色物ＮＰＣ運用法１～６、番外編

あとりこっと @atelicot

色物ＮＰＣの運用法について、自分なりに考えてみる。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」の格言からいくと、琴は後者のはずなので、これからしばらくのつぶやきは経験則に基づいた物になる。

あとりこっと @atelicot

運用法といっても、論ではなく私見。「色物を扱うＧＭは、かくあるべし」というヤツじゃなくて、こんな考え方してるＧＭもいるよ、って程度ですが。

あとりこっと @atelicot

まずは運用法その１、『色物ＮＰＣが出る時はあらかじめ告げておく』

あとりこっと @atelicot

これはプレイヤー（以下、ＰＬ）にある種の心構えをしてもらうため。タイミング的には、キャラメイクするよりも前が理想。「真面目にキャラ組んできたのに、色物ＮＰＣのせいで台無しだ」みたいな齟齬を予防しておこうという寸法。

あとりこっと @atelicot

「色物が出るというのがサプライズなんだ！　俺はＰＬの驚く顔が見たいんだ！　先に色物が出るとばらしてどうする！」みたいな事は考えない。時間を都合して集まってくれたＰＬには、やはり楽しんでもらいたい、満足して帰ってもらいたい、という考えでいく。

あとりこっと @atelicot

とにもかくにも、色物ＮＰＣの有無を事前に告知する事により、先にも述べた齟齬、ＰＬの持つイメージとキャラクターの乖離を防げるんじゃないかと。ただまあ、ＰＬのキャラメイクにある種の縛りを与えてしまっているかもしれないのが悩みどころではある。

あとりこっと @atelicot

しかしそこは、キャラに制限を受けた事以上の楽しみ＆面白さをＰＬに提供するのがＧＭの責務、……責務って言葉はちと重いな。ＧＭの役目と考えて 頑張ることにする。そこで、その２だ。

あとりこっと @atelicot

その２、『出すと決めたからには半端な物はつくらない』

あとりこっと @atelicot

出オチのみのキャラであっても、容姿や特徴、喋り方を設定しておいて、それがＰＬに伝わるようにしておく。「色物出ましたー、でも出オチなんで」と登場だけ終わるよりも、その一歩先、それ以上先まで突き抜けるくらいは考えとく。

あとりこっと @atelicot

きちんと考えておくと、『キャラが勝手に動き出す』、いわゆるキャラが立った状態になり、最初に想定していたものよりも輝き出すことがあったりする。そんなわけで色物とはいえど、手は抜かずに一個、一人のＮＰＣとしてつくりあげる。

あとりこっと @atelicot

その３、『色物による強要はしない』

あとりこっと @atelicot

色物は出来た。さあ、あとはこいつをシナリオに組み込み、プレイヤーキャラ（以下、ＰＣ）と運命の邂逅をさせるだけだ。となった時に、琴が気をつけている事が、その３『色物による強要はしない』である。

あとりこっと @atelicot

どういうことかというと、色物を色物たらしめるような色物的要求に応じないと１００％イベントが進まないとか、バッドエンド確定です、みたいな事態は避けるという簡単な事。

あとりこっと @atelicot

例えば、ファンタジー世界のお話で、街に広がる疫病を治すのに森の奥の泉の水が必要。しかし森の奥まで進んで行くには、その森の主ともいえる大樹にすむドライアド（樹の精霊）の許可がいる。その許可がおりない限り、ＰＣは森の奥には進めない。

あとりこっと @atelicot

ＰＣ「で、どうすればその許可が出る」　ＧＭ「ドライアドは君らの中の誰でもいいから、自分に熱いベーゼをよこせと言ってます」　ＰＣ「ベーゼってなんだ」「キスの事だな」「まあそれで許可が出るのなら……」　ＧＭ「まあ、このドライアド、男の娘なんですけどね」　ＰＣ「ちょ、俺ら全員男ｗ」

あとりこっと @atelicot

ＰＣ「どうする？」「ダイスで犠牲者決めるか？」「魅力高いヤツが行くべきでね？」「つーか、さすがにＰＣとＰＬは違うとはいえ、男の娘とのキスとか嫌だぞ」　ＧＭ「さあさあ、キスしないことにはバッドエンド確定ですよ、さあさあ！」

あとりこっと @atelicot

とまあ、このようにＰＣよりもＰＬが嫌がりそうなシチュエーションづくりは避ける。なるべくとか極力とかじゃなく、１００％避ける。ＧＭの役目はあくまでホスト役としてゲストとなるＰＬを楽しませる事を忘れずにおく。

あとりこっと @atelicot

まあＰＬ側が許可、許容、承諾してる場合はその限りではないかもしれないけど、顔で笑っていながらも、はらわたは煮えくり返っているＰＬに、４面ダイスを履き物の中に忍ばされるような事態は避けておきたいじゃあないですか。

あとりこっと @atelicot

人によっては、たとえその男ドライアドが筋肉もりもりマッチョの変態だとしても「カッコイイとこ見せましょう」とノリノリになるかもしれない。

あとりこっと @atelicot

そのドライアドが「たぶん世界中のドライアドより女らしい。だが男だ」みたいな美少女と見まごうばかりなら、「ウハ、男の娘とは、流石ＧＭ氏、サービス精神旺盛っスな。男の娘とのベーゼが条件とはこの業界ではご褒美」となってくれるかもしれない。

あとりこっと @atelicot

しかしながら実際のところ、どうなるかは分からない。というより間違いなく鬼門という感じはする。避けられる無用なトラブルは起こさないに限る。

あとりこっと @atelicot

……書いているうちに、ＰＣやらＰＬがごっちゃになってきてたり、まとまりのない文章になってきてる。一旦、ここらで区切っておいて続きは明日以降にしよう。

あとりこっと @atelicot

昨日の続き。というか、色物ＮＰＣ運用の話が、ドライアド（男の娘）メインにすりかわっている気がしてきた。かようにも色物というのは思考領域への潜入および浸透＆支配能力が高い、と実感できる。

あとりこっと @atelicot

バカバカしい冗談はさておき、運用法その３は「人が嫌がるような事、苦手としている事は無理強いしない」とも言える。と、まとめておこう。