堀潤さん、大阪の「原発国民投票」の市民グループを訪れる

堀 潤　Jun Hori @nhk_HORIJUN

先日大阪を訪ねた。メッセージをくれた若者に会うためだ。彼は今“原発の是非を国民投票で決めよう”と活動する市民Gで大阪支部の共同代表を務めている。まず大阪と東京で住民投票を実施しようと12月から署名集めを始めるという。その事務所を訪ねた。 http://t.co/U81vijpz

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事務所は大阪の問屋街の一角にあった。年季の入った3、4階建てのビルの1階。若者が笑顔で迎えてくれた。いかにも手弁当。壁には模造紙。赤や黄の付箋紙で手書きの活動予定が貼られていた。若者は「どうしてこういう活動をすると「偏っている」という目で見られるんでしょうね」と打ち明けてくれた。

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ビルの１階に設けられたその小さな事務所は、地元で電話工事などを請け負う工務店のものだった。部屋の奥で電話で打ち合わせをしている男性がいた。工務店の経営者であり市民グループのもう一人の代表だった。20代の若者と50代の工務店店主という不思議な組み合わせ。電話が終わり、挨拶をした。

堀 潤　Jun Hori @nhk_HORIJUN

「娘や家族からは『お父さん、もう恥ずかしいから辞めてよ』なんて言われるんですけど」男性は照れくさそうにそう言いながら、僕に名刺をくれた。「ご主人は、原発事故前から活動していたんですか？」「恥ずかしながら3月11日以降なんです。原発っておかしな事がたくさんありますでしょ。それで。」

堀 潤　Jun Hori @nhk_HORIJUN

僕らは短い時間だったが色んな話をした。今一番怖いのは「無関心」だということ。声をあげても社会に無視される「無力感」がこの国を弱らせている事。工務店の取引先の社長さん達はやっぱり「原発はあった方が良い」というから冷や汗をかきながら話をすること。「民主主義」は誰のものかということ。

堀 潤　Jun Hori @nhk_HORIJUN

どうして国民投票が必要なのか。男性は「原発って、声をあげなければ自動的に“推進”されるものだと思うんです。声をあげなければ皆、賛成派の一人になってしまう。僕は原発を止めたい。でも今大切なのは“賛成”でも“反対”でも、声をあげることで一人一人が責任を引き受けるその覚悟だと思います」

堀 潤　Jun Hori @nhk_HORIJUN

短い時間だったけど大切な時間だった。最後に一緒に写真をとった。大阪の昔ながらの問屋街にある小さな工務店。3月11日以降に始まった市民の試行錯誤。偏った意見だとは思わない。原発の是非を問う国民投票。実現され一票を投じる日が待ち遠しい。 http://t.co/IFjAjXrB

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