江口寿史先生の「マンガの背景」論と、マンガ家たちの反応。
上記の田中達之先生のつぶやきに対して……
@Mkikai 興味深かったですね。作家自身が必要だと感じたレベルのクオリティと、それを作り出すための時間と〆切の釣り合いが取れなくなった時に必要なのがデジタルや写真だと思ってます。でも商業誌を読む殆どの人は背景をなんとなくしか認識していない場合が殆どでしょうし…難しいですね
2011-12-01 07:11:39@kymg 求める地点が現実のドラマなのか空想の世界かにもよりますよね。舞台が「渋谷」である事が分れば充分なドラマなら緻密な写真トレスが相応しいし。ただディテール的に最近はやけに実写寄りで「何でこんなメンドくさい事になってるんだ!?」とは読者としても思いますね。
2011-12-01 07:30:19背景論、結論としては「面白ければ何でも良い」が一般論としては正解だと思うけど、江口先生の危惧の一部は「この先、写実的な背景描写が漫画のクオリティの最低条件となってしまいそうで、漫画文化の先行きが心配」って事だと思うんですね。
2011-12-01 08:00:18カサハラテツロー先生、上記のやりとりを受けて……
背景論。ボクも仕事をしながらずっと考えてます。具体名は挙げ出すとキリが無いんだけど、なんか背景だけ見てどの作家か判別出来ないような作品、多いんですよね。で、そう言うのはまたドラマ化とかされ易くて、結果凄く売れて。で、さらに増えてる気がします。 @Mkikai
2011-12-01 07:43:40@KTetsuro 確かにドラマになりやすいのはそうですねー。逆にカサハラさんのは宮崎さん同様、背景描写も作品の味の重要なポイントなんで実写化は難しいw
2011-12-01 08:03:36そう!背景まで「味」なので(ボクの作品はともかく)、実写化は大変!でも、だからこそ監督さんの腕の見せ所とも思うんですけどね。RT @Mkikai: 確かにドラマになりやすいのはそうですねー。逆にカサハラさんのは宮崎さん同様、背景描写も作品の味の重要なポイントなんで実写化は難しいw
2011-12-01 08:05:43|
学生さんなんかだとネームには無かった背景が、本原稿でバシッと入ってる。「背景トーン」というスクリントーンを貼ってるんです。「売れたらアシにオリジナルの背景を描いてもらうんです」という人も。…や、それはそれであって良いです。売れるとも思う。ただ、ボクは食指が伸びないの。
2011-12-01 07:49:26うわあ、見たくないですね、そんなナニ金。(笑)RT @yukomiura: その背景を使っていたら、「ナニワの金融道」は全く違うマンガになっていたでしょうね・・・(笑)。
2011-12-01 07:56:29今描かずにいつ描くんだ、という気もするよな。RT @KTetsuro 学生さんなんかだとネームには無かった背景が、本原稿でバシッと入ってる。「背景トーン」というスクリントーンを貼ってるんです。「売れたらアシにオリジナルの背景を描いてもらうんです」という人も。…や、それはそれで
2011-12-01 07:59:32持ち込んで、なんか受賞して、どなたかのアシスタントになっ暁に、その方の背景を…(笑)RT @ishikawajun: 今描かずにいつ描くんだ、という気もするよな。RT @KTetsuro 学生さんなんかだと…
2011-12-01 08:03:54あー!ボクもあります!「背景上手いアシ、紹介するよ」と。お金が払えないので断りましたが(笑)RT @megumihisai: 編集の方に背景自分で描くなって言われた事あるw 背景は背景だから、読者は人物しか見てないってwもう悲しくて心が折れた記憶がw
2011-12-01 08:09:35それ、なるほどです。動物園で檻に携帯かざして写メったあと、肉眼で見ずに次の檻へ…って人、こないだ見ました。RT @ttachibana0720: インターネットでモニタ越しにみたものに、リアルを感じるのかもしれませんね。自分の目でみたものではなく。模写。
2011-12-01 08:14:25中村珍 先生
込み入った作風になればなるほど起こしよりトレスのほうが時間も手も掛かることを知らずに「トレスならできます」と言い切って撃沈するアシスタント志望が年間20人中19〜20人くらい居るし、結局人間関係と同じで、絵描きも自分がトコトンやってみた作風の範囲でしか絵を語れないんだと思ってる。
2011-12-01 07:51:56多くの絵描きが自分の信望する作風に於いてのスペシャリストであり熱烈なファンなのだと思う。素晴らしい恋愛とは何か、素晴らしい人格とは何か、結婚とは何か、愛とは何か、良い人生とは何か、みたいな深度の話の擦り合わせをしようとしてるようなものだから、折り合いがつかないとこだってあらあな。
2011-12-01 07:55:21何の話をしてみても人は自分の知っていることしか知らないし相手の物差しには手が届かないから自分の物差しで計るしかないし、考えているうちに「ああこの、絵の話もいつものそれか」と思って考えるのをやめた。色んな絵描きさんがいるし、みんな自分がヨシとする作風を信じたいね、そうだねそりゃあ。
2011-12-01 07:58:44緻密で写実的な背景を(トレスでも)きちんと描ける人は年々減ってる印象で、そんなのできるアシスタントはなかなか捕まらない。「リアルな作風ができない時代がくるのか…」と溜息をつくことが多いので今回の話は印象と真逆で驚いた。実際はそうなの??
2011-12-01 08:17:52もし写実的な漫画優勢(そういうのが増えてきている)なら、人手不足解決の糸口になると思うので、細かい絵をやってる現場としてはちょっと助かるなぁ。なるべく写実的なのをやりたいって言うと「昔と違ってもうそういうのをやる時代じゃない」って言われること増えた。そうでもないのかな。うーん…。
2011-12-01 08:18:21うちの現場は時間が無くなると「時間がないから(トレスしちゃうと仕上がらないので)起こしちゃってもいいですか」っていう遣り取りが少なくないんだけど、そんなことが有り得ることを知らない人が居るのも、それを知る機会がない人が居るのも当然だよね。みんな違う作風で絵を描いてる。
2011-12-01 08:22:31私はアシスタントでは「これがトレスじゃなかったらもっと簡略化して仕上げられるのに…!」「時間が無い!起こしたい!」っていう現場と「ここはトレスのほうが早くて助かるなぁ」「こんなのいちいち起こしてたらキリがないだろ!」みたいな現場と、両方の出身。
2011-12-01 08:25:20