「今では工芸品はSNSを見て購入する人がメインになり、百貨店でフラッと立ち寄って買う人はいなくなった」職人が語るコロナ前後の社会の変化

野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

去年ごろから顕著なのですがSNSやテレビなどで認知していただいていたお客様しか購買につながっていないなと感じます。フラッと百貨店に来ていていわゆる衝動買いでというお客様はうちの場合はほぼいなくなっています。いろんな意味で工芸はさらなる過渡期を迎えていますね pic.twitter.com/1SU95RfbVI

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

なんか久しぶりに反響があったので催事販売について最近思うことを書いてみます。感じることはコロナ前とコロナ明けで客層がかなり変わったなーというかいままで業界を支えていただいていたご年配のお客様はずいぶん少なくなったなーと感じてます pic.twitter.com/4KgyEN63WO

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

工芸品を購入されるお客様というと、文化的な教養のある方や歴史や美術品の好きな方、ある程度生活に余裕のある方などでご年配の方を中心に百貨店でもお買い物を楽しんでいただいていたと思うのですが pic.twitter.com/AdbbJlwTyh

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

コロナが明けてみると以前まで来ていただいていたお客様を見る機会が減ったなぁと感じるのです。「客層が年配の方が多いからこの人たちがいなくなったら大変だ」と危惧していた伝統工芸従事者が多いと思いますがそれが少しずつ現実として起こってるような気がしてます pic.twitter.com/TbhBvbGbAU

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

従来型の集客方法として主流なのは、購入していただいたお客様には個人情報を書いてもらって顧客リストを作るやり方です。そこにDMを送って「催事やりますよ！」とか「新商品できました！」って毎回通知するわけです pic.twitter.com/wRaATyGwfk

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

もちろん何を買ってもらったかとか来場頻度とかもデータベース化できます。ある程度それが溜まってくると来場数と平均単価が出るのでだいたいの売上が読めるようになるのです。長年出店されている職人さんたちはだいたいやってます pic.twitter.com/A3NUgPzeqa

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

うちは催事経験が浅くそういう活動はやってこなかったので最初は百貨店催事に出ても集客が全然できずに大変でした。他の出店さんは長年のお付き合いのあるお客様をたくさん抱えられていて「すごいなぁ」「羨ましいなぁ」とよく思っていたものです pic.twitter.com/sFi6god29T

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

ただ最近は来場してもらえる人が減った、と聞くことが増えました200-300枚のDMを配っても印刷費など数万円はかかるので経費としても安くはありません。しかも昨今では個人情報の管理コストは右肩上がりで住所変更などの対応も大変だったりします。そもそもお客様が個人情報を出すことを嫌がる時代です pic.twitter.com/kdgBnJs9XB

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

人気の若い職人や作家さんはほぼほぼSNSやLINEで集客されてます。DMで特定のお客様に個別にアプローチする「プッシュ型」に対してSNSで不特定多数に発信してそこからお客様を引っ張ってくる「プル型」と言われたりします pic.twitter.com/dp2EkRSj7c

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

当店も有難い事にたくさんフォローしていただいておりましてTwitterからご縁をいただくことがほとんどです。しかし最近は「あれ？こんなにSNS以外でのお客様って少なかったっけ？」と気になるようになりました pic.twitter.com/TVYN64e7Vx

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

うちの商品はだいたい1万円～とかなので決して安くはないんですが初見でも5万円とかならサクッと買っていくお客様もちらほらいらっしゃったのになーと。当たり前ですが刻々と様々なフェーズが変わり始めているのです pic.twitter.com/ru1WTdEcI9

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

「DMがダメ」とか「SNSやってないとダメ」って言いたいのではなく今の時代はフラッと立ち寄って見ただけで価値を伝えるのには限界があるし購入に繋げるのは以前よりさらに難しくなってるなぁという話でした。「百貨店にきているお客様に買って欲しい！」と策なしで飛び込んでも悲惨な事になります pic.twitter.com/5B5yWS58jT

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

「いいモノづくりをしていればお客様はきっと手に取ってくれてそれが口コミで広がっていく」というのは綺麗な言葉ですが現実味はほとんどありません。 「どうやってファンを作っていくのか」という抽象的で難しい課題に誰もが悩みながら取り組まなければいけない時代なのです。おわり pic.twitter.com/hPivpEQUR1

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

父「なんか急にHPのアクセス増えてるんだけどTwitterでなんかした？」 僕「いややってないけどやっぱり少し言葉にしにくい事って実はみんな感じてたり反響があるなぁって感じるなぁ」 父「・・・Twitterでなんかした？」 僕「いや？」 pic.twitter.com/dK4T5YZkyA

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野村拓也 螺鈿職人 @takuyanomurardn

宣伝です！ 【POP-UP Storeのご案内】 西武池袋店本店の京都名匠会という物産展に参加します💁‍♂️✨ぜひお近くの方はご利用くださいませ！ 会期:10/11(水)-17(火) ※最終日は4時閉場 pic.twitter.com/cYuvsuwbMH

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ジャパ-mkyt @bpmkyt

美しいもの大好き、某伝統工芸品を勉強していた自分にとっては悲しいけど時代の流れだと思った。お金を持ってる人は確かにいるんだけど、あの感染症で価値観が変わった人が多いのも理由の一つかと。西武池袋がすったもんだしているくらいデパートは苦境。価値を崩さず売るってむずかしい。 twitter.com/takuyanomurard…

sachako @sachako45

このポストはジュエリーにも通ずるものがある。 うちの会社は「商品の良さはもちろんだが、人で売る。」という会社。販売員のファンを作るというが、それはある程度時間をかけたりする必要がある。 またこのご時世お電話での営業をごり押ししてくるのは本当に良くないと思ってる。 twitter.com/takuyanomurard…

雨乃 📚 @amenone16

モノより体験、というフレーズが流行ったのはどれくらい前だっただろう？ それを聞いていた世代が大人になったり、安定した生活を送れるようになった時。 何かを買う時に何かの動機付けが必要になってきているのではないかな。 綺麗なものは街中に沢山溢れているけれど、その価値の判断は難しい。 twitter.com/takuyanomurard…

海の月 @umi_celes0505

百貨店の催事場の工芸品を見るのは好きですが、生活必需品以外のものは購入をためらうようになったこと。 子どもに使ってあげたいと思ってしまうこと。（自分へのご褒美は後回し） 安いものではないので、螺鈿細工等の工芸品に触れて来なかった世代には、ケアが難しそうと手が出せないです。 twitter.com/takuyanomurard…

たっしー @tassy0123

手取り下がってて物価は上ってたりで余裕ない人が増えてるんですよね。。家計で比較的削れるところはどうしても娯楽や趣味等になってしまいます。 海外は賃金も上って円安なのもあり日本のものは割安に感じられてるようですし、海外からの観光客をターゲットに考えてみるのも良いのかもと思いました。 twitter.com/takuyanomurard…

読書好きおばちゃん @black_swan_fly

とても読み応えがありました✨ ５万円位の工芸品をフラッと買われるのは私の知らない世界ですが（笑）、そういうお客様が本来百貨店の主要な客層だったのかな。 でもまあそういう人が減り、中間層がだんだん増え、その分じわりと単価も下がり……ということが繰り返されたのかな。 twitter.com/takuyanomurard…