IRSNの低用量内部被曝研究より、ラットでの内臓蓄積量の変化
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IRSNは現在、放射性核種に関連するリスクや健康への影響の評価を可能にする研究を集中的に行っています。http://t.co/f7SpScb0
2011-11-27 03:54:54IRSNの人体への放射線防護部門ディレクター
Patrick GOURMELON 氏のコメント
放射線電離に対する保護のための国際システム1は 、受信した用量とラジオ誘発癌の発生リスクとの間の無閾値直線関係に本質的に基づいています。癌以外の生物学や健康関連の影響は確定的影響とみなされるの重症度は投与量に依存します。発生は、特定のしきい値を上回る用量の対象とみなされます。
2011-11-27 03:56:30しかし低量被曝については、これらのしきい値以下の癌以外の影響が、国際放射線防護システムでは見過ごされています。最近の疫学データでは、がん以外の特定の影響が低い用量で出現する可能性があることを示唆しているにもかかわらず、その検証は、エビデンスベースではありません。
2011-11-27 06:44:45ENVIRHOM - Santé社の研究プログラムの目的は、放射性核種への慢性暴露の間に非癌生物学的作用の性質との関連性を強調することです。
2011-11-27 04:03:18ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それらの研究の中の 一つ、ラットによる慢性的な放射性セシウムの経口摂取による、内臓その他への蓄積状況をみた実験について、レポートします
2011-11-27 04:05:48アブストラクトの全訳
この実験の目的は、異なったスケジュールでのセシウム137の慢性的な取り込みによる臓器への蓄積状況を測ることにあります。ラットは6500Bq/Lのセシウム137濃度の水を与えられました。(実際に飲むのは一日あたり35ミリリットル程度)摂取開示時期は、生後すぐからと、離乳時、および
2011-11-27 04:06:42および、成熟後(13週目)のいずれかとなります。ラットはそれぞれ異なった期間の摂取を経て剖検されました。セシウム137の計測はγ線で行っています。尿でのセシウム量の減少がすべてのパターンで見られます。
2011-11-27 04:07:02一時期の甲状腺で一番高い蓄積が検出されています。一番低い蓄積値は腸で吸収した後、転送コンパートメントとして機能する血液で確認されました。
2011-11-27 04:07:48中枢神経系の部分構造は、嗅覚の嗅球を除いて、137Cs蓄積の均一なレベルを示しています。これらの構造では、137Cs濃度の増加は、鼻腔上皮を介して吸気の可能性が直接的なルートを示唆し、観察されました。
2011-11-27 04:08:06全体的には、これらの結果は、137Csの生物動力学のための現在のモデルと一致しています。しかし、同時に甲状腺が137Cs生物動力学の将来のモデルで考慮されるべきであることも示唆しています。ーーアブストラクト終了
2011-11-27 04:08:28論文本文の私的考察 (販売論文のため、抄訳及びグラフ等の転載は差し控えてあります)
実験本文の私的考察 実験方法: ラットの誕生からセシウム入りの水を飲ませ(6500Bq/L濃度の水を大体35mlぐらい飲用)離乳期、1か月後、3か月後と臓器を剖検。
2011-11-27 04:09:48それと並行して、大人のラットにもセシウム入りの水を飲ませ、1ヵ月、3か月、9か月と剖検調査しています。今までのラット実験と異なるのは、慢性摂取の初期から、段階を追いながら臓器ごとの数値を確かめている点です。
2011-11-27 04:10:07この結果、一番顕著な結果が得られたのは、甲状腺への蓄積状況で、 ・最初の1ヵ月の蓄積が他の臓器に比べて3~3.5倍程度、大きい ・その大きかった蓄積が、段々減少して、9か月後には通常臓器と同じレベルになっている の二つの傾向が現れました。
2011-11-27 04:10:20初期に一番状況が現れているために、慢性的な蓄積が起きるのを待っていた過去の実験では現象を特定できなかったということになります。
2011-11-27 04:10:37この結果を文字通りにとると、 「セシウムは恒常的に蓄積が続くような状況になると、初期に甲状腺に他の臓器よりも蓄積しやすく、時間がたつにつれて解消されていく」ということになり、ラットの時間経過と比較すると、初期の6年間ぐらいが要注意期間ということになります。
2011-11-27 04:11:10