入浴拒否どころか帰りたいと言っていたお爺さん。風呂場でまさかの展開に、、!

デイサービス職員の、介護場面での思考を分解してみました。 グループホーム7年、デイサービス4年の介護福祉士です。
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ツチ @dotarou

デイサービス日常。 以前にも書いた、昼前になると「帰んなきゃいけないんだ」と落ち着かなくなりドライブで気を紛らわす方。 入浴予定だったのだが、今日はいつもより早めに帰宅したいご気分になってしまう。 いつもなら快くいいよ!と入って下さるのだが、「今日は無理だ、、、!」と玄関へ向かう→

2023-08-16 19:30:29
ツチ @dotarou

気晴らしに近所の畑にドライブ。戻ってきて、「あれ?ここはうちじゃないのか?」とやや混乱気味のご様子。 お風呂という単語はその場で拒否になってしまうので(あわよくば入ってもらいたいな、、)と思いつつ、「帰ってきたので手を洗いましょう」とお風呂場までお連れする→

2023-08-16 19:33:07
ツチ @dotarou

脱衣場にイスがあるのだが、そこに座ると風呂場の中に入るまで難しそうな予感があり、 風呂場のイスを示して「こちらで」とお誘いする。 チラッとお風呂場を見て「今日は入んないからね」とボソっと。(笑)もちろんですよ~、と笑いながら内心(こりゃダメか、、)でもダメ元でチャレンジだけしよう。→

2023-08-16 19:36:46
ツチ @dotarou

イスに座ってもらい、桶のお湯で手を洗ってもらう。この時頭の中で考えていたのは、、 お風呂に入りましょう、じゃ無理。それに近い行動を少しずつしてもらって、入浴する気分になってもらえないか? 近い行動、、温タオルで顔や手をふく。足湯をする。着替えのため服を脱ぐ。 等が頭に浮かぶ。→

2023-08-16 19:43:11
ツチ @dotarou

そこで、まず温かいタオルを絞って、「これでお顔ふいて下さい」と渡す。次に、「看護士さんが足を温めると健康に良いと言ってましたよ」と足湯用のバケツにお湯を入れお見せする。 「ちょっとつかるだけでもいいですから。じゃあ靴脱いでも宜しいですか」「いいよ」とイエスのお返事!→

2023-08-16 19:47:12
ツチ @dotarou

すかさず靴、靴下を脱ぐお手伝い。ズボンをまくり、足湯に足をつけてもらう。 「熱くないですか?」「大丈夫」「じゃあ足の裏洗いますね」と、ボディーソープをつけ泡立てたタオルで足をはじめとする洗わせていただく。 この時点で拒否はなく表情も気持ち良さそう。→

2023-08-16 19:49:50
ツチ @dotarou

足を洗い流して、タオルで拭きながら「そうだ、娘さんが着替え用意してくれましたよ、さっぱりするから着替えましょう」とお伝え。拒否はなく、そうか。お返事あり。服を脱ぐお手伝いをして、ここで「じゃあこの桶で体にお湯かけて下さい」と飛躍の一言を、お伝えする。→

2023-08-16 19:54:04
ツチ @dotarou

すると桶を使ってお湯をご自分の体にかけ始める。「お湯加減どうですか?」「ちょうどいいよ」とお返事。 ここでNGなら「何でお湯かけるんだよ」「もうあがるよ」など仰る、または何も言わず風呂場を出るので、入浴いけそうだと判断。「じゃあこれで洗って下さいね」と泡のついてタオル渡す→

2023-08-17 08:43:41
ツチ @dotarou

体洗いはご自分でしていただける。「じゃあ頭洗いますね」と声をかけると、「いや、頭はやめとこう」と拒否されるのでそこは無理強いはせず。「お風呂入ってあったまりましょうか」「そうだな」と入浴してくださる、、良かった! 風呂上がり「気持ち良かった」との言葉もあり満足されたご様子でした。

2023-08-17 08:46:29
ツチ @dotarou

tsuchidayu.com/2023/08/19/入浴介助のプロ技~その気にさせるテク~/

2023-08-19 09:29:19