- admiral_rinrin
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解説
まぁこの話、(長くなったので一旦区切りで引用表示)要は「物の価値とは大変あやふやなものである」という例でもあるんですな。 はてなの茶碗は、「茶店の茶器」という実用品としては、10銭の価値もない不良品です。 twitter.com/sow_LIBRA11/st…
2023-09-25 13:41:30そういえばですね、落語の演目で『はてなの茶碗」というのがあるんです。これがね、「物の価値とは以下にして生まれるか」というのが大変わかりやすく描かれている。その上で、それが理解できない者の滑稽さもある傑作なんですが、まぁ簡単に話しますとね?
2023-09-25 12:49:49しかしそこに、「行商人の滑稽噺」が加わり、それを「天下一の目利き」が伝え、「天下一の歌人」が歌い、「天子様が銘を与えた」ことで、「天下一の大商人が大枚はたく価値を持つ」な文化財、値万金の名物になったわけです。茶碗自体はなにも変わってないのに。
2023-09-25 13:43:20ある意味、お金もそうなんですよ。 一万円札、みんなだいすきですよね。 でもアレはただの紙切れです。 精巧な模様と装飾が施されていますが、それでも一枚一万円の価値があるかと言うと、ありません。 「模様の書かれた紙」ではなく「お金」だからその価値があるわけです。
2023-09-25 13:45:25その価値が担保されるのは、それを発行した者が、「これは一万円の価値のある紙だ」と保証しているからです。「不良品の茶碗」が大名物「はてなの茶碗」になっているのと理屈は同じようなもんなんです。
2023-09-25 13:47:13物の価値とは、需要によって決まります。「みんなが欲しがるものだから価値がある」なのです。 極論すれば「みんなが欲しがれば、どんなものでも価値があるもの」になるわけです。
2023-09-25 13:51:13それを理解していなかった行商人は、 「小さな茶碗で一万両付いたなら、でかい水瓶なら100万両になるだろう」と思ったわけですね。 手のひらに乗る程度の紙に一万円の価値があるなら、布団ほどのデカさの紙なら100万円着くだろうと思うようなモンですw
2023-09-25 14:04:10感想や反応
@sow_LIBRA11 とても興味深く拝読しました。 底本の優秀さもさることながら、SOW@先生の構成力も素晴らしいです。
2023-09-25 15:45:22@sow_LIBRA11 久しぶりに読みましたが、やはりよく出来た話ですよねー。 最後に持ってきた大甕の、「チガウ、ソウジャナイ」感が絶妙ですね^_^
2023-09-26 09:01:11@haniwa75man 途中経過を知らないと、「なんでこんな値がつくのか!?」がまったくわけがわからないという話でもあるのでしょうな。
2023-09-26 10:09:24現代にも通ずる話
@sow_LIBRA11 今で云うインフルエンサーのエピソードの商品価値 あるいはバンクシーを全世界レベルの知名度に押し上げたハンマープライスシュレッダー騒動に通じるかも
2023-09-25 15:42:37流行ってるもの大抵「何でコレが?」「良いけどそこまでか?」ってなるの その他の部分でついたものが大きいんだろうな!スッキリ!! じゃあ自分も行けるんじゃね?って商品だけ同じことしても上手く行かないわけだ。 twitter.com/sow_LIBRA11/st…
2023-09-26 05:44:16寧ろコレよりも良いもの作れたよ〜!! コッチのほうがレベル高いよ!! を見つけても売れなくてもどかしいのをよく見るのもそういう事か。
2023-09-26 05:51:39はてなの茶碗、茶道具屋の金兵衛がなんとも味があって良いんですよな 経営者かつ凄腕プレイヤーで人格的にも魅力のある金兵衛となんか変な金の使い方をする大富豪鴻池のやりとりは割と現代にも受ける話だと思います twitter.com/sow_LIBRA11/st…
2023-09-25 22:03:55エピソード込みでの価値なんだな。 だから老舗ブランドはエピソードを大切にする。 twitter.com/sow_libra11/st…
2023-09-25 23:10:28落語って面白い
めちゃくちゃ読みやすかった。 導入が完璧だと結末への期待感を始めから持っていられるので、結局この話はどこへ行くんだ?という飽きが来ない twitter.com/sow_LIBRA11/st…
2023-09-26 01:38:34@sow_LIBRA11 二両に戻った所で粋な良いオチになるかと思いきや、行商人の欲目の深さ。 自分はその浅はかさに、少々辟易してしまうのですが、その欲目こそ、この演目の肝なんでしょうね。 とても気になりました。 ちょっと調べてみます。 田舎は寄席が無いからなあ。 後、文章のテンポお見事です。さすが。
2023-09-25 17:10:51@KM37823598 噺自体はたしかにそこで辟易とするんですが 語り口やマクラ、サゲなんかで『ああ、オモロかったな』と〆るのがまた職人芸なんですよね😁
2023-09-26 07:41:39@teeta710712 なんと愚かな棒振りだろう!って笑ってしまうまでが一つの形ですからね。 動画で演目を見つけました。 帰ったら見てみるつもりです。 楽しみ。
2023-09-26 10:03:30