【もうすぐ消えるよ!】石川洋行 氏の日本科学者会議東京支部 第22回東京科学シンポジウム予稿へのコメント

hiroyuki ishikawa @preciousheart74 氏がPOSTされていた学会予稿集の記述には,事実誤認や歴史改竄につながる恐れがあると考えてコメントしたものをまとめました. 自然科学者を代表するものではありませんが,その分野に関わる者として反論が必要と考えました.
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cwt @clear_wt

C3,L22 「一部の科学者集団内における「風評」の異常なまでの敵視」 報道によれば,処理水放出の影響を最も大きく受ける漁業者らの主な懸念は「安全性」ではなく,「風評被害」です. 風評被害を招きかねない科学的に誤った説に対し,科学者が科学的事実を提示するのは社会的要請に沿うものです.

2023-12-07 19:06:35
cwt @clear_wt

C4,L23 「「行政科学」ではない 「市民科学」の公的支援、 単位計算と法的基準の確認徹底等が有効と思われる。」 震災後,行政機能の補完として「市民科学」を手弁当で支援したのが科学・技術者有志,あるいは市民の中の同様の素養を持つ者でした. それもご存じないとすれば調査が不十分です.

2023-12-07 19:16:04
cwt @clear_wt

市民自身が知識をつけ,自ら科学的に判断できるようにすることを市民科学と呼ぶならば,それを支援する代表的活動として例えば以下ものが例に挙げられるでしょう. gakushuin.ac.jp/~881791/radboo… 他にも,数えきれないほどのオンライン,あるいは実地の支援活動がありました.

2023-12-07 19:21:10
cwt @clear_wt

なお,私自身も正しく測って住民自らが判断することを後押しするために,寄附金で購入した線量計の貸出,測定方法の講習を主とする以下の活動の取りまとめを行っておりました. web.archive.org/web/2014033109… (もう時効だからいいでしょう)

2023-12-07 19:28:04
cwt @clear_wt

C4,L25 「「事故により当然起こり得る不安や市民活動を笑ってあしらうような姿勢、及び「デマ」や「不安」といった科学的な分析対象ではない社会現象に対する越権的かつ安直な擬似社会問題化を改めることも重要である。」

2023-12-07 19:36:41
cwt @clear_wt

まともな有志科学者は,リスク感覚の違い等に起因する初期の科学コミュニケーションのすれ違いから学び,欠如モデル批判等も受けとめ,各自後の活動で補正し,科学的事実の提示と同時に不安へも配慮するべく努力していました(科学者とて仕事を離れれば人間だし,普通の人とも接します).

2023-12-07 19:41:08
cwt @clear_wt

科学的には不要である(∵親を測定すれば十分)Baby Scanが開発されたのも,十分数値が下がった後までホールボディカウンターが運用されたのも,食品検査が続けられたのも,科学的は判断を一旦脇に置き,住民の不安にこたえるものでした. 論じていながら,そういったこともご存じないのですか?

2023-12-07 19:44:30
cwt @clear_wt

また,科学技術社会論(STS)は多分野の専門家が学際領域を扱うものではないのでしょうか. 「科学的な分析対象ではない社会現象に対する越権的かつ 安直な擬似社会問題化を改めることも重要である。」 といった縄張り意識,排除はなじまない様に思えます (個人の感想です)

2023-12-07 19:49:04
cwt @clear_wt

「「デマ」や「不安」といった科学的な分析対象ではない社会現象」 科学者や,科学者の行った支援活動は,デマや不安を<分析対象>にしていません.科学的な方法で,デマや不安を減らすことはできないかと自律的に動いただけです. 分析でなく,行動で. 社会現象を見ていません.人を見ています.

2023-12-07 19:53:45
cwt @clear_wt

文書中の言葉 「個人個人の科学的認識をめぐる言葉の確実さを研ぎ澄ますしかない」 全くもって同感です. 自らの言葉を振り返ってください. 以上. #石川氏との対話 @preciousheart74

2023-12-07 19:57:20
cwt @clear_wt

当初はスルーしようと思っていましたが,科学的な誤りを含む記述が流布する恐れや,歴史改竄の恐れがあると考え一連のスレッドで問題点を指摘しました> もし,科学技術社会論(STS)学会?での発表時にこのような議論が無いとすれば学会の機能を果たしていないと考えます. twitter.com/clear_wt/statu…

2023-12-08 10:47:34
cwt @clear_wt

まず,先に twitter.com/preciousheart7… 「因みにこの予稿はSTS学会のものではなく」 についての確認ですが, twitter.com/preciousheart7… にある文書は 科学技術社会論学会(STS学会)の第22回年次研究大会 jssts.jp/event-news/1599 の原稿ではないのでしょうか. #石川氏との対話 @preciousheart74

2023-12-07 17:40:16
cwt @clear_wt

ちなみに,分野によりさまざまですが,論文の査読過程では複数の匿名査読者から,より厳密にこのような指摘がなされ,それに対して著者が修正した論文原稿と回答書を作成して再度掲載の可否が問われます.判断するのは査読者とも著者とも別のレフェリーです. 査読の有無が問われるのはこのためです

2023-12-08 10:54:13
cwt @clear_wt

回答書には, a)指摘の内容がもっともな場合:指摘をうけXXを○○と修正しました,と細かく修正内容を示す b)査読コメントが受け入れられない場合:論理的に反論する(場合により多少の修正をする) c)その他,指摘に応える追加データを追加する 等の対応を記載. 場合によりこれを複数回します.

2023-12-08 10:58:14
cwt @clear_wt

なお,国内の学術講演会(学会とも呼ばれる)では,予稿に査読が無いものが大半で,学会で発表した・予稿を出したと言っても内容的にはチェックを受けておらず,専門家の検証を受けた,認められたと言えません. この辺りの権威の悪用もあり. 査読論文を通して初めてチェックを受けたと言えます.

2023-12-08 11:05:25
cwt @clear_wt

一般の人には学術分野の論文査読の仕組みは見えにくいので少し補足説明を入れてみました. なお,分野により多少?結構?違うところもあるのでその分野の流儀を知る必要があります.

2023-12-08 11:10:13
cwt @clear_wt

また,本来は学会(学術講演会)の予稿集にこのような細かな指摘が入ることはまずありませんが(講演会中に指摘される),学会の予稿が公開されていたこと,内容に問題があると考えたこと,ご本人が意見を聞きたいとのことで細かく書いてみたものです.

2023-12-08 11:12:04
cwt @clear_wt

C2,L23 「科学的計測の原理原則と基礎知識の確認、 そして観測データの積み上げと丁寧な比較が不可欠であり、 また、そうした市民的活動に対する支援体制の構築が必要になるが、現状は それに大きく逆行していると言わざるを得ない」 についても

2023-12-08 11:55:40
cwt @clear_wt

「科学的計測の原理原則と基礎知識の確認、 そして観測データの積み上げと丁寧な比較が不可欠であり、 また、そうした市民的活動に対する支援体制の構築が必要になるが」 の部分を震災当時に科学者・市民科学者有志が行っていて,既に決着もついて今更何を言っているのかという感想しかないし,

2023-12-08 11:57:20
cwt @clear_wt

「現状は それに大きく逆行していると言わざるを得ない」 については, では,今,現地でどんな支援が必要とされ,あなた方はそれに対してどんなことを行っているの,と問われて当然でしょう. 空論こねてる場合じゃないですよ.

2023-12-08 12:01:23

cwt @clear_wt

こちらについて,追加で例示しておくと, ・家の中の線量を計測し,数値の低いところを寝室として被曝量を減らすような提案 ・調理方法により放射性セシウムを減らせることを定量的に示す 等も,科学的な方法での対処で,かつ,不安を低減するのに役立ったと思います. twitter.com/clear_wt/statu…

2023-12-08 18:21:51
cwt @clear_wt

保育園や幼稚園で周辺の環境を測定し,散歩コースを変えるのも計測結果を使っての対処の例ですし,公園が優先的に除染され,それでも高いところを個別に把握して避けたり,対処を求めたのも良い例でしょう.

2023-12-08 18:27:45
cwt @clear_wt

時間毎のログが取れる個人線量計を用いて行動記録とつきあわせ,医師との個別面談を通して不安を解消するというリスクコミュニケーションの例もありました. (見学でこの場にも立ち会わせてもらいました)

2023-12-08 18:32:42
cwt @clear_wt

逆に,学校の窓の近くに水を入れたペットボトルを並べて線量を下げる工夫をしているのを知った時は,そのアイデアと実行力に科学者が感心したりもしてましたね.

2023-12-08 18:36:25