これは「アジア系アメリカ人」の一世、二世のあるある文化を凝縮したシーン。そのgenerational traumaの観点がないと、確かに単なる「家族賛美」の絵に見えるのかもしれないけど、あれは押し付けるタイプの感動ではなく、非常によくあるのに可視化されない経験をリアルに描いているからすごいと思った

5
@madanaizo

エブエブ、後半で娘の方が「母さん、アンタの気持ちはわかった。でも私たちは分かり合えないし、私はアンタといるとツライ。だから別々の道を行こう」と言ってるのに、母が「でも私は諦めない!」とやる「感動」的な場面。正直「ひぇぇ」と声が出た。肝が冷えたよ。あそこは結構ホラーだったんだけど…

2023-05-08 13:36:18
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

これは「アジア系アメリカ人」の一世、二世のあるある文化を凝縮したシーン。そのgenerational traumaの観点がないと、確かに単なる「家族賛美」の絵に見えるのかもしれないけど、あれは押し付けるタイプの感動ではなく、非常によくあるのに可視化されない経験をリアルに描いているからすごいと思った twitter.com/madanaizo/stat…

2023-05-08 15:19:19
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

多くのアジア系アメリカ人二世の若者たちが、ジョイと同じような状況。自分のために多大な努力をしてくれた親を愛しているし認めらたいけど、どうしても齟齬が生まれる。その葛藤をあきらめかけた瞬間、母親がやっと向き合ってくれる。みんなが「あったらいいな」と思う、ファンタジーのシナリオ。

2023-05-08 15:23:17
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

監督にインタビューしたときに、彼らが何度も繰り返し主張していたのは「親も変われるということを伝えたかった」ということ。やっと「ありのまま」の娘と向き合おう、自分の人生とちゃんと向き合おう、と親が決意する、という場面はなかなか普通は描かれない。

2023-05-08 15:24:58
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

「理想の子供像」を持ち上げ、それ通りに行かないとdisappointmentだとして厳しく子供に接する、アジア系アメリカ人の文化。そのプレッシャーに押しつぶされそうになる子供たちの精神的負担は、常に社会問題になっている。という話は、単行本とかいろんなところでしてる。

2023-05-08 15:27:04
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

「2つ目は、世代間の関係、つまりトラウマと愛の両方を描いている点。例えば母親とその子供がこの映画を観に行ったとき、2人とも全く違う形で映画を感じ、2つの異なる理由で映画を評価できる。」 brutus.jp/eeaao_daniels/…

2023-05-08 15:30:40
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

「私たちは親の世代を赦せるのだろうか?ということも一つのテーマです。政治は多くの場合、個人のストーリーや感情は還元的で単純化され、ニュアンスの異なる会話をスローガンで押し込めてしまうものだと思います。私たちの映画は、それに対抗しようとしたのです。」

2023-05-08 15:32:15
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

特に重要な点は、アジア系家族の中で、アメリカで生まれ育った子供たちは「理解」や「メンタルヘルス」、「自由」の価値観が親と大きく異なっていて、親に苦悩を理解されないまま「否定」をされ続ける場合が多いということ。「鬱なんて甘え」という親も多い中、あのシーンは画期的な変化を表す。

2023-05-08 15:57:45
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

いい大学に入っていい人と結婚していい就職をして安定した生活を、と移民の親はどうしても子供に願ってしまう人が多い。それが子供にとっては大きなプレッシャーだからこそエブリンが「私たちは何してもいいのよ」っていうのは涙腺崩壊な感動だった。アジア人の親が一生言わなそうなセリフだからこそ。

2023-05-08 16:11:20
竹田ダニエル(『#Z世代的価値観』『世界と私のA to Z』) @daniel_takedaa

Daniel Takeda/1997/journalist+researcher+director/Forbes 30 Under 30/群像、Forbes、GQ、BRUTUS、VOGUE、Rolling Stone etc/@ucberkeley danieltakedacontact@gmail.com

foriio.com/daniel-takeda