旧玉川上水緑道、「自転車通行禁止」の公園になります。

三木俊雄 @mikitoshio

渋谷区というと多くの人は広尾とか代官山をイメージするけど、僕の住んでるのはそこから最もかけ離れた京王新線エリア。もし京王線に乗ってしまうと最初の停車駅は笹塚なので初台と幡ヶ谷には永遠に辿り着けない(笑) そんな初台〜幡ヶ谷〜笹塚に今起こっている問題があります。 長いです。 (続く)

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初台〜幡ヶ谷〜笹塚エリアにはちょうど甲州街道の南側に平行するかたちで今は暗渠となった旧玉川上水緑道があり、住民の憩いの場として親しまれていると同時に生活道路として利用されている。 僕も都内の仕事に行くときは出来るだけ自転車で行くようにしているのでよく通る。 (続く) pic.twitter.com/twtmCapuPF

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ここ2、3年前くらいから、緑道の入り口に「自転車通行禁止」の看板が設置されるようになった。理由は歩行者の安全のためだが、緑道には自動車が通れる道路に接している区間と緑道しか無い区間があり、その区間は自転車を降りて押して歩けということらしい。 (続く) pic.twitter.com/FQBBq2wfb2

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そのうち侵入禁止の三角コーンが立てられ、さらにゲートが設置されるようになった。 しかも動かせないようにゲートを紐で結んでいる。 これは夜など足を引っ掛けて転んで怪我でもしたらどうするんだろうと思う。大体、紐で結ぶということは、このゲートが邪魔で動かす人がいたということでは。 (続く) pic.twitter.com/rTmdDI9hVd

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また、入り口がゲートで塞がれて自転車のみならずベビーカーや車椅子が通りにくくなってしまっている。 たまたま車椅子(子供用)を押しておられた方がいたので「ここは通れますか？」と尋ねたところ、やはりギリギリ無理だった。やむなくゲートを移動。 (続く) pic.twitter.com/CGkZVRsVJT

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また、車椅子ではどれくらいの段差を越えられるのか尋ねたところ、これくらいになるともう大変ですとのこと。 初台方面にはスロープのある入り口もあるけどその先はやはりこれくらいの段差があり、通行は困難。 (続く) pic.twitter.com/k3JSfPY2NE

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歩行者の安全と言いながらこれはちょっとないんじゃないか、 緑道は笹塚の先は世田谷区になり世田谷区は自転車通行を禁止していない「歩行者に気をつけましょう」の呼びかけのみ。 そもそもなぜ最近やたらと自転車をブロックしているのか。 調べてみるとかなりの大事が起こっていることが判明。 (続く)

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実はこの緑道は法律上、1号道路といって自転車の通行が許されている「道路」だったのだ。 それを渋谷区は都市計画によって「公園」に変えるとのこと。 渋谷区は世田谷区にも公園化をはたらきかけたが住民の反対により道路のままになっている。 (続く)

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実はこの「公園化」にともない、緑道の木を160本以上伐採するという計画が持ち上がった。 「緑道の木が切られる？」 ここで沿道住民がざわつく。 理由は「老朽化による倒木の危険性」 しかし住民有志で専門家に再調査を依頼したところ伐採が必要なのは2本だけで、あとは問題無しとの結果。 (続く)

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これはChange. orgの署名運動になり、新聞でも報道された。 近隣住民は伐採の中止と樹木医による再検査を請願。全会一致で採択された。(請願は陳情と違い、拘束力があるため通常はなかなか通りにくい) また、「緑道公園化計画」の内容に関する情報開示と説明を求める。 (続く)

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いろいろ調べてみると、どうやら区は緑道に「ファーム」を作るらしい。実際、幡ヶ谷駅前の緑道にはそれらしきものがある。と言ってもプランターに植える程度のもの。 去年時点での区の計画では今後緑道を全面的に公園として整備し、カフェ、マルシェ、バーベキュー、キャンプ場まで作るというもの。 pic.twitter.com/iTNdAA9hVq

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渋谷区が進めようとしているのはPark PFIという民間による公園運営の仕組み。宮下公園もそれ。 この仕組みにすることによって建物が建てられる。 そのためにまずこの緑道を「道路」から「公園」に変えたい、ということのようだ。 ja.m.wikipedia.org/wiki/Park-PFI

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緑道にはそれに面して建っているお宅もある。元々は川だったのだけど緑道になって1号道路として建築許可がおりて建っているようなお宅も。 もしそれが「公園」になったらどうなるのか、緑道公園化は不動産の価値や建て替え、相続などいろいろな問題にまで発展していく。 (続く)

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今年に入って説明会が開かれたが僕は何も知らなかった。そういう人は近所に多数。 説明会のアンケート資料によれば住民の60%以上が自転車の通行を望んでいる。自転車による事故も起きていない。 また、バーベキュー場やキャンプ場は見送るとのこと。 (続く) pic.twitter.com/VKvyMUCdez

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今後このまま公園化が進んでいくのか、と思っていたところ、区から沿道住民に文書が配布された。 「あの緑道は、いったい本当にどうなるの？」と題された文書には「商業施設化の目的はありません」「この都市計画変更により、緑道に商業施設が建設されることはありません」と明記されている。 (続く) pic.twitter.com/ziVPzrBBgn

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しかしある区議によればこれは「区は建設しないが区が委託した企業が建設する」との意味だと。 え⁈まさか、これがあの「ご飯論法」(パンは食べたが米は食べていない)というやつ？ だとすると、そりゃ余りにもあんまりなので、今度区長に面会して聞いてみようと思う。 (続く)

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この渋谷区による「緑道公園化計画」は現区長になってから。 博報堂出身の長谷部区長は宮下公園の再整備、区庁舎、公会堂の建て替えとそれに引き換えに隣接区有地における民間タワーマンション建設、さらにその隣の神南小の建て替えなど、民間企業による区の再開発を積極的に進めている。 (続く)

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というわけで明日、区長と会って来ます。 長谷部氏とは全く面識はなく、勿論嫌いではないです。 文化面や社会的な取り組みは評価していますが、このところ「区政の商業化」が目につきます。この緑道問題はそれを可視化してくれました。 またここに続報を載せます。 最後まで有難うございました。 (了)

三木俊雄 @mikitoshio

これについての補足ですが、緑道は都の条例によって確かに「公園」として登録されており従って自転車の通行も原則禁止されている。しかし現状「都市計画道路」でもある。 それを「都市計画公園」と明確に変えようとしている。その目的は何か？ということ。 「茶畑を作る」という話まで出て来ている。 twitter.com/mikitoshio/sta…

三木俊雄 @mikitoshio

また法律上は現状でもPark-PFIの適用は可能らしい。 しかしなぜこの住宅地の生活道路でもある緑道に？ 「観光地じゃないし、家の前をお祭り広場にして欲しくない」 というのが本音。 twitter.com/mikitoshio/sta…