ゲーム批評を論じてみた

ちょっと必要にかられたのでまとめてみました。 追記:えーなんかブクマされたので補足説明しておくと、文中、4章でどーこーと書いてるのは、 http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html 収録の『わはーでもわかるノベルゲーム入門』のことです。 続きを読む
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oyomot @oyomot

文学フリマ。なんかムニュムニュしたくなった。

2011-11-03 22:29:42
oyomot @oyomot

恋愛ゲーム論集の中の一文。「ノベルゲームは『ゲーム』ではない。」続けて「狭義のゲームが成立するためにはいくつかの形式が必要だ」と続く。あと一歩、「一人で遊ぶというコンピューターゲームの様式は『ゲーム』ではない」という領域まで踏み込めるものを、一歩手前で踏みとどまってる。

2011-11-03 22:33:37
oyomot @oyomot

「コンピューターゲームは狭義のゲームとは言えない」ぐらいのことは、割と容易に言える。ゲーム史でおそらく外せないゲームクリエイターである桝田省治がコンピューターゲームなんぞ、電子音と光の刺激でピコピコピカピカやってる刺激とゆー意味でパチスロのそれと変わらない、と述べてるわけで

2011-11-03 22:37:07
oyomot @oyomot

なのだが、そこまで踏み込んでないのであった。

2011-11-03 22:38:30
oyomot @oyomot

踏み込み不足の、そのに。なんか『ビジュアルノベルの星霜圏刊行準備ペーパー』なるフリーペーパーが。

2011-11-03 22:40:27
oyomot @oyomot

坂上秋成とゆー人が「ビジュアルノベル入門」とゆー文章を書くらしく、その準備稿を配ってた。

2011-11-03 22:42:04
oyomot @oyomot

単語のセレクトとして「ビジュアルノベル」に至った理由は推測がつく。

2011-11-03 22:42:48
oyomot @oyomot

おいらがなんで「ノベルゲーム」という単語にしたかといえば、実体を作りたくなかったからである。

2011-11-03 22:43:22
oyomot @oyomot

4章ぐらいに分けて、それぞれの項目で「とある特定の視点から見たとき見える何か」という形で、それにノベルゲームとゆー呼び方を採用したわけだけども、つまり、視線を排除したら「ノベルゲーム」というのも存在しない、程度には、こころがけた

2011-11-03 22:45:55
oyomot @oyomot

単なる一人よがりではあるが、実体を作りたくなかったので。

2011-11-03 22:47:23
oyomot @oyomot

だから、ゲーム雑誌やゲームメーカーの側で採用してないし、受容側でカッチリと受け止めて認識してるわけでもないような「ノベルゲーム」とゆう単語を採用した。

2011-11-03 22:48:50
oyomot @oyomot

ノベルゲームという単語には、その程度の、「誰が言い出したんだかわからない曖昧さ」が、くっついている。うさんくさい。それが良かった。

2011-11-03 22:50:30
oyomot @oyomot

坂上秋成氏が「ビジュアルノベル」とゆー単語を採用したのは、おいらと逆に、扱う対象として実体が欲しかったのだろうと想像できる。

2011-11-03 22:51:52
oyomot @oyomot

今木さんあたりは納得しないだろうが、「ノベルゲーム」というとき、単語がそのまま何かを指すほどカッチリした形式ではなかった、という話をしたかったわけだ。が。まあ、そゆ言い方で納得する人は、まずもって、いない。

2011-11-03 22:55:09
oyomot @oyomot

自分が熱中し、なんか熱く語ったモノを、実体に欠ける、名指しできない何かのように扱える人は、そうはいない。名前をつけたいのが人情である。

2011-11-03 23:00:17
oyomot @oyomot

おいらは、名前をつけたくなかった。名前をつけずに扱いたかった。そのへんの差が、単語のセレクトにつながってるのだろう。

2011-11-03 23:01:11
oyomot @oyomot

あともういっこ。坂上秋成氏はたぶん「読書体験」の側にひきつけたくて、「ゲーム」の語を避けてると思われるのだが。「ここまでくるともうゲームじゃない」という言い分は、ロールプレイングにせよテキストアドベンチャーにせよ、それなりにユーザーの声に揉まれて「ゲーム」の名乗りを得てきたことに

2011-11-04 17:22:08
oyomot @oyomot

関心を向けることはないだろうな、と。けども、「ゲームじゃないものをゲームと呼ぶ」とゆー行為の連続性こそが、ここ数十年の「コンピューターゲーム文化圏」の成立の、わりと一番重要なところだったり、する。そしてそこには「これはゲームじゃない」という否定の言葉が常に寄り添ってきてる

2011-11-04 17:25:15
oyomot @oyomot

「ゲームとは何か」という問いかけるのはGAMEDEEPの人とか筆頭にゲーム評論方面の常套句ではあるのだが、「ゲームじゃないもの」を侵食し続けて、いつのまにか「ゲーム」と名がついてるとゆー運動のほうこそが、「コンピューターゲーム」について考えるときに、重要だったりする

2011-11-04 17:33:29
oyomot @oyomot

「ゲーム」は拡張し続けて、口うるさい人がどんだけグリーやモバゲーなんぞゲームじゃねえ、と言ったところで、それは既にシムシティやRPGやビジュアルノベルや何やかや、幾度も通過した通過点であるにすぎない

2011-11-04 17:36:37
oyomot @oyomot

では、世界の何もかもが「ゲーム」になってしまうのだろうか。とゆーと、流石にそんなことはないのであって、厳然と、「ゲームと呼ばれるものの外側」は、あり続ける。んで、ここからが重要なのだが、そのような「ゲーム」と「ゲームじゃないもの」のせめぎ合いが現代社会のかなり大きな領域となって

2011-11-04 17:39:29
oyomot @oyomot

およそ誰にも無視できない状況において、ようやっと、「これはゲームじゃない」という言い分が意味をもってくる。ゲームというのは外部からの批判を受け付けない閉鎖時空間を作り出して、外からどんだけ「モバゲーのゲームに嵌ってる奴ら情弱」とわいのわいのゆっても、中で遊んでる人に届かないのだ

2011-11-04 17:43:51
oyomot @oyomot

世の中のそれなりに大きな部分がそういう「あーあー聴こえなーい」とゆー「ゲーム」の領域に飲み込まれてるとした場合、わりと深刻に、手出しも口出しも難しい。「ゲーム」という名乗りを獲得することは、その外部からの批判を受け付けない自律性に大きく寄っていくことを意味するからだ

2011-11-04 17:46:38
oyomot @oyomot

んで。そうした環境下において、「これはゲームじゃない」ような、ノベルゲーム、というのが、ひとつ、切り口になりうる。なんせそれは「ゲーム」という領域を拡張していった果てに、限界まで「ゲームじゃない」ような領域に到達して、そんでなおユーザーに「これはゲームじゃない」といわれるものだ

2011-11-04 17:51:53
oyomot @oyomot

そこには、なんか際限なく拡張される「ゲーム」を解体するものが、まがりなりにもある。だから、「ゲーム」の名乗りから無理に距離をおいてはいけない、ということでもある。

2011-11-04 17:54:01