線量計の校正について

【線量計の校正】についての連続ツイートはこちらでご覧になれます。測定時の参考になさってみてください。 詳しくはこちらをご覧下さい。 http://geiger.fumbaro.org/rental
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GCP fumbaro @GCPfumbaro

【線量計の校正補7】一般的な線量計の校正という意味では特性の近い前者を基準とするのが妥当な気がします.【…校正4】で述べた,行政の定点観測ポイントを利用して校正を行う場合,福島県内では少なくとも郡山,福島,いわきでアロカのシンチレーションサーベイメータでの測定を行っています.

2011-12-19 20:19:19
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【線量計の校正補8】異なる測定点を複数回って数値を合わせるという方法がすぐに思いつくかと思います,しかし,実際には(校正している同機種とはいえ)県所有の機器にも個体差があり,この方法はあまり精度が出ず,目安程度と思った方が良いでしょう.

2011-12-19 20:20:03
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【線量計の校正補9】ましてや,サーベイメータ測定データとモニタリングポストデータの混在させた状態,あるいは全く種類の違う機器を使っている複数の地点のデータを関連づけての簡易校正はできないので注意が必要です.

2011-12-19 20:20:30
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【線量計の校正補10】自作機等を校正する場合,自己ノイズ(~0.1μSv/h)を無視できない線量(例:0.3μSv/h以下)で校正定数を決める場合,値が一致する係数でなく,概略で自己ノイズ分高めになるように係数を決定し,換算後に自己ノイズ分を引く方が良く一致するはずです.

2011-12-19 20:21:01
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【線量計の校正補11】このように,GM管式の線量計は倍率(線量に応じた比例成分)だけでなく,自己ノイズ等による定数成分が加わっていることを意識すると(特に低線量域で使う場合)校正の精度が上がります.

2011-12-19 20:22:23
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【線量計の校正補12】しかし,機器により“係数はほぼ正しくて一定の上乗せがある場合(単純に上乗せ分を引けばよい)”,“上乗せもあり,係数も正しくない場合(倍率校正も同時に必要)”があるのでやはりケースバイケースで判断が必要です.

2011-12-19 20:23:53
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【線量計の校正補13】また,校正は最もよく測定する線量付近で行う方が実用上の精度が上がります.使わないほどの高線量域で定数を求めても必ずしも利用する領域の精度が上がるとは限りません(特性の直線性にもよる).

2011-12-19 20:26:35
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【線量計の校正補14】いずれにせよ,校正後には他の線量においても値が正しいかの確認が必要です.結局,校正および確認には2つ以上の正確に測られた線量基準が必要です.確認の目安として使う程度なら県内の他の測定点の値は参考にはできるでしょう.

2011-12-19 20:26:57
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【線量計の校正補15】文章にすると難しく見えますが,校正の基本は≪換算表作り≫であり,ざっくりと見るだけならせいぜい1次関数レベルの話ですので,誰かに習いながら体験してみればさほど難しくありません.ただ,それなりの精度の機器は必要です(この問題を何とかしようと活動中).

2011-12-19 20:27:30
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【線量計の校正補16】なお,県の測定器等に貼られていた校正定数(トレーサビリティのある正式なもの)の有効数字は2ケタの様です(1.0や,0.96といった値を確認).

2011-12-19 20:28:09
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【線量計の校正補17】線量計の校正をする場合複数の機器を並べることになりますが,近付け過ぎると機器が相互に影響して実際よりはるかに大きな値になることがあるので注意が必要です.これを防止するのにもアルミケースによる遮蔽が有効かもしれません.

2011-12-19 20:28:32