玉城デニー知事が「ミスにより違法状態の予算」を「違法手続きで解消」する補正予算を専決処分

まえおき：違法予算

この問題は、県の土木建築部が港湾から生じる使用料を多く見積もったことで、昨年度の決算の見込みがおよそ119万円の赤字となり、地方自治法に違反する状態となっているものです。

違法状態を解消するため県は今月26日からはじまる県議会の中で、今年度の予算を繰り上げて不足分を補う議案を提出する予定ですが、21日の県議会の議会運営委員会で各会派の代表が、県の議案について「審理しない」とする動議を出す意向を示しました。

動議は各会派の全会一致で可決される見込みで、県議会で審理されなかった場合、地方自治法に基づき玉城知事の専決処分で赤字状態解消のための予算執行が行われる見込みです。

県は昨年度の特別会計で赤字決算となった事が判明し、今年度の収入から補填すると発表しました。

４月１日から５月末の出納整理期間に修正する手続きをとらなければなりませんでしたが、今年６月上旬に出納事務局の指摘で判明しました。

地方自治法では赤字での決算は違法となるため、県は今年度から不足分を繰り上げる補正予算案を県議会の９月定例会に提出します。

県では去年も行政手続き上のミスが相次いでいました。

※昨年のミスとはおそらくこれ

補填へ

沖縄県土木建築部が２０２２年度の特別会計で約１１９万円の赤字を出し、本年度の歳入から繰り上げて補填（ほてん）する「繰上充用」の法的な期限を過ぎながら違法前提で手続きを執行する方針について、玉城デニー知事は８日の記者会見で「赤字状態の治癒が最優先と考えた。県議会へ丁寧に説明する」と述べた。

県 違法状態の特別会計赤字を違法手続きで解消する議案提出へ

昨年度の特別会計で赤字を出し、違法前提の補填（ほてん）手続きとなった１１８万円の補正予算案を巡り、照屋大河氏（てぃーだ平和ネット）が県議会で議決しないことを求める動議を提案し、全会一致で可決された。

※てぃーだ平和ネットは与党

wikipedia

2023年8月26日現在、てぃーだ平和ネット、共産、おきなわ南風、立憲おきなわの4会派と沖縄社会大衆党の会派無所属議員1名が玉城県政の与党である。自民党が野党、公明党と無所属の会の2会派と会派無所属議員2名が中立会派である。

違法補填の専決処分

沖縄県の玉城デニー知事は３日午前の県議会９月定例会本会議の冒頭で、県土木建築部が２０２２年度の特別会計で約１１９万円の赤字を出した問題について、本年度の歳入から繰り上げて補填（ほてん）する繰上充用」を２日付で専決処分したと報告した。繰上充用できる法律上の期限は今年５月末で、期限を過ぎた違法前提での異例の対応となった。

県議会の赤嶺昇議長は９月１９日、各会派の代表者から意見を聴取し、文書にまとめて玉城知事に送付。「違法な執行を前提とした議案を審議することは、結果として議会が執行部の行為を追認するとの誤解を招く。県議会に求められる役割とは全く相容れない」と伝えていた。

追記：なるほど
行政のミスなのに議会を巻き込もうとしたから審議を拒否されと

ワケワカラン