、最後に月の下で吠えるのがおかしいなと思ってたんですが、

太刀川るい @R_Tachigawa

今読み返してみると、「一匹の猛虎が藪の中から飛び出した」「一匹の虎が草の茂みから道の上に躍り出たのを彼等は見た」という表現なので、どちらも正気を失った中年男性が吠えたり襲いかかったりしているのを婉曲表現（虎眼先生見たいな）にしていると考えることもできそう。

太刀川るい @R_Tachigawa

舞台でやるなら、間違いなく人間のままになるし、むしろ虎の毛皮とか変につけないでそのまま演じた方がより意図は伝わりやすそう。

太刀川るい @R_Tachigawa

もとの話を知っている立場だからずるいんですけど、中島敦先生のイタコ芸みたいなことをしていたら、なんとかそれっぽくしてくれた。でも、chatGPTちゃん、裏で「っち、うるせーな」とか思ってそう。 pic.twitter.com/xiK4ENx0pD

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太刀川るい @R_Tachigawa

AIメロス、初手でまず仲間を集めて王を倒そうとするあたり、元祖メロスより格段にIQが上がっていることがわかる。これはできるメロス。 でも途中でネットワークエラーになっちゃって心臓に悪い。なんか悪いことしたかな？ pic.twitter.com/pKoP87TXhW

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太刀川るい @R_Tachigawa

元祖メロス→いきなり裸一貫、刃物一つで王の命を取ろうとする。 AIメロス→仲間を集め、軍勢を率いて王を討つ。 社会を変えるのはAIメロスの方だってはっきりしてるんだよな。

太刀川るい @R_Tachigawa

もう一度やり直してもらったら、やっぱりネットワークエラーになってしまった。メロスにはAIを狂わせる何かがあるのかもしれない。今度のAIメロスは話し合いで解決するみたいだ。 pic.twitter.com/a5RS8mBdj6

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