シネマンドレイク氏が語る原爆バービーへの批判がインセルに利用される危険性について一方バービーが白人主義であるとの意見も

お盆に起床した時、家族や親戚にTwitterでこんな活動をしていると疲労しましたが芳しい反応は得られませんでした
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シネマンドレイク @cinemandrake

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「Barbenheimer(バーベンハイマー)」について、その発端と流行から炎上までを振り返る記事です。部分的にしかニュースで知らなかった人も、その始まりから余波まで押さえておけるように整理しました。ノーランの家出から有害なインターネット・ミーム、インセルの便乗まで… cinemandrake.com/what-barbenhei…

2023-08-11 07:01:00

タブー視するという空気の中で、原爆を材料に炎上のネタとしてつまみあげて消費しているだけと受け取れるときもあるでしょう。原爆への反応がナショナリズムを形成しているという指摘もあります(朝日新聞)。

リンク 朝日新聞デジタル 「バービー問題」に潜む原爆ポップカルチャーと被爆国ナショナリズム:朝日新聞デジタル 米国で大ヒットしている映画「バービー」に関連して起きた問題をめぐり、日本で批判が巻き起こっている。ファンが作中のキャラクターと原爆やキノコ雲を合わせて加工した画像に米国の映画公式X(ツイッター)アカ… 124

日本でも漫画やアニメが「有害なインターネット・ミーム」に利用されている事例が山ほどあります。今もそこかしこにSNSで出回っているでしょう。

悪意だけでない、今回の「Barbenheimer」のように無自覚な認識が、そんな収拾のつかない被害を拡大させる。

実際、日本における原爆へのタブー視も、相手を攻撃するための格好の材料として利用されてきた歴史があります。例えば、原爆をカジュアルに扱った人(もしくは作品)を見つければ、とくにそれが自分のもとから気に入らない人間(もしくは作品)であれば、「批判材料をゲットした!」と有頂天になってノリノリで非難する…といった感じです。

本来は「核兵器のない世界を作る」という理念を共有してこその批判になるはずなのに、単に目の前の相手を叩き潰したいだけの自己満足が動機になっており、それは理念を逸脱するどころか、理念とは真逆の反平和的な行動でしょう。

というのも『バービー』は、映画内にフェミニズムやLGBTQ要素が含まれていることもあって、もともと保守層(アンチ・フェミニズムやアンチ・LGBTQを含めたいわゆる「反woke(反ポリコレ)」)から嫌われていました(The Mary Sue; Rolling Stone)。

なので「Barbenheimer」が日本で問題視された際、いわゆる「インセル」的な人たちがここぞとばかりに「やった!俺たちの嫌いな映画が墓穴を掘ったぞ!」とノリノリで批判に乗っかり、自己主張を展開していく姿がよく確認できました。

「#NoBarbenheimer」という原爆への適切な認識を呼びかけるためのタグも、この集団によって女性差別などの道具として利用され、今度は「#NoBarbenheimer」が「有害なインターネット・ミーム」化してしまうという残念な惨状に部分的になっています。

「有害なインターネット・ミーム」が生まれる背景には有害なインターネット環境があります。それが根本的に放置されていれば、こうして「有害なインターネット・ミーム」に反対する取り組みまでもが「有害なインターネット・ミーム」として乗っ取られる。悲しい現実です。

シネマンドレイク @cinemandrake

【感想 書きました】フェミニズムSFの新しい出発点。生殖器を持たないバービーが「どんな身体であろうと私は女性なんだ」とアイデンティティを見つける物語。ホワイトフェミニズムと資本主義の観点からの問題は以下の感想記事で詳細に書いています… 映画『バービー』感想⬇️ cinemandrake.com/barbie2023

2023-08-12 07:01:00

庵野秀明作品のマッチョイズム

シネマンドレイク @cinemandrake

【感想 書きました】一本の映画にするよりもドラマシリーズでやったほうが絶対に面白くなった気がする。感想の後半では庵野秀明作品の「男らしさ」テーマの問題点をだらだらと書いています。あと一歩のようでまだ遠い… 『シン・仮面ライダー』感想⬇️ cinemandrake.com/shin-kamen-rid…

2023-07-25 07:01:00
リンク シネマンドレイク:映画感想&レビュー 『シン・仮面ライダー』感想(ネタバレ)…バッタのくせにマジ許せん。でも心スッキリ? 優しくなるだけでは難しい…映画『シン・仮面ライダー』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。英題:Shin Kamen Rider製作国:アメリカ(2023年)日本公開日:2023年3月18日監督:

殉職した警察官を父に持ち、力を用いる正義に葛藤する本郷猛。非常にマッチョイズムに悩める主人公像です。ただ、これを本作は「コミュ障」みたいな雑な言葉でラベルを貼ってしまっているせいか、あまりその葛藤に構造的に向き合ってくれません。こういう事例を見てしまうと「コミュ障」という言葉の悪い副作用というか、「コミュ障」という言葉は今の日本では“男らしさの語りにくさ”を助長するだけに感じる…。

また、例えば、本郷猛の緑川ルリ子への関係軸が顕著なのですが、本郷猛はこれはこれで別の「男らしさ」を体現しています。それは性をタブー視する日本社会にありがちな「性愛や恋愛に一定の距離をとる謙虚さを持つ男こそ正しい男である」という男性像で…。

本郷猛はあからさまに性的話題でセクハラしてくる緑川イチローに対して「僕らの関係は恋愛ではない、信頼だ」と言ったり、着替えをする緑川ルリ子との共同生活にも動じず順応したりしています。これは性的指向を反映しているというよりは、私が勝手に呼んでいる「恋愛オフ主人公」の典型です。とくに今作では(他の“庵野秀明”作品でもそうだけど)それが「社会規範的な正しい男性像」もしくは「少し心の壊れた男性の状態」を示すコードとして用いられています。

私だったら、あの本郷猛に必要なのは「仮面を脱ぐ」ことであり、それ自体が女性キャラクターの献身的な支え無しで達成されるシナリオのほうがいいと思うのです。であるならば、緑川ルリ子のキャラは一切カットして、あの一文字隼人との男同士の関係性だけで本郷猛がセルフケアへと行き着く物語だと理想的だったんじゃないかな…。

庵野秀明”作品はどうも男女が絡むとビシっと決まらない…。女性表象がステレオタイプだからだと分析もできるかもだけど、この男女の関係性を有害さ無しで描くって実は一番難しいんですよね。

そしてマッチョイズムからの脱却が別のマッチョイズムへの迎合に陥るジレンマもあって、少なくとも“庵野秀明”作品は作品を重ねてもそこにキャラクター・ストーリーとして光を見つけられていないのだと私はずっと見てきて感じました。あと一歩のようで、まだ遠い…。まあ、現実もそんなものですが…。

「シン」シリーズは続くのかはわかりませんが、“庵野秀明”作品は今後も創作されるでしょうから、この難問に答えがでるのか気になります。それこそ“庵野秀明”単独で答えがだせないと潔く認めて、もっとこのテーマにフレッシュかつジェンダー方面でクリエイティブ性を発揮できる逸材をパートナーにすると良い変身ができるのではないか…そんなことを思った私の感想でした。

感想

萩山あゆみ☆相模原市南区 @ayumi_hagiyama

問題の本質にも正しく触れられていない上に、 配給会社が広報アカウントを使って行った事の悪質性を矮小化するための記事。 公式サイトの何処にも謝罪文など無い。 wwws.warnerbros.co.jp/barbie/ もしも謝罪の意識があれば、上映は9月以降に延期するだろうし、チケットの払い戻しを開始するだろう。 twitter.com/cinemandrake/s…

2023-08-11 13:53:36