翻訳家が『あの子もトランスジェンダーになった』の原著を読んでみた
- ファーリー・ファンダム (furry fandom) - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ファーリー・ファンダム
動く絵やケモと言えばディズニーが本家本元やろがい… なんでそこはスルーなんや(英語でanimeは日本製アニメを指す) 答えはそうです、トンデモ本だから細けぇことは気にしてないのです。いや、ただのトンデモ本には収まらない強固な意志と周到さに貫かれてるんだけどね…やっぱ順を追って感想書くか
2023-12-15 12:04:27- Anime - Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Anime
- ウォルト・ディズニー・カンパニー - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ウォルト・ディズニー・カンパニー
原書を読んだ感想文をまとめてみる
- (Amazon.co.jp: Kindle) Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing Our Daughters (English Edition) 電子書籍: Shrier, Abigail: 洋書 https://www.amazon.co.jp/Irreversible-Damage-Transgender-Seducing-Daughters-ebook/dp/B07YL6XK55/
じゃあKadokawaで出版中止になった本の原書の感想を。つっても専門的なことはわからんので読み物的な面だけね。アビゲイル・シュライアー『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』Abigail Shrier, Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing Our Daughters pic.twitter.com/xpbgaDKEyz
2023-12-18 21:35:48あと第一印象はこっち↓のスレ。そんな批判するつもりで読んだわけじゃないんだけど、やっぱツッコミどころ多いよね。真面目な読者が相手というより、世論を煽るって姿勢にみえるの嫌だし。まあ、通読するまで著者の文体を掴み切れなかった私の読書力もあれですがtwitter.com/252coffee/stat…
2023-12-18 21:35:49Kadokawaの出版中止…うーむ論点が多い。とりあえず訳者は年収×2くらい補償されてほしい。それはことの性質とは関係ない。労働者として人間として補償されるべき。そりゃヘイト本は出ない方がいい。でも『○○でガンは治る!』『○○ワクチンは打つな!』みたいな殺人本は百億冊くらい出てる。うーむ…
2023-12-05 21:38:04
一番問題だと思ったのはここ(序章)。「200回近く〔たぶん延べ回数?〕のインタビューを行い、約50家族〔たぶん家庭の数〕と話し」て本書を書きましたと。ほーんじゃあ少なくともちゃんと取材して書いた本なのね、と思うじゃん? ところが読んでるうちに、あれなんかおかしいぞと。 pic.twitter.com/uOKDRSuYb8
2023-12-18 21:35:49冒頭や終章(それ以外もあちこち)で特定の数人のトランスジェンダーの子が辿った経緯を記していて、それが本書の基調になってるんだけど、親の話だけで構成してる。本人にはコンタクトすらとろうとしてない。えっ、て感じでしょ。正確にいうとトランスの人たち(子供や大人)にも色々取材してるけど
2023-12-18 21:35:50トランスジェンダーの子をもつ親から話を聞いたら、その子本人には一人たりとも取材してない。著者の肩書は「ジャーナリスト、文筆家」みたいだけどこりゃ変でしょ。当事者に取材しないで本書くとかさ。どう考えても、親と子の両面から話を聞いてみない理由がない。
2023-12-18 21:35:50
でさっきのとこ読み返すと「部分的には親の話に頼った」と。部分じゃなくて全部やん。確かに、子供(親には取材してない子)にも取材してるのは嘘ではない(後述)。でも、親から話を聞いたらその子には絶対に取材しない、なんて方針で書かれてるとは最後まで読まないと気づかないわけ。 pic.twitter.com/MYLhcQxXBz
2023-12-18 21:35:51
前書きauthor’s noteまで戻りましょう。「自分が書かれてると若者が気づかないよう細部を変更した」と。取材した親の子本人には取材してないよと間接的に言ってる。そうならそうとはっきり言ってよ。なんなのもう。「私は体が女の子はherと呼ぶ〔heなんて呼んでやらない〕」ってのもなかなか強烈です pic.twitter.com/HeMVvXuSKJ
2023-12-18 21:35:51で前書きの締め。「自分が書かれてると思う読者がいたらそれは違う―この感染に晒される若者が驚くほど似ているからなのだ」。これさ、作り話だよと仄めかすお約束表現じゃね?創作だよと舌出してんの?まあ本人でもわからないほど変更したならどのみち創作みたいなもんだ pic.twitter.com/I0HXAgxL2h
2023-12-18 21:35:52で創作なら創作でいいとして(よくない)、あれっと思うのは著者の視点です。細部を改変したのはトランスの子が自分だと気づいて「戦いでボロボロになった親を裏切り者と責めることのないように」だと。えっそこ?本人のことは心配じゃないの?親の戦いだったの?どゆこと(`・д´・ ;)??? pic.twitter.com/rfWoDwQ7Dt
2023-12-18 21:35:53親の戦いbattleなんだという表現は本文にも何度か出てくるので、たまたまではない。シュライアーにとってトランスジェンダーとは親が子(や学校やネット)と戦って防がなきゃいけないものなわけです。そこにトランスジェンダーの若者本人の視点はない。ぜんぜんない。
2023-12-18 21:35:53若者の話を聞かない理由は本文に一応散りばめられてて、子供の考えなんてコロコロ変わるんだ、まともに耳を傾けてもしゃーないんだと。まあ、そりゃそうですよ。でも取材した親の子にはアイビーリーグ卒の20代半ばまで含まれてるんだよなあ。いくらなんでも本人の話を聞かない理由がないのでは。 pic.twitter.com/uyyZsZq1AX
2023-12-18 21:35:54この子はほんとに女の子らしかったのに、ネットや学校や友達の影響で男だと急に言い出し、ついには連絡とれなくなっちゃって…という親の話を数人ぶん垂れ流してて、それが本書の柱なわけです。もうホラーですよ。「子供がFB閉じ忘れてたから見ちゃった」とか pic.twitter.com/TW7qZcE1rB
2023-12-18 21:35:54「子供とカウンセラーの会話を盗み聞きしたんだけど」(どんな状況だよ!)とか、子のスマホを勝手に見た、なんてくだりもある。それを語る親も、それを特に批判なく伝える著者もちょっとどうかしてませんか…(でも著者の中に矛盾はないんだと思う。親は権威を持てという主張なので) pic.twitter.com/Q0bFqJrQ2t
2023-12-18 21:35:55じゃあ若者に一切取材してないのかというと、著者に都合のいい話だけは拾うわけです。16歳のライリー(親には取材してない子)の話は2回も引用して、LBTはダサいけどトランスはもてはやされるから本当は違ってもみんな学校でトランスだと言っちゃうんだ、と。ほんまかいな… pic.twitter.com/cCJcvMZAKI
2023-12-18 21:35:5516歳の話でも信用するなら親子セットの取材もすればよかったやん、と思うわけです。あと、治療を途中でやめた人や元の性に戻った人の話は年齢関係なくどんどん取り上げてます。つまり、トランスであり続ける若者の証言だけは絶対に取り上げないぞという著者の鉄の意志がだんだん見えてくる。
2023-12-18 21:35:56さらにサブタイトルに引き返してみましょう。「The Transgender Craze Seducing Our Daughters 娘たちを唆すトランスジェンダーの狂騒」。crazeはブーム、流行、熱狂とも訳せます。娘に限ってるのはなんだろ?と思いますよね。そうです本書の関心は基本的に「身体女性で男性自認の子供」だけです(逆も pic.twitter.com/wCZt8b5S5n
2023-12-18 21:35:57少しは触れてるけど)。著者はとにかく、女性が体に手を加えることを止めたいみたいです。で、著者は女性だし、主に女性身体をテーマにしますってのは全然いいんだけど、その理由が本の中に記されてないので最後まで探しちゃいました。特にありませんでした。
2023-12-18 21:35:57狂騒crazeってのは何か。「社会学用語であり侮蔑的な意味ではない」とちょろっと言い訳してますが、まあクレイジーと同語源ですから、正気じゃないんだ、一時的流行なんだ、すぐ消えるんだ、トランスジェンダーの増加は「フラフープやポケモン」と一緒なんだと言ってるわけです。 pic.twitter.com/xiVmBzaZWZ
2023-12-18 21:35:58