SciCom_hayashiさんのSTS学会についてのつぶやき

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Jun Makino @jun_makino

まあ、それでもそういうことが起こるのはなんか理由があるはずで、 その理由を明らかにする、ってのが多分本来 STS がするべきことではないす かね?

2011-12-04 02:58:38
林 衛 @SciCom_hayashi

STS学会から早めに戻った。学会というのは,開陳した主張に対し,質問,反論をぶつけ,磨きをかけあうためにあるのだと思っていたが,甘かった。朝一のセッションでSTSの知見をいかし原発震災報道分析を発表。午後一の関連セッションでは,朝一にはいなかった人たちがその反対の意見が述べていく

2011-12-04 12:00:28
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)当然ながら,反論しなきゃと思い手をあげるが時間切れ。その後の全体セッションでも同様の議論が続いたので,今度こそと手をあげたが,またも指名されず,午後一と同じ人が発言していくのを拝聴。最後に挙手していた4人が1分ずつ話しても4分だが,プログラムの予定終了時刻を前に打ち切りに

2011-12-04 12:08:08
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)「反論は受け付けるべきだ。1分でいいから」と司会者にリクエストしたけど,「なんであなただけ発言を認めないといけないのか。1人1分で終わるわけがない」と,趣旨が通じず。科学コミュニケションの実践授業では,30秒で話す,1分で話す,5分で話すといったトレーニングもしてるのに…

2011-12-04 12:13:50
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)「会場を借りている都合がある」そうだが,大事な議論のために5分や10分のびたことで会場の京大側から深刻な文句を言われて困るのならば,今後はそんな大学を会場にしなければいいだけ。内輪で追認するための「ムラ」化した学会(界)を,STSは批判してきたはずではなかったのか…

2011-12-04 12:20:45
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)とはいえ,大学院生や研究現場広報担当者からのかなり具体的なレポートについて,余裕をもって議論ができたのはグッド!(たぶん,お互いに収穫ありのはず)。まさに学会。広い視野からのメタ学問をやっているはずのSTS学会における,学問,討論の「ムラ化」問題というテーマももらえた!?

2011-12-04 12:26:48
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)半分はプログラム進行上の偶然が働いているからだろうが,学会中枢の中堅と歴代学会長らの見解や認識とは異なる結果をデータをもとに主張できたたつもりになっている身としては,文句のひとつももらえずに会場を離れてしまったのはとてもさみしいことなので,今度は道場破りの旅に出ようか?

2011-12-04 12:35:09
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)平時・非常時問題:科学事件は突然おこる。メディアも社会もそれに対応する。大震災・原発震災は突然生じたわけだが,被災地域と研究者コミュニティのあいだに,たとえば戦争で敵味方に分かれるといった断裂が生じていたわけではない点では,平時におけるリスクコミュニケーションと同列。

2011-12-04 12:39:13
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)しかも,通常の平時(変なことばだけれども)に情報発信が求められていたという点でやりやすかった。このことを忘れて非常時を強調すると,本質をはずしてしまうのだが,午後のセッションではそんな議論が続いた。これがいいたかったことの1点目。

2011-12-04 12:41:59
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)STSの知見が役に立ったかどうかという点では,私は役に立ったと感じている(災害心理学や地震,原子力や放射線に関する知見とあわせて活用できた)。トランスサイエンスとか作動中の科学といったキーワードも活用できたし,世の中も実感したことだろう。これが2点目。

2011-12-04 12:45:29
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)いまの内容を述べるだけなら1分はかからない。さらに3点目を付け加えるとすると,トランスサイエンスや作動中の科学,さらには科学的合理性と社会的合理性といったSTSの中核で語られている概念の含意する内容が,乱用されてしまっている問題もある。STS研究者には自省の好機でもある…

2011-12-04 12:50:03
林 衛 @SciCom_hayashi

(続き)ひさしぶりに参加して,STSの看板を背負ってはいないがSTS的関心をもつ発表者が激減しているようだった。予稿集をみると津田敏秀さんが希少なその一人としてSTS中核(?)の藤垣さん分析の問題点を社会的な誤解を含めアカデミックに批判してくれてる。「ムラ化」阻止に向け続きたい。

2011-12-04 12:57:47
林 衛 @SciCom_hayashi

(微修正)しかも,通常の平時(←変なことばだけれども)に比べても,情報発信を求める受け手がたくさんいたという点でやりやすかった。このことを忘れて非常時を強調すると,本質をはずしてしまうのだが,午後のセッションではそんな議論が続いたように感じた。これがいいたかったことの1点目。

2011-12-04 13:01:18
林 衛 @SciCom_hayashi

長々と連続ツイートして恐れ入ります。STS学会で昨日発表で使ったスライド http://t.co/sLp7fAVQと10月提出の予稿 http://t.co/C5SV2NTQを置いてあります。@orcajumpさんと議論して発表まとめました。今度,もっとちゃんと書きましょう。

2011-12-04 13:14:48
林 衛 @SciCom_hayashi

お疲れさまです。予稿を読むだけでも,大事な指摘だとわかります。RT @tiseda 科学技術社会論学会、二日目午前も大きな問題もなく進行。午後はわたしは津田敏秀さんの藤垣批判の発表などを司会。 #JSSTS2011

2011-12-04 13:28:54
林 衛 @SciCom_hayashi

今日からメタ科学技術社会論(メタSTS)に興味が移りました。ジャーナリストが科学に取組むときは常に「踏み越え」になります。その際,信頼かつ緊張関係をもつためSTSはよい道具。STSともその関係が必須 RT @kenjiitojp STSをディシプリン化する方向を希望する人もいれば

2011-12-04 15:02:24
林 衛 @SciCom_hayashi

牧野発言に関連して,STS+αの知見を動員して林が心配と期待をいだいたことを,このあと三つつぶやきます。RT @jun_makino まあ、それでもそういうことが起こるのはなんか理由があるはずで、 その理由を明らかにする、ってのが多分本来 STS がするべきことではないす かね?

2011-12-04 15:09:40
林 衛 @SciCom_hayashi

いずれも震災始まったときに考えたことです。○と×は評価です。 その1)政府や専門家はリスクコミュニケーションをするか(原発はいままで表で“安全”,裏で補助金の裏リスクコミュニケーションをしてきた)→× @jun_makino

2011-12-04 15:23:12
林 衛 @SciCom_hayashi

その2)“パニック幻想”が検証される(市民のリテラシーは低いという前提は誤り)→○。確かにSTS関係者のなかにも,パニック防止のために情報をださないほうがよいとか,むずかしい問題だとかいう人がいたのに,最初のころ戸惑いました(準備不足だったということ?)。@jun_makino

2011-12-04 15:24:57
林 衛 @SciCom_hayashi

その3)近年の科学コミュニケーション実践成果・組織の実力が試される。とくに,低線量健康影響で生じうる混乱回避は(論争のジャッジがSTS,科学コミュニケータ,ジャーナリストに求められた)→厳しめですが×。「トランスサイエンス」「社会的合理性」乱用まで発生? @jun_makino

2011-12-04 15:26:03
Jun Makino @jun_makino

@SciCom_hayashi 書いてあることはわかるけど○と×の意味がわからない。林さんの期待以下だったら×、という基準?

2011-12-04 17:37:12
林 衛 @SciCom_hayashi

@jun_makino はい。心配していたとおり,リスクコミュニケーションは実現せず(×)。期待どおりパニックはやはり幻想にすぎなかった(○)が,心配していた風評なき風評被害は流行ってしまったのは残念。混乱回避のための論争のジャッジ機能は不十分(×)。といったあたりです。

2011-12-04 22:28:10
林 衛 @SciCom_hayashi

同じく朝一発表と重なり,到達できずに残念。@Yashiro_Y 再生医療研究の現状に関する発表をしていたのだった。アサイチのセッションだったので客の入りはイマイチ。とはいえ、STS業界の方々には、批判的でも肯定的でもどっちでもいいからもうちょっと関心持つ人増えてほしいな

2011-12-04 23:01:30
林 衛 @SciCom_hayashi

あっ。そういうことですか。いままで議論不発だったから,4,5人話したあとに10分議論とかいうつくりだったのか。@kenjiitojp 今回の日本科学技術社会論学会、ディスカッションの時間がたりない程度に活発だったということで、段々良い感じに変化していっているのではないだろうか。

2011-12-04 23:04:59