三国志こばなし集2023年12月号(上)三国時代編

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趙「巡り会いました」 張「それは俺か？」 趙「…いいえ」 張「‼︎」 趙「！」 孫(…見えなかったぜ) 王(さすが頭の早業だ) 張「だと思ったよ、子龍」 趙「お頭」 張「分かったろ、今ので」 趙「…おっしゃる通り」 張「子龍！」 趙「はっ！」 張「しばらく俺について来てくれねえか？」 趙「御意！」

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趙雲…若い頃は地元で大暴れしていた張牛角からの張燕の黒山の元で兄の趙雷と共に戦働きしていた。 張燕…黒山の大親分。その凄さたるや、国が討伐を諦めて懐柔策に踏み切って官吏の推挙権を与えるほど。異名を飛燕。 孫軽…張燕の部下。黒山の古参。 王当…同上。いい奴。

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馬元義(あ〜あ…唐周の野郎…) 何進「大罪人馬元義を車裂きとする！」 馬(お〜お〜どの面下げて見に来やがったかね、腐れ宦官共) 封諝「」 徐奉「」 張譲「…」 馬(ま！俺は汚く死ぬかもしれねえがよ) 何「支度をせよ！」 馬(腐れ者ほと醜く堕ちぶれて死ぬつもりはかけらもねえんだな、これが)

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馬「蒼天已死！！」 何「なんだ!?」 馬「黄天當立！！」 何「早く執行せよ！」 兵「…馬がビビっちまって」 馬「歳在甲子！！」 何「…なんだと言うのだ」 馬「天下大吉！！」 張「」 馬「大賢良師張角様！！」 何「…」 馬「また笑って、会いましょうぞ」 何「…執行！」 ！！！！ 馬

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張角「馬元義…」 張宝「兄上」 張梁「凶報でござる」 角「事が漏れたか」 宝「漏らした者をここに」 唐周「」 梁「もはや一刻の猶予もございますまい」 角「宦官など頼みにすべきでなかった」 宝「見下げ果てた下郎しかおりませぬようで」 角「無理もない」 梁「ご命令を！」 角「全土にて蜂起せよ」

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張角…太平道教祖。大賢良師として黄巾軍に一斉蜂起する通達を出すも病が心配。 張宝…地公将軍として黄巾軍を差配。 張梁…人公将軍として兄二人を補佐。 馬元義…洛陽にて宦官との内応工作を成功させかけていたが、直前で恐怖に駆られた唐周に密告され捕らわれ車裂きに。死に顔は笑っていたとか…

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何進…これは尋常ならざる陰謀だぞ… 張譲…自分に被害が降りかからないためになりふり構わず同僚たちに罪を被せる工作に必死。 封諝…張譲に売られて処刑された宦官。 徐奉…同上。

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唐周…命惜しさに宦官に密告したが、瞬く間に黄巾の者に捕らわれ張角の元へ。 全土蜂起する際の人身御供として血祭りにされた。

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曹丕「葡萄ほど美味なものはあるまいな」 司馬懿「なぜです？」 曹「酸っぱすぎず、甘すぎず、ちょうど良い甘さであるからな」 呉質「なるほど！」 陳羣「呉質？」 呉「酸いも甘いも噛み分けたことのない陛下にちょうど良い中途半端な果物っすね！」 曹「呉質」 朱鑠(誰かに言わされてるのか、こいつ)

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曹「ならば貴様の目にこれでもかと酸いを噛み締めさせてやろう！」 呉「蜜柑の汁飛ばしの刑とは！」 朱(しょぼい刑だ) 司「陛下は蜜柑はお好みですか？」 曹「好まん」 司「なぜ？」 曹「酸っぱすぎる」 司「…」 陳「桃はいかがです？」 曹「好まん」 陳「なぜ？」 曹「甘すぎる」 司「…」 陳「…」

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司「ぎゃあ！沁みる！」 陳「なぜ我らまで！」 曹「けしからん家臣共だ」 朱「苦瓜はいかがです？」 曹「好まん」 朱「なぜです？」 曹「苦すぎる」 朱「…」 呉「山椒と胡椒は？」 曹「辛すぎる」 呉「…マジで中途半端っすね」 曹「今度は貴様の目に麻味と辛味を味わわせてやるとしようか」 呉「!?」

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曹丕…言われてみると際立った味のするものは好まないだけでなく、今までの経歴も特に際立ってない気がしてならなくなってきた。 司馬懿…首を真後ろにする事で蜜柑汁から逃れた。 陳羣…美味しい果物があるとつい食べすぎて太ってしまう。 朱鑠…肉や果物をあまり食えないからガリガリなのかも。

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呉質…不敬の総合商社。わざと言ってるとしか思えない暴言や無礼を連発するのはなぜだろう。