忌野清志郎・遠藤ミチロウ・坂本龍一(そのうち吉本隆明)について

個人的なメモ
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リンク 講談社BOOK倶楽部 『EV.Cafe 超進化論』(村上 龍,坂本 龍一):講談社文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部 今、ひとつの時代が終わろうとしていることを実感する2人の“龍”。が、その実像が不鮮明なのはなぜか。そこで、この疑問を気になる6人の論客(吉本隆明、河合雅雄、浅田彰、柄谷行人、蓮實重彦、山口昌男)にぶつけてみた。現代思想の核心に迫る磁場・サロン「進化のカフェ」で白熱鼎談の幕がおとされた。 12
河樹 彬 @e_rewhon

坂本龍一は村上龍との鼎談企画『EV.Café』'85の中で、吉本隆明宅に自ら足を運んだ日のことを語っている。ただ鼎談では、坂本は吉本に対して明らかに冷淡だった。《吉本さんは…現代が抱えている可能性とか困難なもの…について、何も分かっていない》という村上の言葉に、坂本は頷く。↓

2024-01-02 13:09:54
河樹 彬 @e_rewhon

忌野・遠藤・坂本は日本の大衆音楽(J-POP)の起点に位置する(もちろんその後、Xやキングギドラなどによって新たな血も加えられていくのだが)。吉本隆明がこの3人を80年代前半に見つけていたこと、しかも、それを正しく評価できなかったことの意味は大きい。↓

2024-01-02 13:09:54

J-POPの起源

河樹 彬 @e_rewhon

早口に過ぎた。順に整理しよう。私は「忌野・遠藤・坂本はJ-POPの起点に位置する」と書いた。例えばBOØWYを見ると、そのことが見えやすい。氷室がバンドを組んだきっかけがRCの日比谷野音にあったことは有名だが、最初のアルバムはパンク、2枚目はNWに舵を切ってる。↓

2024-01-02 13:30:52
河樹 彬 @e_rewhon

布袋寅泰はRCの衝撃を《ストーンズがニュー・ウェイヴしたような毒々しくも華やかなステージ》と振り返る。ストーンズのコピーやそのルーツ(黒人音楽)ではない。NWそのものでもない。ストーンズがNWしたような猥雑さ。対極的なものの落差の中、聴きたい音がある。↓>hotei.com/blog/2009/05/p…

2024-01-02 15:14:52
リンク Wikipedia BOØWY BOØWY(ボウイ)は、日本のロックバンド。1980年代に活躍。1981年、群馬県高崎市出身の氷室京介、布袋寅泰、松井恒松を中心に東京で結成される。初ライブ後に高橋まことが加入し、1982年3月に『MORAL』でレコードデビュー。当初は6人編成だったが同年秋に2人が脱退し、以降は解散まで4人編成で活動する。 8(エイト)ビートを基調としポップでありながらもシャープでエッジの効いた縦ノリのロックサウンドや、ジャン=ポール・ゴルチエをステージ衣装に使用したり、逆立てたヘアースタイルなどの斬新なビジュアル等が多 18 users 16
リンク Spotify MORAL BOØWY · アルバム · 1982 · 13曲.
リンク Spotify INSTANT LOVE BOØWY · アルバム · 2020 · 9曲.
河樹 彬 @e_rewhon

BOØWYの方向性は、その文字通りの後輩であるBUCK-TICKには、更に明快に表れている。ぴあB-T責任編集号('91)、今井寿FAVORITE ALBUMコーナーをアップしてる方がいた。リスナーが「まぁそうでしょ」と思う内容。即自的に捩れてて、対他的に捻くれないトコが今井氏らしい。↓>ww4.enjoy.ne.jp/~shizu1002/fis…

2024-01-02 15:14:53
河樹 彬 @e_rewhon

今井寿はまずBOØWYを挙げ、次にLove and Rockets(ex. Bauhaus)を挙げる。気軽にスープのレシピを教えてしまう名物ラーメン屋のオヤジのごとき素直さだが、勿論これらを混ぜ合わせても、あの味は出ない。まず、BOØWYで1枚選ぶとして、それが『INSTANT LOVE』である辺りにゾクッとくる。↓

2024-01-02 15:38:38
河樹 彬 @e_rewhon

今井寿Favリストで真っ先に目を引くのは、YMO率の高さだろう。20枚のリストのうちYMO2枚+坂本龍一・高橋幸宏各1枚(細野晴臣ソロはない)。2枚以上が選出されているアーティストは他にない。また、アルバムの選択も、非常に「らしい」。↓

2024-01-02 16:44:06
河樹 彬 @e_rewhon

当然のように挙げられてるRC(忌野)、スターリン(遠藤)以外に、邦バンドではZELDA、一風堂、THE MAD CAPSULE MARKETSとパンク・NW勢が独占。'91時点でNINやTeenage Fanclub(の廃盤『The King』のほう)をFavリストに入れてるのも凄い…が、話が逸れた。↓

2024-01-02 16:44:06
リンク Wikipedia BUCK-TICK BUCK-TICK(バクチク)は、日本のロックバンド。1987年にメジャーデビュー。 1984年春に非難GO-GOを結成、急進的なハードコアバンド「ザ・スターリン」のコピーバンドで、服装とメイクを取り入れていた。同年夏頃、オリジナル曲を作り始めたことからBUCK-TICKに改名。インディーズ活動を経て、1987年11月にアルバム『SEXUAL×××××!』をリリースしメジャーデビューを果たす。 1989年にリリースした4枚目のアルバム『TABOO』でチャート第1位を獲得。 パブリックイメージとして定着して 11 users 31
リンク ww4.enjoy.ne.jp 今井音楽ルーツ

遠藤ミチロウの攻撃性

河樹 彬 @e_rewhon

横山シンスケ《スターリンは本当に危険なバンドだった。…豚の内臓を客席に投げ、全裸で客席に放尿し、バクチク花火が飛び交いステージと客の耳元や目元で破裂していた》。伝説、盛ってるでしょ。そう思ってた。映像を見た。何の誇張もなかった。↓>diskgarage.com/digaonline/col…

2023-12-08 00:54:52
リンク DI:GA ONLINE 日本で一番危険なロックバンド。遠藤ミチロウ映画『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』 前回「日本のロックはもうRCサクセションから始まった事にしよう」と勝手な事を書いたが、今回は「日本で一番危険なロックバンドはザ・スターリンだった」とまた勝手な事を書く。 4 users 164
河樹 彬 @e_rewhon

ザ・スターリン。音源を聴いても、凄さがさっぱり分からなかった。動画をみて、やっと想像できる。もちろん映像は現場の狂乱の半分も記録してはおるまい。時は80年代前半。田舎の丸刈少年は家族と『欽どこ』で「北酒場」聴いてた頃だ。目の眩むような落差。>youtube.com/watch?v=mtYfAb…

2023-12-09 04:28:35
河樹 彬 @e_rewhon

遠藤ミチロウ×明石家さんまのインタビュー('82)をアップしてる方がいた。読んでると、70年代までなら主に文学者が担っていた「知性」やら(それと表裏一体の)「性」やら「暴力性」やらを、この人がまとめて大衆音楽のフィールドにブチ込んだことが分かる。↓>twitter.com/ButtholeGalore…

2024-01-03 00:51:32
PussySurfers @ButtholeGalore

11月15日は遠藤ミチロウの誕生日! という事で1982年の明石家さんまとの対談を再掲! pic.twitter.com/KDC1MT7R8h

2017-11-15 00:01:02
河樹 彬 @e_rewhon

遠藤ミチロウは《ロックがどーのこーのとかアートがどーのこーのとか言うでしょう。オレは関係ない。芸能だと思っているから》《ねっからの河原乞食になりたい》と語る。河原乞食(非人)になりたい。この言葉に遠藤のヤバさが凝縮されてる。↓

2024-01-03 00:51:33
河樹 彬 @e_rewhon

遠藤は東北福島の出身であり(私同様)この言葉のもつヤバさを多分知識としてしか知らない。この点は関西人・さんまは違う。足早に話を逸らす。自身の危うい立ち位置を河原乞食の一語で表現する遠藤も、それを瞬時に察した上で場をコントロールしていくさんまも、流石という他はない。↓

2024-01-03 00:51:33
河樹 彬 @e_rewhon

遠藤は《歴史勉強しようと思って〔大学に〕入った》という。彼が漂泊の20代を送る中、歴史学では、網野善彦の革命が進行していた。網野は被差別民-漂泊民(芸能民・遊女等)に光を当てることで、日本史を読みかえる。遠藤がこれを読んでいないと考えるのは、寧ろ不自然だろう。↓

2024-01-03 01:09:48
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