ドクターミッチーの生命形態学から見る伝統武術の解体分析②(2024/01/19,22)
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人間の構造を研究していくと、結局は、「生命とは何か?」「宇宙とは何か?」という問いに自然に導かれて行くのですが、生命形態学という切り口はその「遊び」をとても豊かなものにしてくれています。
2024-01-19 11:06:245人分くらいの偉人の生き様を見せたゲーテの自然学者としての側面は、生命、宇宙、この世の成り立ちの探求であったように思います。
2024-01-19 11:10:20そのゲーテが遺した形態学(morphology)というのが、めちゃめちゃ面白い。一つの植物、動物の形一つの中に、38億年の生命の歴史の背景と現生物の横のつながりを見出せる、とてもエキサイティングな学問だと私は感じます。
2024-01-19 11:19:49ゲーテが遺した生命(宇宙)の構造の骨子は「らせんとリズム」 生物に見られる2つの生命形態「食」と「性」 身体の中にこれを読み解いて行くのが、生命形態学的アプローチだと思っています。
2024-01-20 16:26:19ゲーテは数多くの植物の観察を通じて、生き物に共通する「原型」があり、各種生物はその原型が「メタモルフォーゼ」(変形、変化)したものという考えに至りました。
2024-01-20 16:55:22事実、生物の進化(変化)の流れを見て行くと、既存の器官を上手いこと変化させて色んな機能を獲得していく歴史を感じることができます。その獲得した機能の変遷の結果が形態なのです。
2024-01-21 00:24:54またドイツの動物学者ヘッケルが唱えた反復説「個体発生は系統発生を繰り返す」というのが、ゲーテの後継者とも言える三木成夫先生の生命形態学に大きな影響を与えています
2024-01-21 00:29:47「個体発生は系統発生を繰り返す」というのはどういうことかというと、発生学的に我々受精卵の胚の成長過程で魚類、爬虫類、両生類、哺乳類を思わせる変化が見られることです。
2024-01-21 00:36:11我々の受精卵は一足飛びに哺乳類として発生するわけではなく、言ってみれば38億年の生命の歴史が、我々一人ひとりの身体(遺伝子)に刻み込まれてるというなんとも夢のある話です。
2024-01-21 00:37:22重力という重みのかからない水中では硬い骨で体を支える必要がないからで、硬骨魚類は「一度上陸を果たして海に戻ってきた魚たち」という歴史をその硬い骨が証明しています
2024-01-22 18:33:05①水中からではなく、空気中から酸素を取り入れる必要がある ②重力でやわい体が潰れないように支える必要がある ③心臓を始めとする筋肉を動かすために必要なカルシウムを貯蔵しておく必要がある (他にあったっけ?)
2024-01-22 18:39:47まあ、この3つとして、 ①酸素を取り込む器官として鰓とは別に、消化器官を改造して【肺】をつくった ②体を支えるために骨格を素材で【骨】を強化した ③カルシウムの貯蔵庫として【骨】の中にカルシウムを大量に取り込んだ
2024-01-22 18:43:03ヒレについては後ほど言及しますが、 この動物上陸作戦(植物は遥か昔に上陸している)で形成された【肺】は、その後海に戻った硬骨魚類では再利用されて【浮袋】になりました。 なので軟骨魚類(サメなど)には浮袋がありません。
2024-01-22 18:45:27ちなみに、我々の腕の元になったヒレ(鰭)は、元々は肉鰭と言って、シーラカンスのようなヒレだったのが根元の骨を変化させて伸ばしていったのに対し、海に戻った硬骨魚類はむしろ根元を退化させて行きました(泳ぎに特化するため) pic.twitter.com/9BvXV6zzo5
2024-01-22 18:56:05