茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3253回「日本では、メジャー幻想は油断を通して質の劣化につながる」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３２５３回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

後ほど配信する予定の　#脳の教養塾　メンバーシップのみなさま向けへの「業務連絡」の中でもお話しているけれども、日本では、構造的、力学的に、メジャーであることには価値は必ずしもなく、むしろリスクがあるということが昨年から今年にかけて示されている。

茂木健一郎 @kenichiromogi

エンタメ分野において「メジャー」だとされているものに対して、関心がない、好きではないという人が周囲では実は多い。なぜそのような人たちが可視化されないのかというと、地上波テレビが「数字」を追いかけるなかで、典型的日本人という幻想が振りまかれているからだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

実際には、世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな価値観があるのに、これがメジャーだといったん共同幻想が成立すると、民放はもちろんＮＨＫまで、そのような仕草に思考停止で従う。自分たちはメジャーだと油断している人たちのコンテンツはあっという間に劣化する。

茂木健一郎 @kenichiromogi

結果として、「普通の日本人」の共同幻想の下、地上波テレビで幅をきかせる「メジャー」なコンテンツは、劣化して、ガラパゴスな国内市場でしか通用しなくなる。日本で暮らす限り、幻想としての「メジャー」から距離をおいている方が、質的には向上し、油断もしなくて精神の成長にもつながる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３２５３回「日本では、メジャー幻想は油断を通して質の劣化につながる」をテーマに４つのツイートをお届けしました。