【もうすぐ消えるよ!】石川洋行 氏の日本科学者会議東京支部 第22回東京科学シンポジウム予稿へのコメント

hiroyuki ishikawa @preciousheart74 氏がPOSTされていた学会予稿集の記述には,事実誤認や歴史改竄につながる恐れがあると考えてコメントしたものをまとめました. 自然科学者を代表するものではありませんが,その分野に関わる者として反論が必要と考えました.
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cwt @clear_wt

「市民団体等が放射線量計測を行っているが、彼ら彼女らに対し日常的に「不安を煽る」「デマ」「風評被害」 などの声が浴びせ」 てなんかいなかったと思います. 逆に,放射線計測をする住民と,科学者・市民科学者が協力してあたった活動はたくさんありましたよ.

2023-12-08 18:38:06
cwt @clear_wt

だからこそ, 「『身のまわりの放射線量を測定する活動を始めた者もいた。彼らに向けて、インターネット上で「放射脳」というレッテルがはられた。」 という歴史改竄は絶対に許せないのですよ. twitter.com/kuri_kurita/st…

2023-12-08 18:45:45
💙💛 k u r i t a 🐈‍⬛ 🐈 𓃭 𓃠 @kuri_kurita

『身のまわりの放射線量を測定する活動を始めた者もいた。彼らに向けて、インターネット上で「放射脳」というレッテルがはられた。「放射能」ではなく「放射『脳』」である。』 ↑ いくらなんでもこれは酷いだろ。 digital.asahi.com/articles/ASP1W…

2023-06-03 08:52:14
cwt @clear_wt

こういった,住民と科学者が協力して行った原発事故への対処こそが市民科学だと思うし,うまくいって行政に引き継がれたものもあった. いずれ記憶からも失われていくこういった活動を丁寧に拾って記録するのがまっとうな社会学者のお仕事なんじゃないんですかね.

2023-12-08 18:52:34
cwt @clear_wt

(以前書いた事) これに全く意味がないとは思わないけど,どうせなら当時草の根で実施されていた科学技術コミュニケーションや関連する支援活動,当時必要とされていたこと,うまくいったこと,うまくいかなかったことを掘り起こして記録する方が良いと思うのです.

2023-12-08 19:48:45
cwt @clear_wt

まあ,実際に明日から行われる科学技術社会論学会(STS学会)のOS(オーガナイズドセッション?シンポジウム?)の一つはこんなのですけど. twitter.com/clear_wt/statu…

2023-12-08 19:12:27
cwt @clear_wt

科学技術社会論学会の年次大会のプログラム見て思わず声が出た jssts.jp/event-news/1599 OS: 原発事故を原因とする⼩児甲状腺がん多発 ̶̶崩壊⼨前の過剰診断論(放射線被ばく問題 Part 1) 科学技術社会論学会 第22回年次研究大会・総会(2023年度)のお知らせ

2023-10-16 18:51:56
cwt @clear_wt

「4 環境汚染調査に関連する分野の課題と教訓」,参考文献リスト の部分に,住民,市民科学者,科学者の有志での放射線,放射能測定と,その集約についても書かれていますね. このツイート twitter.com/clear_wt/statu… の具体的な証拠です. twitter.com/y_mizuno/statu… (PDF)scj.go.jp/ja/info/kohyo/…

2023-12-11 17:48:56
cwt @clear_wt

「科学的計測の原理原則と基礎知識の確認、 そして観測データの積み上げと丁寧な比較が不可欠であり、 また、そうした市民的活動に対する支援体制の構築が必要になるが」 の部分を震災当時に科学者・市民科学者有志が行っていて,既に決着もついて今更何を言っているのかという感想しかないし,

2023-12-08 11:57:20
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

@takhir45 @KogaUjisato @s_kajita 原発事故調査報告は、例えば政府(委員長:畑村氏)、国会(黒川氏)、民間(北澤氏)、学術会議傘下の学協会では日本原子力学会(田中氏)。 私も学術会議の貢献を知らなかったですが、一応ありました...「東京電力福島第一原子力発電所事故による環境汚染の調査研究の進展と課題」 scj.go.jp/ja/info/kohyo/…

2023-12-03 14:42:50

以下の資料の
第4章「4 環境汚染調査に関連する分野の課題と教訓」
に原発事故後の科学者の初動,行政との連携,住民自身による測定の動き,そのデータのアーカイブ化の話が記されています.

日本学術会議 報告

東京電力福島第一原子力発電所事故による 環境汚染の調査研究の進展と課題

令和2年(2020年)7月7日
(pdf) https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-h200707.pdf


本文から抜粋(p.14)

(1) 環境汚染に関する情報の収集と蓄積
① 事故当初からの測定データと蓄積の状況
1F事故当初から、政府・自治体から民間企業、研究者、市民まで様々な人々により多種多様な放射能・放射線測定が行われてきた。
(中略)
関係府省、地方公共団体、原子力事業者等が連携して広範なモニタリングを実施してきた(参考表3、参考表4)[98]。福島県は、事故後の初動対応から現在のモニタリング体制構築に至る記録[99]を公表している。測定データの多くはインターネット上に公開され一般から閲覧可能であり、最初期からボランティアによる集約化の試みがあった[100]。
(中略)
一方、事故直後から民間や個人による測定も活発に行われ、個人やボランティア団体のブログなどで公開されてきた。これら民間のデータは、測定器や手法が不統一で、測定精度も必ずしも保証されないが、政府・自治体や研究者がカバー困難な場所での測定により「ホットスポット」が見つかる例[104]や、地域での住民自身による食料品測定[105]や[長期定点観測[106]などの貴重な情報を含むことがある。民間、個人の測定データを収集する公的な枠組みはなく、各個人のサイト維持に拠っている。
(中略)
2013年には日本物理学会・日本アーカイブズ学会の両学会会長連名の声明「民間の測定データを含む 15 あらゆるデータの収集とアーカイブ化を」が発出されている[107]。


本文から抜粋

④ 今後の展望と問題点

(略)
また、本来データベース作成には登録データの質の保証が前提であるが、全データの発掘・保全が先決であることや、必要な質の内容は用途により異なることから、悪意ある捏造データをのぞき質に寄らず全て収集・登録をするべきである。民間・個人測定データの質はまちまちでも、住民個人が自ら測定器を用いて放射線測定を行った状況自体に史学的な意義もあると考えれば、人文社会学的な研究への利用も考えられる。


(2) アカデミアと行政機関との連携の重要性

(略)
ここでは、原子核物理学者のグループの行動が、大学や関連学会との連携に広がり、文部科学省を動かし実現した2011年の土壌調査プロジェクト(第1回分布状況調査)[37]と、分野融合的な連携により立ち上がった放射能環境動態に関する新学領域術研究[56]を例に、その経緯と課題を整理することで、アカデミアと行政機関との今後の連携の在り方について検討する。

① 事故初期の環境汚染状況の把握を目的としたアカデミアの動き

事故初期の研究者の緊急時の取り組みと行政との関係は、例えば、参考文献[14]の第10章に熱気を持って語られている。アカデミアにおける環境汚染状況の把握を目的とした事故対応の初動は、原子核物理核懇談会の大阪大学のメンバーが中心となり、地球化学や放射化学も含めた合同検討会が2011年3月16日に大阪大学で行われ、前例のない関連学術団体の連携が図られた。文部科学省でもこれらのボトムアップの活動に呼応して、土壌調査プロジェクトがスタートした。また、日本地球化学会、日本地球惑星科学連合、日本放射化学会の連携により大規模な大気測定体制が作られたが、緊急時の研究費が得られず研究者個人の研究費で始動した。海洋、森林、河川等の分野も同様の状況で、これらの連携は2012年の新学術領域研究として予算的サポートが得られてはじめて、分野横断的な大きな研究の波となった。 前者はアカデミアのボトムアップが国のプロジェクトとして進められた例で、大規模な調査やそのデータの責任の所在を明確化する意味で成功例である。後者は学術研 17 究としての予算枠での分野横断的研究であり、学術的意義と世界への発信に加え、汚染の未来予測や環境回復、中立の立場での住民への情報提供という側面で大きな貢献があった。

② アカデミアと行政機関の連携のあり方 上記の活動は事故初期においてアカデミアの活動が有効だった事例だが、一方、学術的側面では大きな課題を残した。
(中略)
アカデミアに属する研究者は、もちろん、1F事故のような緊急時には、使命感、社会貢献、社会・行政からの要請に敏感に呼応するし、そうすべきともいえる。よって、各研究者が行政機関からの要請に応じて、緊急時対応に専門家として参加することもあり得る。一方で、緊急時だからこそ、アカデミアとしての独立性、中立性及び自律的な情報発信を確保し、かつ研究者の自由な発言と発想を担保することが、迅速かつ適切な対応や、発信される情報の信頼性確保のために必須である。併せて、長期的・人類的観点から学術の対象としても捉えることも、アカデミアの使命である。さらには、アカデミアと行政機関が連携し、それぞれの情報や要請が迅速かつスムースにつながる仕組みと、研究者が長期にコミットできる体制が求められる。


cwt @clear_wt

お答えがいただければ追記する準備をしているのですが,現時点では @preciousheart74 氏からの返信がありません. 「hiroyuki ishikawa 氏の学会予稿に関する対話」 togetter.com/li/2272411 私としては多くの事実誤認があると考えており,それは一連のツイートで指摘しております. twitter.com/clear_wt/statu…

2023-12-11 11:43:00
cwt @clear_wt

@preciousheart74 あなたのツイートをトゥギャりました。ご返信があれば追記します. togetter.com/li/2272411

2023-12-08 12:20:47
このツイートは権利者によって削除されています。
cwt @clear_wt

そちらでも待っていたんですね. 双方意見の隔たりも大きく,オープンな場でエビデンスを突き合わせて,周囲が判断できる方が望ましいと考えてTwitter(X)で書いたのですが,「匿名アカウントを相手にする事はない」とのことで,承知しました. (その割には,他の方には応答されていますが) →続 twitter.com/preciousheart7…

2023-12-13 12:00:14
cwt @clear_wt

残念ながら対話にはなりませんでしたので,石川さんのスタンスを書かれたPOSTをまとめに収録して,私の一方的なコメントということにしておきます. togetter.com/li/2272411

2023-12-13 12:02:07