映像化に関する「プロ」の証言と見解

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堺三保/Mitsuyasu Sakai @Sakai_Sampo

原作もので原作側と脚色側がトラブる話は読んでてしんどい。設定やってて、原作側の対応がクソだった例も制作側の対応がクソだった時も、両方見たことあるから、事例ごとに原因違う気がするしなあ。てか、自分もシナリオ書いて脚色側となることもあるので、本当にこういうトラブルは読んでて胃が痛い。

2024-01-27 11:48:32
二ノ宮知子🧨 @nino0120444

色々と書かれることが多くなったので、この際言っておきたいのですが、私の過去の映像化案について、決裂したりする事があったといっても、それは普通のことで、お互い譲れないものをよく話し合って終わったので、良かったと思っています。当事者にしかわからないものはあると思う。

2024-01-30 12:33:06
ニコ・ニコルソン @niconicholson

「ナガサレール」の映像化の話が出た時、制作会社からもらった脚本はニコの元恋人がでてくるという恋愛軸のある物語に変わってて、担当さんと「こらぁ無理だ」とお断りしたことがある。でも脚本家さんが悪いわけじゃなく、プロデューサーさんたちの思惑も色々入ってそうなったんだと思う。

2024-01-27 09:30:43
ニコ・ニコルソン @niconicholson

スポンサーへの忖度とか、お客が入りそうな設定とか色々足したらそうなったんだろうなと。その後、小さな制作会社さんが「原作忠実にします」と声かけてくれたけど予算が集まらず結局頓挫してしまった。私の大好きな監督だったので、もしその方がやってくれてたら良い映画になったろうなぁと思ったり。

2024-01-27 09:35:54
ニコ・ニコルソン @niconicholson

そしてマンガ描きながら、脚本チェックは相当大変だったと思う……。私は一回やっただけでも倒れそうになったよ。

2024-01-27 09:38:16
長月みそか @misoka09

「とるにたらない原作を俺たちが売れるものにしてやってる」 そう思って作ってそうな映像化作品はよくあるけれど、実際にそのセリフを某アニメ制作会社のディレクターが言ってるところに居合わせてしまったときは「ほんとにそれ言っちゃうんだ?」とドン引きした。

2024-01-28 11:05:19
長月みそか @misoka09

状況的に当該作品の関係者や漫画家がいないと思って口が滑ったんだろうけどキツかった。 まわりも愛想笑いしていたけど、たぶんドン引きしてたと思う。

2024-01-28 11:13:18
知念実希人 物語り @MIKITO_777

先日起きてしまったあまりにも哀しい出来事につき、現在、映像化作品の原作を提供させて頂いていることもあり、多くのご意見を頂きました。 最初はあまりにショックで思考がまとまりませんでしたが、 少し落ち着いてきたので僭越ながら創作業界の末席を汚す者として、私見を述べさせて頂きます。 幸運なことに現在放映中の『となりのナースエイド』をはじめ、拙作の映像化の際は、 プロデューサーをはじめスタッフの皆様が、原作者である私に敬意を払って下さり、ともに協力してよい映像作品を作るという目標に向かうことができました。 ただ、すべての現場がそうでないことはよくわかっています。 実現しなかった映像化プロジェクトの中には、映画プロデューサーがミステリ作家である私に 「ミステリ要素とかはいらないんで恋愛映画にしましょう。そうしたら売れますよ。あなたの作品をこっちでうまく変えて映像化してあげます」 という信じられない発言をして、その場で交渉を打ち切ったなどという苦い経験もあります。 自分が生み出した大切な作品をないがしろにされ、勝手に意に沿わない改変されることに対する原作者の苦しみは痛いほど理解できます。 原作者にとって自らが苦しみ、悩みぬいてゼロから生み出した作品は、我が子のように大切なものです。 自分の作品を映像化することは、よく「娘を嫁に出すようなものだ」と例えられます。 その作品に込められた自分の『想い』が踏みにじられたら、 多くの原作者は身を裂かれるような苦しみをおぼえます。 映像化にかかわる方々、とくにプロデューサーの皆様は、そのことを心の隅に留めていただき、できれば原作者と前もって密にコミュニケーションをとって、 どうすればその作品をよりよくできるのか、しっかりと話し合って信頼関係を築いていただきたいです。 今回起きてしまったあまりにもつらく、あってはならない出来事に、多くの創作者は心から哀しむとともに、強いショックを受けています。 なぜ、真摯に作品を作ってきた方が、ここまで苦しまなくてはいけなかったのか、 なぜ矢面に立たされてしまったのか、私も未だに理解ができません。 二度とこのようなことが起きないよう、今回の件を一過性の炎上で終わらせるのではなく、 どうかしっかりと原因を突き止め、抜本的な対策を講じて頂きたいと願っております。 今後、創作者が意に沿わない改変で苦しむことが減ることを心から祈っております。 最後に、多くの素晴らしい作品を生み出してこられた芦原妃名子先生に、 謹んで心からの哀悼の意を表させて頂きます。 知念 実希人

2024-01-31 12:00:53
すがやみつる @msugaya

マンガが原作のドラマ化に関する話題が、なぜか、こちらにも飛び火してきて、「『ゲームセンターあらし』のアニメ化のときはどうだったんですか?」みたいな質問が、数人の方から来ました。 『あらし』はの読者は小学校高学年でした。テレビアニメになることによって低学年の子どもも『あらし』を見るようになると、本来の高学年のお客さまが離れていく恐れがあったので、連載直後からアニメ化の話はあったのですが、しばし待っていただきました。  82年になってアニメ化を了承したのは、人気も落ちついてきたし、こちらからの持ち込みだった『こんにちはマイコン』の企画を通してもらったりしていたからです。  アニメ化にあたっての条件は「主題歌の作詞だけやらせてほしい」ということだけ。これは石ノ森章太郎先生が、ご自身の原作映像化作品の主題歌作詞を手がけていて、いいなあ……と憧れていたからです。「あわよくば作詞印税でも一稼ぎ」みたいなことも考え、エンディングは「音頭」にさせてもらいました。4月から9月までの放映予定だったこともあって(52話という話があるようなのですが、記憶にありません。当人が覚えていないだけかもしれませんが)、『オバQ音頭』みたいに夏の盆踊りで使ってもらえないかと目論んだのですが、みごとにハズレました(笑)。  アニメは「コロコロ」のCMにも使われたパイロットフィルムの動きがよくて、「すげ~!」と感動してました。演出の棚橋一徳さんが知り合いで、「すがや君の作品だから、力を入れて作ったよ」と言ってくれていましたが、その通りの作品でした。  テレビアニメ版は予算の関係などもあって、パイロットフィルムほどの動きは出せないだろうこともわかっていました。また、やはり知っているアニメ関係者が多くスタッフとして参加していたので(美術の石津節子さんなどは、「すがやのお兄ちゃんの作品だから、無理言って割り込ませてもらった」といって参加してくれました)、主題歌の作詞以外は、いっさい口を出していません。  石黒昇さん、石津嵐さんといったアニメ関係者とも仲よくさせてもらっていたこともあって、そちらのプロにまかせるべきだと考えていたからです。ですから、オリジナルキャラの挿入も含む改変についても、自由にやっていただきました。  そもそも、原作を別のメディア向けに作り替える「アダプテーション」について、私は原作者の権利を強く主張できる立場にはありません。多数のテレビ作品、映画作品の「コミカライズ」を大量に手がけましたが、そのほとんどが「好き勝手」に作り直したものばかりです。映画のコミカライズの場合は、原作(映画)に忠実なところがありましたが、それでもページの都合で大幅なダイジェストになったものが大半です。  コミカライズは、テレビ番組や映画のPRの一環として、原作者サイドも割り切って(目をつぶって?)いたのだと思います。  まあ、そんなこともありまして、自分のマンガがアニメになっても、料理は、その道の専門家におまかせしたほうがいいと考えています。  ちなみにアニメ『ゲームセンターあらし』の放映当時は、第1話を、試写と、放映当日に石森プロのマネージャーが東映の平山プロデューサーやマンガ家仲間を招いて自宅で開いてくれた鑑賞会で見たです。第2話以降は見ませんでした。そのほうが平和に過ごせると考えたからでした。  全編を見たのはDVD BOXが発売になってから。昭和のアニメらしさに突っ込みを入れながら、楽しく見ました(笑)。  こんなマンガも描いたりして、アニメの世界も知っていましたので、その大変さに対しても敬意を払っています。  実写化については経験がないので、ちょっとわかりません。『ゲームセンターあらし』の実写映像化は、映画やテレビで何度かありましたが、実現には至っていません。『少林サッカー』を見たとき、「『あらし』も実写化できるかも!」と思いましたが(笑)。 twitter.com/msugaya/status…

2024-01-28 16:42:16
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すがやみつる @msugaya

映画のコミカライズも、たくさん手がけていました。 pic.twitter.com/JGnut0oLjf

2024-01-28 16:54:25
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すがやみつる @msugaya

このあたりのことは、こちらの拙著でも紹介しています。よろしければ、ご一読を! 「コミカライズ魂: 『仮面ライダー』に始まる児童マンガ史」(河出新書 056) amzn.to/3vUQxmo @amazon

2024-01-28 17:00:34
メロウ(貞右ェ門) @x6k_w

@msugaya すがや先生、こんにちは。 原作と何か違うと思いながらも、アニメは毎週楽しんで観ていました。 驚いたのは主題歌を水木一郎さんが歌っていたことです。 「結構、ベテランの人が歌ってるんだなぁ」と、友人同士で雑談した記憶が有ります… (当時、小学生でしたのでご勘弁下さい)

2024-01-28 17:10:34
すがやみつる @msugaya

@x6k_w 水木さんとは、主題歌のレコーディングのときにお会いしました。作詞は、カラオケ録音のときに、最終的に決めたような記憶があります。 水木さんはライブでも必ずといっていいくらいに『ゲームセンターあらし』を歌ってくれたそうです。いきなり絶叫から入るのがよかったのかもしれませんね。

2024-01-28 17:43:18
弓月 光 @h_yuzuki

小説や漫画を実写化、アニメ化する際にはメディアの違いというものがありまして、丸切りそのままというわけにはいきません。 それでもその作品の根本となるテーマやキャラクターの性格等には最大限敬意を払うべきものです。 どうしても勝手に弄りたいのなら原作を借りて来ずにオリジナルを作ってください。 今現在これがうまく行ってると思うのが「葬送のフリーレン」

2024-01-30 15:06:40
高千穂遙 @takachihoharuka

映像化作品と原作は別物ですから、原作どおりにつくる必要はないというのがわたしの持論です。が、原作者には自作を自作たらしめている譲れない一線というのがあり、そこだけは残してもらわなくてはいけません。それが無理なら、勝手に、少し似ているオリジナル作品をつくってくださいとなります。

2024-01-30 08:00:56
高千穂遙 @takachihoharuka

ドラマ化、アニメ化において、原作者が譲れない一線を示した場合、それを無視するプロデューサーは、P失格です。小説や漫画としてすでに完成している作品をなぜわざわざ映像化したいのか、その意味をPには、あらためて考えてほしいと思います。

2024-01-30 08:04:10
高千穂遙 @takachihoharuka

小説の場合、脚本家というのは、小説とはまったく違うもの、映像作品となるための再構成という作業が必要なります。それは翻訳でも翻案でもありません。たとえば「元和元年」ではじまる歴史小説があったとします。それを元和元年からはじめるのか、その前、その後からはじめるほうが、→

2024-01-30 15:35:55
高千穂遙 @takachihoharuka

画面に映る絵としてすばらしいものになるか否かを考えなくてはなりません。また、状況説明をする地の文が使えませんから、それをキャラの動き、背景、セリフでどう補完し観客に伝えていくのかも計算しなくてはいけません。それに伴い、登場人物もセリフも、時間経過も変化します。→

2024-01-30 15:38:26
高千穂遙 @takachihoharuka

それでも原作が必要なのは、その原作にある重要なモチーフ、物語の骨格を映像で再表現したいからにほかなりません。ここに、原作者の譲れない一線と、映像作家のこうしたい欲求との葛藤が生じます。これをPが調整しなくてはだめなのです。そして、これがうまくいき、すべてのピースが→

2024-01-30 15:41:04
高千穂遙 @takachihoharuka

きれいにはまると、原作の小説とはまったく異なる、それでいながら小説の精神を、下敷きとしてみごとに埋めこんだ映像作品が誕生するわけです。この采配をPが、完璧にできるかどうかで、原作の映像化は勝負が決まりますね。ライターも監督も原作者も、わがままなクリエイター以外の何物でもないので。

2024-01-30 15:45:50
會川 昇 @nishi_ogi

テレビドラマはまず枠があり役者がありますから「この原作ならあの枠で誰それさんに出てもらうのにちょうど良いよなあ、事務所の若手も出れそうだし。そこそこ売れてる原作みたいだし」と思ってたとしても原作側には「素晴らしい原作なので映像化したいと思ってました」と言うのが大人のやり方なわけで

2024-01-27 10:18:51
會川 昇 @nishi_ogi

でもすべてが嘘かというとそうではない。やはりその原作に惹かれるものがあり、例えば自分がやりたいと思ってたテーマをこれなら表現できると思う。そういうクリエイティビティも同時に存在する。人間というのは金も思えば理想も思う。そういう複雑な中で培ってきたシステムが軋んできているのだなあ‥

2024-01-27 10:20:56