三国志こばなし集 2023年7月号(下)現パロ編

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曹丕…彼が企画した文壇の面々も、それぞれの場で大きな力や影響力を持っているとか。 王粲…詩文やエッセイで人気を博す文芸人。芸能人による創作詩文のバラエティーの講師役としても人気。超絶記憶力の持ち主でもあるとか。

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荀彧「やあ、公達」 荀攸「ご無沙汰です、叔父上！」 彧「私たちの仲なのに、そんな仰々しくなくていいじゃないか」 攸「しかし、叔父上ですので」 彧「私を叔父という理由で敬うのならば、叔父の願いを聞いてもらえるかな？」 攸「それはもちろんです」 彧「ならば昔通りにしてくれ、公達」 攸「…」

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彧「それができぬお前とは、私は話したくない」 攸「失礼した、文若殿」 彧「…」 攸「なかなかに獄中の立ち振舞いが抜けられなくてですな」 彧「君が何顒殿の計画に乗っかっていたというのは本当なのか？」 攸「その答えはあなた次第です」 彧「なに？」 攸「志を共にするならば、とことん話します」

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彧「…」 攸「そうでなければ、話はここまでです」 彧「さすがに即答はできないよ、公達」 攸「ならばここまでです」 彧「だが、私のアパートの仲間たちと会ってみないか？」 攸「ほう」 彧「官僚だった頃の私では思いもよらない愉快な人たちに囲まれていてな」 攸「それは興味深い！」 彧「分かった」

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荀彧…荀攸が何顒に取り込まれそうで不安。 荀攸…荀彧の歳上の甥。何顒のブレーンとして董卓暗殺未遂計画に連座したが、証拠不十分で不起訴となって無罪放免。何顒とは昵懇だそうで、根回しや調整役として奔走していたとの噂。

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曹操「なんと」 夏侯惇「どうした？」 曹「荀彧の渦中の身内が無罪放免されたらしくてな」 夏侯淵「そりゃ良かった」 曹「荀彧から、我らでもてなしてほしいとの依頼が届いた」 淵「そいつは珍しいですな！」 惇「俺は構わんぞ」 曹「郭嘉も呼んでおこう」 淵「于禁さんは？」 曹「呼ばぬ」 惇「ふむ」

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曹「意地悪で言っているわけではないからな」 惇「分かっているさ」 淵「…郭嘉を呼んできます」 荀彧「こんばんは、孟徳殿！」 曹「やあ文若」 荀攸「…」 曹「私は曹操。字を孟徳という。文若にはいつも意地悪をされていてな」 彧「してません！」 攸(ほう？) 曹「貴殿は？」 攸「荀攸。字を公達」

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郭嘉「…」 攸「あなたは郭嘉殿では？」 郭「はい。こちらのアパートにてお世話になっています」 攸「これは好都合だ」 郭「好都合？」 攸「実は私は何顒殿と」 曹「そういう話は宴もたけなわになってからしてくれ、荀攸殿！」 惇「俺は夏侯惇。荀攸殿をもてなすため腕によりをかけたぞ」 攸「はあ…」

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曹操…何顒にインスパイアされ気味の荀攸がやや不安。 夏侯惇…だいぶ熱に浮かされたような目をしてしまっているな。 夏侯淵…俺は黙って飯食ってよ… 荀彧…このお三方に郭嘉がいたら大丈夫なはずだ。 郭嘉…どうもきな臭い匂いを発せられてますね。 荀攸…思いもよらぬ歓待に拍子抜け。

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荀攸「こんなに美味い食事などいつ以来でしょうか…」 夏侯惇「それは何よりだ！」 荀「次はぜひ何顒殿と共に…」 曹操「貴殿は何顒殿と知り合いなのだな」 荀「知り合いも何も、私は刎頚の友と思っております！」 荀彧「…」 曹「懐かしいなぁ。私も随分と可愛がってもらったのだよ」 攸「なんと！」

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曹「だが、中々にとんでもない騒動の渦中となられたばかりではないかな？」 攸「何顒殿は関係ありませんよ」 曹「本当か？」 攸「でなければ無罪放免となる訳がありません！」 郭嘉「貴方がそうですからな」 攸「…ええ、そうですね」 郭「私は特定の思想信条しか持たず政に携わる者が好きではなくて」

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攸「ええ」 郭「時の宰相に暗殺を企んだ者と見做されることに危うさしか感じません」 攸「では郭嘉殿は董卓政権をお認めになられるのか？」 郭「認めないにしても暗殺を企もうとは思いませぬな」 攸「郭嘉殿」 夏侯淵「すまねえ！難しい話が俺にはよく分からなくてな」 曹「もっと楽しい話をしよう！」

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荀攸「あの文若殿がこれほど心を許される皆さんだとは思いもよらず！」 曹操「そうなのか？」 攸「小さい頃は、いつも私の背中に隠れていましてな！」 荀彧「公達！」 曹「ならば文若の恥ずかしい話を教えてくれ！」 攸「いくらでもありますよ！」 彧「一つでも話したら首を捻じ切りますからね、公達」

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曹「荀攸殿！貴殿の首の代わりに元譲の首を差し出すから一つ話してくれ！」 夏侯惇「孟徳！」 攸「そうですなあ…」 彧「もうお前の首に手がかかっているからな、公達」 曹「やるなら元譲にやらんか、文若！」 攸「ZZZ」 彧「公達、起きろ」 攸「おっと…私としたことが…」 彧「今日は泊まっていけ」

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攸「楽しい夜でしたが、今宵はこれで」 曹「また食事をしような！」 攸「是非とも！」 彧「…それでは」 曹「ああ」 惇「…」 曹「…どう見た、奉孝」 郭「とても不安です」 曹「全くだな」 惇「何顒とは何者だ？」 曹「本初など話にならん恐ろしい男さ」 郭「次の波乱の予感がします」 曹「やれやれ」

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曹操…近々何顒殿と会う時が来るのだろうな… 夏侯惇…仲良くなれそうな男だと思ったのだが… 夏侯淵…あんたが無職なのはこんな時のためなんですかい？ 郭嘉…鮑信殿と于禁殿との線は、絶対別個にしておきましょうね。 荀彧…何顒に王佐の才と褒め称えられ可愛がられたが、どうも肌が合わなかった。

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荀攸…曹操たちについて何顒に報告する気満々。

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王元姫「…」 辛憲英「…まあ、なんというか」 蔡琰「初めてのドッキリをやられたならば、満点のリアクションでしたよ…」 王「あの鄧芝さんにベタ褒めされちゃったくらいだから」 辛「すごっ！」 王「なんだけど…」 蔡「まだ主演ドラマが放映中ですよね」 王「これからもっと大事なお話になるのに」

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辛「あまりに完璧な落ちっぷりだったもんだから…」 蔡「シリアスな場面でも本当に落とし穴がないのか、ついつい気にしてしまいますね」 王「信じらんない…」 辛「…」 蔡「…」 司馬昭「よう、ゲンキー！」 王「…来んな、子上」 司「おい、落ちたぞ」 王「何が！」 司「憑き物がな！」 王「はあ？」

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司「ゲンキーが俺の受験の代わりに落ちてくれたんだろ？」 王「え？」 司「受験生様はこの時期ナーバスでね」 王「どういう意味？」 司「ゲンキーがものの見事に落ちてくれたおかげで、スッキリしたぜ」 王「…そうよ！あんたの代わりに落ちてやったんだから有り難く思え、子上！」 司「ありがとよ！」

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王元姫…思いもよらぬ落とし穴ドッキリ企画に組み込まれた結果、初めてとは思えない完璧な落ちっぷりを披露し、茶の間を沸かせまくってしまった。 辛憲英…なんだかんだやるじゃない、司馬昭さん。 蔡琰…ちょっと顔が綻びはじめましたね。 司馬昭…あいつは馬鹿のくせにクソ真面目だからな。

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司馬昭「やっと俺の司馬ちゅ〜が売れに売れ始めたぜ、兄貴！」 司馬師「なんなんだ、あの女」 昭「今日の逃走劇でも絶対出てくるぜ！」 師「あの女に追いかけられるなどたまったものではないよな」 昭「でもなんでか張春華も他人とは思えなくてよ」 師「なに？」 昭「俺はあいつら結婚すると思うぜ！」

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司馬懿「！！！」 張春華「！！！」 昭「ヤバいwwwヤバいwww狼顧しながら逃げてやがるwww」 師「どっちがホラーなのか分かったものではないな」 昭「面白すぎるだろ、このカップルwww」 師「子上」 昭「ん？」 師「あまり言いたくないのだが」 昭「分かってるよ、兄貴」 師「本当か？」 昭「…ああ」

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師「お前も首席で合格しないと大学には進めないのだぞ？」 昭「なら別に高卒で働いたっていいじゃねえかっての」 師「今俺たちが暮らせているのもお爺様の遺産があるからで」 昭「だからてめえで働かせてくれよな〜」 師「だが、司馬家の者は断じて許さないぞ」 昭「兄貴まで小言は勘弁してくれって」

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司馬師…大学を首席で合格したから学費を免除されて通えているという。 司馬昭…俺は別に無理して大学なんざ行かなくていいんだけどな〜 司馬懿…張春華の情報を曹丕Pにキャッチされバラエティで同時起用した途端大売れに売れ始めたがたまったものではない。 張春華…謎の司馬懿ガチ女として大人気。