「ASDには『心の理論』がない」って本当? 「ASDの核心はもっと別のところにあるのでは」心の理論仮説を批判する論文も
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発端はたぶん「心の理論」について問い直す本の発売
【12月の新刊】 『「心の理論」は必要か』 Ivan Leudar・Alan Costall 編 熊谷晋一郎・藤野博/監訳 「心の理論」の概念が登場してから半世紀。これまで問われてこなかった心のありかについて社会学、哲学も含め多面的に検証した書。 12月上旬配本 kanekoshobo.co.jp/book/b633262.h…
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2023-11-28 09:55:11専門家の方々のコメント
ASDの病理を心の理論で説明するのは無理がある
公認心理師/強迫症/PTSD/認知行動療法/EMDR/ソマティック・エクスペリエンシング/解離症/オンラインでカウンセリングも受けています。 behavior.cognition@gmail.com LINE ID:@qbn8205a youtubeラジオ:youtu.be/jIjL2_HRHdk
ASDの病理を心の理論(他者視点)とかで、説明するのは、無理があると思う。その視点だけだと、矛盾することが多い。個人的に、ASDの中心は、『曖昧な情報をそのまま処理することが苦手で、具体的なものに変換して処理している』って特性。
2023-06-19 23:32:12これが、コミニケーション場面では、特に問題になるから、コミニケーションの問題が表面化してくるんだと思う。 ASDの人でも、相手の視点を考えながら動いていると思う。 ただ、コミニケーション場面で、曖昧な情報(例えば、「ちょっとまってね」など)が出てきたときに、
2023-06-19 23:32:13客観的な事実や、今までの経験で、その曖昧な情報を具体化してしまうために、目の前の相手との齟齬が生まれるだけだと思う。 逆に定型は、曖昧な情報を曖昧なまま情報処理をするので、『通じ合っていないのに、通じ合っている』みたいな現象が起きる。
2023-06-19 23:32:13心の理論仮説を批判してる論文の紹介
ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P… ASDの心の理論仮説に対する痛烈な批判の論文。 主に、心の理論障害仮説を打ち出したBaron-Cohenらの研究に対する批判。
2023-11-27 11:53:26再現性がないこと、言語の能力の方が心の理論課題の通過率をかえ、ASDの重症度と関係のないこと等があげてある。 最後の一文が、『ASDの人には心の理論が欠けているという主張は科学的に疑問があり、社会的に有害である』と結論づけている。
2023-11-27 11:53:27ご紹介ありがとうございます。 サリーとアン課題で測定されるとされる心の理論の障害が、自閉症に特異的でもないし、自閉症すべてに当てはまるわけでもない、そして発話言語の能力に依存しているという指摘。おおむね妥当な指摘に思えます。 twitter.com/hiroyuki_83/st…
2023-11-27 12:25:11「心のミラーニューロン仮説」に対する批判の論文の紹介
mdpi.com/2076-3425/10/6… 心の理論仮説から発展した、「壊れたミラーニューロン仮説」に対する批判的な論文。 「壊れたミラーニューロン仮説」を脳波研究の視点でレビューをし、結果が一貫していないことを指摘している。
2023-11-27 11:53:27自閉症児はサリーアン課題が解けないって嘘じゃない?
大学院のとき、実はASDの心の理論/語用論について研究していた。 そもそもの出発点は、『自閉症児は、心の理論課題が解けない』って書いてあるけど、あれ嘘だよね。ってところで文献を読み始めた。 twitter.com/rootport/statu…
2023-03-25 11:36:57GPT-3.5は「サリーとアン課題」を解ける。なので、心の理論(Theory of Mind, ToM)を持っているといえる。 とはいえ、SF作家の野尻抱介先生はこれを〝弱いToM〟と呼んでいる。GPT-3.5は面白い小説を書けない。なぜなら「ヒトは何を面白がるか?」を推測する〝強いToM〟が無いからだ。 #AI呪文研究部 pic.twitter.com/n348H7HdzG
2023-03-24 22:59:41↑私もサリーアン課題解けます(まとめ人)
心の理論課題の研究の中で、ASDも通過できる人が多いことが分かってきていて、より難しい課題を作ろうみたいな流れがあって、フランシス・ハッペが奇妙な物語みたいな文章を推測させるみたいな論文が当時、出ていた。
2023-03-25 11:36:58でもそれは、心を読むって言うより、国語力って感じだったし、文章が長すぎて、ワーキングメモリーの負荷の方が実質は高い検査だった。 と言うわけで、心の理論研究は、ワーキング・メモリと国語力をいかに排除して、心の理論のみを純粋に取り出すか?みたいなことに研究が向かっていた。
2023-03-25 11:36:58そこで出てきた研究の流れの一つが語用論だった。ASDの語用論的研究をすれば、国語力、ワーキング・メモリの影響を限りなく減らすことができるみたいな話。
2023-03-25 11:36:59その流れとは別に、『いかに心を持ったように見せるのか?』みたいな研究も読んでいて、『心がある』と仮定するのは人間の勝手で、心がないはずのモノにでも、心があるように見せかけることができるんだなぁと思った。
2023-03-25 11:36:59