初心者向け「試製十糎対戦車自走砲『カト』」のお話

旧陸軍が大戦末期に開発していた、実口径105mmもの大口径砲を搭載した対戦車車両。惜しくも実戦には間に合いませんでしたが、その開発は巷で言われているほどお粗末なものではありませんでした。 今回はそのうちの一台、試製十糎対戦車自走砲『カト』についてのお話です。
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這い寄る混沌@おえかき練習ちう @Nyarlathotep_44

では何故防楯が変更されたかと言うと、これは単純明快、対弾性向上を狙って一緒に改良されたということです。

2012-03-25 16:43:43
這い寄る混沌@おえかき練習ちう @Nyarlathotep_44

ドイツから大量の情報や技術が流入した際に「ザウコップ式」の砲防楯の話も入ってたのかもしれません。そうでなくとも「ホリ」の開発時にはKV重戦車やM6重戦車についての情報が入っており、それらの相手を引き受けるホリの防御性を考えてみれば、この形に改められるのも当たり前とも言えます

2012-03-25 16:52:14
這い寄る混沌@おえかき練習ちう @Nyarlathotep_44

ホリは言ってしまえば、ドイツで言うフェルディナント重駆逐戦車と同じ「最後の火消し役」を引き受ける車両で、同時に対ソ重戦車火力戦の中核とも言える車両でもあるので、その対弾性を考えればこの改良は当然のごとく必要とされたものだったはずでしょう。

2012-03-25 16:55:56
這い寄る混沌@おえかき練習ちう @Nyarlathotep_44

@obiekt_JP 今更の回答なのですが、恐らくホリ砲とカト砲を間違えた(と言っても特性的にはほぼ変わらない砲なのですが)という憶測でお答えすると、防楯の変更は対弾性向上のためにⅢ号突撃砲と同じ「ザウコップ式防楯」と同じようなものを採用したのだと考えられます。

2012-03-25 17:05:56
這い寄る混沌@おえかき練習ちう @Nyarlathotep_44

まあ試製十糎戦車砲をホリ砲、試製十糎対戦車砲をカト砲と呼ぶのでそう間違っては無いんですけど、一応特性的にはほぼ同じ砲だという訂正を入れたかったのでちょっと書体を変更しました。

2012-03-25 17:08:47
JSF @obiekt_JP

@Nyarlathotep_44 どうもありがとうございました。ザウコップ防盾と同様ということは鋳造になっている可能性が高いのですね。だから丸くなっていると。

2012-03-25 17:16:04
這い寄る混沌@おえかき練習ちう @Nyarlathotep_44

@obiekt_JP 恐らくホリ砲の防楯についてはその考えで間違いではないと思います。ホリ砲については昭和20年5月で開発が終了しており、その頃の外見がこれなので、もしホリ車が量産に入った場合はこの防楯のホリ砲が載せられていた可能性が極めて高いです。

2012-03-25 17:25:41

※これについて今更の補足

這い寄る混沌@おえかき練習ちう @Nyarlathotep_44

1.ホリ砲の重心位置は砲耳後方44mm・下方117mmで前後は概ね平衡するが、上下が平衡しないので、砲架・砲尾体下方を削肉すると同時に揺架防弾覆(20mm厚)を避弾経始を重視した防弾鋳鋼製(40mm厚)にして対弾力を上げるとともに重心位置を変える。

2014-10-24 01:22:07
這い寄る混沌@おえかき練習ちう @Nyarlathotep_44

つまり、ホリ砲のザウコプは避弾経始だけでなく重心位置を変更する目的もあった。それが一つ目。

2014-10-24 01:23:12