WW2 スウェーデン海軍予備少尉の回想を読む
まさかグーグルブックスで売ってるとは思わないじゃん・・・(WW2期の瑞海軍従軍記 pic.twitter.com/zMEYcBQh7q
2023-12-09 04:57:54よし読んでいこう。作者のルメニウス(1911~2000)は瑞の作家で、商船乗りからWW2中に予備士官に転じ、70年代に歴史作家に。戦時回想録は76年上梓。題名は「総員機雷戦用意」ぐらいであろう(Klart skeppで戦闘用意を指す)。サブタイトルは「予備少尉が語る非常時の艦隊」 sv.wikipedia.org/wiki/John_Rume… pic.twitter.com/zvheMvxelx
2023-12-10 03:53:44これに登場する少尉です。
船長免状を持って
話は1937年、船長免許(実務数年後、商船士官資格を取るため学校に通う必要があるらしい)を取るところから。学校は良かったらしいが理由はというと女子高・看護学校・師範学校と「愛らしいノーランドの女の子がいる施設」が多いから。おい27歳児!
2023-12-10 04:02:43卒業後に、ストックホルムで仕事を紹介してもらおうと、ガラムスタン近くの路地(の酒場?船員溜りなのだろうか)に入ると、いきなり商船の船長から「仕事探しか?今夜出航だが乗るか?」とスカウト。RPGかな?
2023-12-10 04:10:47この船は「S/S Sigyn」で、ポストは2等航海士。給料は258クローネ。現在価値にすると12万円弱で「驚くべき高額」だというから、週給かこれ?(雇用慣行を知らない)
2023-12-10 04:13:23kommandobryggan.se/svealast/sigyn… と同じ船だとすると(他に同時期に同名無し)、40年に戦没。おおう・・・(23人は救助) pic.twitter.com/XfYVDLBHLE
2023-12-10 04:14:47ある時帰港すると、海軍の予備士官への申請書類が届いていた(強制ではないのだな)。同時に空軍トップからも空軍予備士官の申請書類が。船長資格を取ると、航空偵察員のクチがあるらしい。航法は共通だからか?
2023-12-10 04:27:00予備士官の道
予備士官学校はシェプスホルメンにあって、兵舎に集まった航海士たちに指揮官は第一声「諸君らは良い少尉になるだろう、戦争は必ず来る」。まあ、そうよね・・・
2023-12-10 04:42:43陸上教育が済むと、今度は実務訓練が始まり配属されたのは水上機母艦になっていたドリスティヘテン。ところがこの船はほとんど動かないので、候補生共は「物件(Fastigheten)」と呼んでいたという。
2023-12-10 04:53:291年で予備士官に任官。国防相から勅任状を受け取るが、せっかく張り切っていったのに大臣閣下がしょぼくれた事を言うので「大臣の政党には2度と投票しねぇ」とむくれる。偉い人は大変だ(後任は全軍が歓迎しただろうとまで言われてる
2023-12-10 04:56:44この後、専門教育が1年。ルメニウスは機雷戦を選択。なお、同期は20人で一人が航空偵察中に殉職、一人は触雷爆沈した潜水艦と運命を共にした・・・
2023-12-10 05:00:25練習艦も変わって比較的新しいクラス級DDに。つまりこの時はまだ同一隊か(開戦時には分かれている)。多分39年春で、バルト海沿岸で訓練をしていると、独偵察機と新造艦艇が様子を伺いに来たという
2023-12-11 02:59:42その後、機雷コースと掃海コース組は一個小さいイエガレン級正規ベデットに移動。ルメニウスは多分カパレン配属。なお、ルメニウスはキャリアを通じてこのクラスの4隻全てで勤務したんだって。310トン52mだから、我が駆潜艇とどっこいどっこいな感じ pic.twitter.com/FmCoilhaHM
2023-12-11 03:06:39さらにこれに乗ってスヴァリエ級の直掩をしつつカールスクローナに向かう途中、グナイゼナウとしゃるんホルストと遭遇する。カールスクローナでは既に戦時体制に移行しつつあり、魚雷の弾頭やら対空弾薬が艦艇に配給されつつあった(それまでは積んでいなかったのである)
2023-12-11 03:09:12提督と決断
艦隊は主泊地ホルスフィヤルデンに取って返す。ここで予備士官コースは終わるはずだったが、ルメニウスは民間に戻るか迷いだす。そこに現れたのが、沿岸艦隊(スウェーデン海軍の連合艦隊である)のエーレンスヴァルト提督である
2023-12-11 03:11:41「少尉は、フェリーのドロットニングヴィクトリア号の機雷士官に就くことができますか?」。それ、艦隊司令官がスカウトするポストかな?? 「連絡船は召集され敷設に使用されます。彼女はわが国の戦略的敷設が可能な唯一の船です」そのポスト、今教育終わった予備少尉に投げるポストかな?かな???
2023-12-11 03:14:52ルメニウス「はい、提督、しかし私はこれまでこれほど大きな船の指揮を執ったことがありません。私が乗った最大の船は3600トンで」 提督「私たちは、よく訓練された鉱山職員が危険なほど不足しています。少尉は、私がこの役職について思いつく数少ないものの 1 つです」。マジかよ・・・
2023-12-11 03:17:26