ビースト・オブ・マッポーカリプス 後編 #11

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

◆カラテのたかまりを感じる◆

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【これまでのあらすじ】 明智光秀の世界侵略を阻止したニンジャスレイヤーのカラテに、闇の古代リアルニンジャ勢力「ダークカラテエンパイア」が興味を向けた。それはニンジャスレイヤーを狩りの獣にさだめた邪悪な儀式「カリュドーン」の開催に繋がった。

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【これまでのあらすじ】2/n 「カリュドーン」の儀式の為、７人のリアルニンジャが７人の狩人を選定。ネオサイタマへ送り込んだ。強制的にこの儀式に組み込まれたニンジャスレイヤーは、狩人を次々に撃破しながら、桟敷席めいて傍観するリアルニンジャに一矢報いる機会をうかがう。

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【これまでのあらすじ】3/n ニンジャスレイヤーが狩人を倒すたび、そこには赤黒のオリガミが生成された。儀式影響下にあるネオサイタマで生じるオリガミ。正体不明のオリガミは不穏ではあったが、ニンジャスレイヤー自身に属するものであった。彼は戦いの中で己を見つめる事ともなった。

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【これまでのあらすじ】4/n 狩人が次々に倒れ、儀式が進むなか、カラテは高まり、ネオサイタマの空にキンカク・テンプルが出現した。ニンジャ始祖の魂が在るといわれる究極の存在だ。人々は狂い、セイケン・ツキを始める。 儀式主催者のセトが単なる余興以上の陰謀を進めている事は明白であった。

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【これまでのあらすじ】5/n セトの陰謀に紛れ込んだ異物があった。それが狩人の一人であったアヴァリスだ。アヴァリスは「始祖カツ・ワンソーの顕現」のひとつだった。読者の皆さんはカツ・ワンソーの顕現をこれまで二人確認している。サツガイと、ゾーイだ。セトはこの異常事態をも我田引水する。

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【これまでのあらすじ】6/n セトの手引により、邪悪なるティアマトがアヴァリスに漆黒のマガタマを埋め込んだ。マガタマは滅ぼされたサツガイの残滓だ。アヴァリスはこれを受け容れ、始祖カツ・ワンソーに更に近づき、大いなる力を発揮。この威光に、ネオサイタマ中のニンジャソウル憑依者が狂った。

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【これまでのあらすじ】7/n アヴァリスに挑むのはニンジャスレイヤー。カリュドーンの戦いのたびに発生した赤黒のオリガミが、くさびとなってネオサイタマの分解を妨げ、繋ぎ止めるなか、彼はマルノウチスゴイタカイビルに単身向かい、成層圏で戦う。一方、フジキド・ケンジはエジプトにいた。

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【これまでのあらすじ】8/n ドラゴン・ニンジャ、ナンシー・リンと共に、ダークカラテエンパイアの陰謀を破壊すべく、エジプトのセトの居城たるエネアド本社に入り込んだフジキドは、セトと戦闘開始。むごたらしいまでに強いセトに対し、フジキドは全カラテを振り絞って喰らいつく。

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【これまでのあらすじ】9/9 そして成層圏。ニンジャスレイヤーはアヴァリスとの決闘に勝利した。ニンジャスレイヤーはアヴァリスを羽交い締めにし、ヒサツ・ワザであるアラバマオトシを繰り出す。流星となって落下した二者はスゴイタカイビルを貫通、地底のギンカクに衝突。 以て狩人全て倒る。

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【ビースト・オブ・マッポーカリプス後編】#11 pic.twitter.com/V08bRtGutP

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「イヤーッ！」「イヤーッ！」「イヤーッ！」「イヤーッ！」血みどろのマルノウチ広場では、ニンジャ達のカラテ・シャウトが入り乱れ、黄金の影の群れとネオサイタマのニンジャ達が激しい戦闘を繰り広げていた。巨塔の上空には台風の目じみた渦が生じ、黒い稲妻が四方八方にひらめき続けていた。　1

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「イヤーッ！」「イヤーッ！」「イヤーッ！」「イヤーッ！」高く浮遊する青翡翠面のニンジャ、ソルエクリプスが四方八方光を放射するたび、黄金影たちは次々に新たに生じ、出自も所属もばらばらのニンジャ達に向かってゆくのだった。「イイイヤアアアーッ！」ネザークイーンがカラテバリアを再展開！ 2

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「「「グワーッ！」」」黄金影の群れが押し戻されると、ニンジャ達は鬨の声をあげて追撃を仕掛ける！「アータ達！無茶よ！」ネザークイーンは叫ばずにはいられない。彼らも自分達と同様、決定的光景に急き立てられ、為すべきことを為すべく、ここに馳せ参じたということをわかっていながらも。　 3

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「ゾッとする化け物どもめが！」長い髭を振り乱し、メタルTシャツを着たニンジャ、バーンドヘルが両手に燃える斧を構え、右へ左へと黄金影を切り裂き、呵呵と笑いながら突っ込んでゆく。負けじと続くのはフリーランスヤクザニンジャのブラックパール。さらに　その横に蹴りのニンジャ、ガゼルビート。4

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「要するにあの空中クソ野郎をやれば何かあるんだろう！イヤーッ！」「グワーッ！」ガゼルビートは黄金影の首を蹴りでへし折り、次の敵にかかってゆく。その背を、降ってきた黄金の槍が貫いた。「アバーッ！」落下するガゼルビートをトライアングルリープし、ブライカンが黄金影を真っ二つに断つ！　5

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「イヤーッ！」「イヤーッ！」黄金影がすぐさまブライカンのもとに迫る！「イヤーッ！」グラスローチが草の中から飛び出し、黄金影の足首を切り払った！「やるじゃねえですか」「草は我がフーリンカザンよ！」その横をガーランドが側転し、空中のソルエクリプスにクナイ鞭を繰り出す！「イヤーッ！」 6

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「0100101」ソルエクリプスは光を伴う空中スライド移動で鞭を躱した。空中に生み出された黄金槍が降り注いだ。「グワーッ！」「アバーッ！」無差別に降り注いだ殺人的エネルギーはスコルピオンの肩を破壊し、KATANA隊員のルーンリーフの胴体を貫き、グラスローチの脳天を叩き潰した。ナムアミダブツ！7

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「「サヨナラ！」」「ハァハハハハ！滾る！滾るわい！」バーンドヘルはルーンリーフとグラスローチの爆発四散にむしろ戦意を高揚させ、殺し続けた。「イヤーッ！」「グワーッ！」黄金影がその足にすがりついて動きを封じ、別の黄金影が首を刎ねた。「サヨナラ！」その上を跳ぶインシネレイト！　8

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「クソッタレ！」カトンを両手に育てたインシネレイトが、ソルエクリプスに叩きつける！「0100101」放射光がカトンを相殺し、二者は弾かれあった。インシネレイトの落下地点をカバーするように氷の足場が育った。レイテツだ。「冷てえんだよ！」インシネレイトは毒づきつつ、これを蹴って再度跳ぶ！　9

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「イヤーッ！」「010001」ソルエクリプスはインシネレイトのジェットカトンをチョップで叩き落す。「イヤーッ！」ガーランドはインシネレイトを鞭で絡め取り、黄金影の群れに投げつけた。カトン爆発着地！「グワーッ！」「ソルエクリプスを攻め続けろ！槍を作る暇を与えるな！」ガーランドが叫ぶ！　10

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「ソウカイヤクザがリーダーぶってるんじゃねえ！俺は好きに殺アバーッ！」ペインローラーが脳天にスリケンを受けて痙攣するのを、ブラッシュウッドは後ろから掴んで肉盾にしながら、新たな血路を切り開く。「地面に引きずり降ろさねば……」「イヤーッ！」グラビティボンズが重力のジツを行使！　　11

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「0100101」ソルエクリプスが体をびくりと動かし、ゆっくりと下降を始める。「なんと」ブラッシュウッドは眉間に皺寄せ、額に「重」とタトゥーしたボンズを見た。ボンズはネンリキを強めながら掠れ声で呟く。「仏敵ブラストマーを滅ぼす為に育てた秘技……惜しいが今ここで使うべき時と見た」　12

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「01001……0101……」ソルエクリプスは内なる輝きを増幅させ、グラビティボンズのジツに抗った。グラビティボンズの目と耳から血が噴出！「アバーッ！」「ヌウッ」ブラッシュウッドは呻いた。彼の視界の端で影が閃いた。レッドハッグだ！「イヤーッ！」「0100101！？」黒い刃が黄金を裂いた！　13