チャンパー読み問題から考える「殊更の発揮のしどころ」

備忘録用セルフまとめです。
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世界史授業で「占城」を「チャンパー」と読むと笑われる問題

歴ログ(世界史ブロガー・ライター)@YouTubeチャンネル見てね @jimanalyze

高校のとき、世界史の授業で「占城」を「チャンパー」と呼んだらクラスメイトにドッと笑われたのを思い出した。 子どもの世界にある、何かに詳しい子をからかったり嘲笑する雰囲気ってどうやったら無くせるんだろうか。

2023-08-10 19:05:14
永井崇雄@「大人の哲学講座」 @takanagait

@jimanalyze 私は教員していますが、「無知な君たちの方が嘲笑の対象だぞ」とかなり激怒します。知を軽んじる態度は早めに摘み取らないといけませんね。

2023-08-10 21:02:00

知を笑ったのか、自意識を笑ったのか

佐藤未悠 @miyou_satou

RT 「高校の世界史の授業中「占城」を「チャンパー」と読んだらクラスメイトに笑われた」という話と「「飯盒炊爨」を正しく使ったAV女優が周りから笑いものにされた」という話の微妙な違い。 後者は多分単に無知だと思って笑ったけど、前者はあえて「チャンパー」と読む自意識を笑ったのでは。 pic.twitter.com/uzsqhbEGA0

2023-08-11 18:21:25
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佐藤未悠 @miyou_satou

「勉強している生徒なら占城のチャンパー読みは違和感なく受け入れられる回答であって、どっちも間違ったことは言ってません」 間違いではなくとも、場に不釣り合いな正しさを"不釣り合いであることをわかった上で"言うと「正しいことを知ってるアピールを殊更にしたがってる人」と思われ笑われる。 pic.twitter.com/rbqtslTNBy

2023-08-11 18:28:49
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日本語からの逸脱は嘲笑の対象

佐藤未悠 @miyou_satou

あと「飯盒炊爨」と「飯盒炊飯」は日本語内での知識なのに対して「占城」と「チャンパー」は日本語と中国語が交差してる、という違いも大きい。 「apple」を「アップル」ではなく「アポゥ」と読むと笑われるのと同じで、日本語から逸脱すると殊更感が増してしまう(これはよくないと思うが)。

2023-08-11 18:38:25

「正しさ」で「適切な殊更の発揮のしどころ」を一刀両断できるか?

佐藤未悠 @miyou_satou

場に応じた適切な「殊更(意図)の発揮のしどころ」というのがある。 英語を学ぶのが目的の英語の授業で「apple」を「アポゥ」と読むのが正しい。 でも世界史は世界史の知識を学ぶのが目的だから、たとえば「マグナ・カルタ」を殊更に「マァグナカゥタァ」と読むとたとえ正しくてもやはり違和感。

2023-08-11 23:37:17
佐藤未悠 @miyou_satou

「占城」を「チャンパー」と読むのは世界史の授業という場に応じた適切な殊更の範疇だと思うけど、「正しさ」に拘ってそう読む人でも世界史教科書の「マグナ=カルタは17世紀のイギリス革命に際して…」を「マァグナカゥタァは17世紀のイギリス革命に際して…」と読まれたらやはり笑うのではないか。

2023-08-11 23:40:54
佐藤未悠 @miyou_satou

「場に応じた適切な殊更(意図)の発揮のしどころ」を「正しいことを言って何が悪い」と正しさによって一刀両断しようとするのはやっぱり無理があると思う。 無論これは「空気を読め」というのとは別のレベルの話。

2023-08-11 23:46:33
佐藤未悠 @miyou_satou

勿論これは日本語を母語とする日本人の話。 英語を母語にする人は「マグナ=カルタ」を「マグナカルタ」とカタカナ読みする方が殊更(意図)。

2023-08-11 23:42:17