【歴史のif】もし中国よりもインドが先に高度経済成長と先進国と肩を並べる経済大国化を成し遂げていたら?
- naobotaka_magi
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もし中国(第二次産業が武器)とインド(第三次産業が武器)の発展の順番が史実と逆だったら?
以前、日本が中国・ロシア側の経済大国であって日本海側に人口などが集中していた京都や大阪が首都の世界線だった場合のifの妄想についてまとめを作りました。 今回は、中国とインドの経済発展の順番が逆だった場合のストーリーを考えてみました。 中国とインドは主要産業などで相違点が多いですね。
2023-11-24 00:21:41○パワーバランスの変化は ×パワーバランスは
まあ、どんなifストーリーになるのか早速見ていきましょう。 1980年代に経済成長が進み始めたインド。史実では中国が第二次産業を強みに高度経済成長を進めていきましたね。ですが、この時代は工業がらみでのパワーバランスはまだ起きていなかったと思います。
2023-11-24 00:21:42韓国や台湾に日本の工業が負けていた可能性があるかもしれませんが、このifでは2010年代ぐらいまで日本が工業国家としての名門の椅子に座っていたのかもしれません。 ですが、サービス業などに関しては少しずつインド勢などに押し出される感じになるでしょう。
2023-11-24 00:21:43次に、国土交通網に関してです。 まず、鉄道に関する部分について、 「ATS的やCTC的ななものを全路線に導入するぞ」 現実のインドではATS的な保安装置の整備がほとんどの路線で進んでいません。 一部の都市部で設置が進んでいたり使用が開始されているくらいです。
2023-11-24 00:21:44一方の中国を見ますと、大体の区間で軌道回路を活用した信号関係などの保安装置が使われています。 高速鉄道ではきちんと欧米や日本と同等の高度な保安装置が使われています。 よって、このifではインドの鉄道ではほとんどの区間で保安装置が整備されています。
2023-11-24 00:21:45一方の線路設備に関しては、 「ほとんどの区間に防護壁を設置し、立体交差化を進めます」 インドでは、都市部の区間でもいまだに踏切が連続する地域や簡単に線路内に侵入できる区間がありますが、中国では立体交差化が進んでいるうえに防護壁が整備されています。
2023-11-24 00:21:46したがって、インドでも立体交差化や防護壁設置がifストーリーでは進められていると思います。 さて、ifストーリーということで道路や街中の風景も変わっていたのかもしれません。ifストーリーであれば 「タタ・ナノとかあったっけ?あれれー、何か世界線が変わっているぞ。」
2023-11-24 00:21:47意味不明な展開になっていますが、道路整備が高度に進んでいたと思われるので、タタ・ナノのようなコストダウンを追求した車は存在しないことになります。 中国の場合は工業の発展から日本車などの模造粗悪品から徐々にまともな品質の自動車を作るようになりました。
2023-11-24 00:21:47ですが、タタ・ナノについては、貧弱な工業力と庶民の経済力の弱さから生み出されたオリジナルカーみたいです。 したがって、ifストーリーがあるとすると、社会背景が異なることで存在しない車両は存在しません。すなわち、タタ・ナノなどについては存在しないこととなります。
2023-11-24 00:21:48魔法天使のオタクちゃんを含めた日本人が知っている道路の乗り物関係のインドのメーカーといえば、とあるオートバイのメーカーぐらいでしょうか。 というわけでこの世界線であれば、安い外国車かライセンス生産車がその代替になる感じになります。 もちろん、工業が貧弱ということもあり、
2023-11-24 00:21:49日本を含めた先進国の中古車が走り回る感じになっていたのかもしれません。 しかも、こんな問題も出てくるでしょう。 「あらっ、国産車と外国車の格差ひどすぎだな。じゃあ、外国車を使いやすくするか。」 公害のことを考える必要のある都市部を中心に性能が特に悪い国産車を締め出すことでしょう。
2023-11-24 00:21:50ということで、ニューデリーなどの大都会では環境性能が国産車よりましな外国車のお古の天下になっているかと思います。 まあ、現実のインドでは三輪車タクシーを中心に国産車がバリバリ現役です。 ですが、この世界線では普通の自動車タクシーに置き換えられていたことでしょう。
2023-11-24 00:21:51サービス業やITの科学が史実より早く進歩していた場合、同じ自動車タクシーでも所得の違いですみわけがうまくいっている感じになるでしょう。 ただ、第二次産業が第三次産業より貧弱であるため、こんな問題が出てきます。 「これからは全部外資の土建屋に建物作らせるか。」
2023-11-24 00:21:52現在の中国は第二次産業の高度な成長により、自前のゼネコンや鉄鋼などの資材でハイレベルな建築物を建てることができます。ザハさんの例の建物も高度な中国のゼネコン科学のおかげで建設できました。 ですが、このif世界におけるインドには高度な建設関係のインフラがありません。
2023-11-24 00:21:53したがって、高度な建設については外国の業者に依存してしまいます。そんなわけで、外国企業によりあちこちの建物や箱物が作られまくる光景が長い間続くと思います。 さらに、そのような経済を実現するためにインドは金融に強い国化が行われるかと思います。通貨高でないとやっていけないためです。
2023-11-24 00:21:54通貨安だと、インフラの整備や生活用の自動車の入手に余計なコストが掛かってしまいます。 輸出で富を得ようとする産業にとっては厳しいですね。 最もif世界のインドであれば、 「モノなんか輸入したほうが安いよね。だったら国産車も外国で作らせるようにしてしまうか」 とかになるかもしれません。
2023-11-24 00:21:54実際に、1990年代~2010年代の円高デフレ時代の日本では、今よりも外国産ないし外国メーカーの車や外国資本系のファーストフードが安いという理由でかなり好まれていました。 アメリカでも近年、自国通貨高を背景に日本製品がよく売れるようになったというニュースをよく聞きますね。
2023-11-24 00:21:55インドにおいても、自国通貨高を武器にして外国製品を買いまくる動きがあるのかもしれませんね。 なお、都市政策でも変更点は出てくるでしょう。ほとんどの建物は巨大災害を想定したつくりに変わるかもしれません。大事な建物は大地震にも耐えられるような時代になりますね。
2023-11-24 00:21:56まあ、それ以前に都市政策を邪魔するような要素がなくなっているという声も出てくるでしょう。 ただ、必死の政治努力で悪しき積弊をなくそうという動きが出てきそうです。 なお、一つにまとまらない国民性の問題とかも出てきますが、この辺は面倒なのでスルーします。 都市一極集中の話も同様です。
2023-11-24 00:21:57ifストーリーでは日本はどうなっていたのだろうか?
ではお待たせしました。 ここからは日本社会のif的な妄想になります。 史実より工業での割を食わなくて平成不況の立ち直りも早かった日本は、 「就活のために高学歴になるとか、みんながみんなそうするって無理筋じゃね?」 日本では平成不況以降に猛スピードで学歴社会化が加速しました。
2023-11-24 01:22:39魔法天使のオタクちゃんも、高校時代を過ごしていた2000年代前半は就職氷河期であったということで死に物狂いで大学受験に励んでいた記憶があります。 現在は大体の職種で大卒未満を歓迎しないような風潮がありますね。 それがもしifストーリーのような状況となれば、
2023-11-24 01:45:47一気にその風景が変わります。 不景気の立ち直りが早かったか規模がやや緩和されていたうえに工業がある程度史実より健在なので、史実のような学歴社会化のエスカレートは起きなかったことでしょう。そこまでレベルの高くない大学卒でもある程度の企業には採用されやすくなります。
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