HPVワクチンのあれやこれや

男性にHPVワクチンを打つ意味、安全性、感染機会の前に打つとより良い、などなど
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Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

③感染した後が問題で、感染組織ごとにHPVの発癌能が違います。男女間の対比として、子宮頸部と陰茎がいい対照です。ざっくり同じくらいの頻度でさまざまなハイリスクHPVが子宮頸部と陰茎に感染しているのですが、がんになる確率は20倍以上違います。HPVが陰茎がんの原因でしかなかったら→

2023-07-21 07:34:37
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

ワクチンは開発されなかったでしょう(ペイしない・真性包茎を根こそぎ治療した方が楽)。肛門癌は男女同じくらい・中咽頭がんは男性の方が3倍くらい多い。 ④HPV関連のがんといった時、女性と男性の負担の比は1:5〜10になります。検診と高度異形成の治療を入れれば、女性の負担が10倍大きいとして→

2023-07-21 07:34:37
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

言い過ぎじゃないでしょう。 ⑤ワクチンの生産量の問題。20年の生産量が6000万接種。今年は一億超えているでしょうか?2回接種とすれば3000万人と6000万人分ですか?んー少なくない?9〜14歳の世界中の女性に接種したいんですよね。しかもなるべく早く。一年遅れれば、一年分感染しちゃうひと出ます→

2023-07-21 07:34:38
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

あ、男性も接種したい。ワクチンの必要量さらに倍ですか。そうですか🐰 ⑥一回接種になぜ移行したいかの背景がこれ。一回でも十分であるエビデンスは年々蓄積しています。少なくとも0回接種よりは圧倒的にイイ。接種が一回でいいのならそれだけで、2倍の人に接種できます。やったね→

2023-07-21 07:34:38
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

⑦9価がええとか、9価がないと時代遅れとかなんとか言いますが、昨年以降市場に登場したインド・中国開発のHPVワクチンは2価・4価です。ざっくり、9価を製造するリソースで2価なら4倍・4価なら2倍製造できる。接種しないにくらべると2価を接種した方が遥かにいい。7割のがんが予防できますから→

2023-07-21 07:34:38
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

現在接種できていない大多数の思春期の女子になるべく早く接種してほしいことを考えた時、9価は高価すぎる上に数が足らん。20年代の主役は2価4価。 これを前提として考えた場合、HPVワクチン政策の最適解はどこにあるか。 (A)15歳までに女性に全員分する。世界中の国がまず目指すところです。→

2023-07-21 07:34:39
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

接種集団のHPV関連がんが激減します。女性が5倍がんになりやすいといっていいので、女性に接種するだけで大部分のHPV関連癌はなくなります。これが一番簡単に・安価に効率よくHPV関連癌が減らせます。 (B)9割の女性が接種した社会では男性は女性の形成する集団免疫効果で大部分のHPV関連がんから→

2023-07-21 07:34:39
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

守られることになります。女性の接種率が高い社会では男性のワクチン接種はあまり費用対効果が良くない。 (C)女性(社会全体)の接種率が低い場合(日本のような国)では男性の接種が集団免疫に効く割合が高くなります。 (D)ワクチンは接種した本人が守られることが基本ですので→

2023-07-21 07:34:40
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

男性が接種しないと男性が感染リスク・HPV関連癌発症リスクに晒されます。例としては、ワクチン未接種の女性と性交渉をする場合(イギリスで生まれ育った男性が、ワクチンみ接種の他国女性と性交渉を持つ場合)とか、男性と性交渉をする男性とかは特に危ない。集団免疫効果の外になるからですね→

2023-07-21 07:34:40
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

(E)以上を踏まえて、ワクチンの供給・確保と睨めっこしながら最適解を見つけてください。コンセンサスとしては、まず女性(15歳以下の)女性に接種できることが大前提。その上で余裕があれば男子に拡大する。ワクチン接種率が上がるまでの間は集団免疫効果なんて全く期待できませんので→

2023-07-21 07:34:40
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

とにかく本人を守る必要があります。 さて、日本の現況を見た時、どの辺にあるのかは皆さんにお任せしますわ。🐰的には次の2年間でキャッチアップと定期接種14学年分の女性全員に接種するのが優先され、実行可能なインフラ・リソースがあるように見えませんので、それに集中するべきだと考えますが→

2023-07-21 07:34:41
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

実際接種率が上がらず、上げるための現実的な方法がない・取られていないことを考えると、さっさと男子にも定期接種を拡大したほうが全体としての利益は大きくなると考えます。男の子を持つ家族で接種したいと考える(当然だ)のが出てきている以上、経済的ハードルがあるべきではありません→

2023-07-21 07:34:41
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

女性の接種率も高くないので、男性自身に対する利益も大きいと考えられます。 特に男性におけるHPV関連癌の大部分は4価でもカバーされる16型18型ですので9価の追加利益はさらに大きくありません(子宮頸がんが例外的に色々なハイリスクHPVでがんができる特殊な感染前ですわ🐰)→

2023-07-21 07:34:42
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

なんかでもいいので(それに日本では9価が接種可能なわけで)、ワクチンがあっても接種しないと・接種率が上がらないと、まさに”絵に描いた餅”。今後20代で発症する子宮頸がんはワクチン接種してれば9割はなかったのに、なのよ🐰

2023-07-21 07:34:42
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

男女関係なく自分を守るために自分が接種。1997年度以降生まれの女性は全員無料なので、難しいことを考えずに接種したらいい。 そして、男子への定期接種拡大(できればキャッチアップもしてほしいが)はよはよ

2023-07-21 07:50:01

筆者のまとめ

・HPVワクチンは承認当初からずーっと安全で、監視は継続される

・定期接種とキャッチアップ接種の対象者には、それぞれ接種を強く推奨、大人になってもある程度有効

・HPVワクチンを接種した本人が感染から守られ、集団免疫はおまけ

・男性もHPVワクチン推奨、定期接種化ま~だ時間かかりそうですかねえ?

参考資料

リンク みんパピ! HPVワクチンの安全性は数多くの研究で確かめられています | みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト HPVワクチンは科学的に安全性が確かめられたワクチンであり、全身の痛みや歩行障害などの重い症状はワクチンが原因ではないと考えられています。 1 user 2
リンク みんパピ! HPVワクチンってなに? | みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト HPVワクチンは、HPVの感染を予防できるワクチンで、子宮頸がんをはじめとしたHPVが原因の病気の予防につながります。小6~高1の女の子を対象とした定期予防接種で、対象年齢の方は無料で接種できます。
リンク 子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス(HPV) 関連がんの予防 | 国立がん研究センター 子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス(HPV) 関連がんの予防 | 国立がん研究センター 子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス(HPV) 関連がんの予防 2 users 69

参考動画

リンク YouTube 【Andmo×みんパピ】子宮頸がん・HPVワクチンについて知ろう〜知るという、がん予防〜 30代で子宮頸がんを発症し、手術後に再発。標準治療を終えて緩和医療を受けられているAndmo代表取締役の井出さん。彼女が今一番願うのは、自分の病気について知ってもらうこと。井出さんの想いに少しでも寄り添えるよう、Andmoの俳優たちとみんパピ!メンバーでトークイベントを開催します。是非ご参加ください。 17

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