いかりちゃんこと飯山陽博士はなぜ学界から排斥されるのか？

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”場末の研究者”か、はたまた掃き溜めの鶴か 宗旨替えはどっち？ pic.twitter.com/kA7y8oPVI7

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#飯山博士はなぜ学界から排斥されるのか？ イスラム研究界隈における飯山とその他大勢の関係： 「飯山一人vsその他大勢」という理論的な対立があるのか？ 取りあえず、飯山『イスラム教の論理』の書評を書いた松山准教授の理解を見てみよう。 松山曰く、”著者の言うように，イスラム教の行為規範の

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主だった問題はイスラム法学の中で論じられる。し たがって，イスラム教徒の行動の宗教的背景を説明する際にイスラム法の知識が求められるという 著者の主張は極めて妥当である。この方針は，本書に高い画期性を与えていると評することができる”と。 さらに、”本書は，イスラム教徒─特に「過激派」─

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の思想・行動とイスラム教の本来的教義との連関 をイスラム法の論理に依拠して論じようとしている。このこと自体は，法学や神学への言及なしに「過激派」とイスラム教の教義の（無）関係性を説明しようと試みるその他の一般書と一線を画す， 極めて正当な方針と言える。” 何を言っているのか？

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松山said：両者の「イスラム教徒(特に過激派)の思想・行動を説明する」という課題へのアプローチは 飯山：”イスラム法の論理に依拠して論じ” ている その他の論者：”法学や神学への言及無しに(中略)教義との(無)関係性を説明しょうと試みる” 両者の方法の違いは明らかである。 但し、その他の論者が

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イスラムへの言及無しに(無)関係性を説明している、という理解は如何なものか。実態は、その思想・行動はイスラムから逸脱している(だから「(無)関係」)　と主張しているのではないか。 両者の方法の違いはありていには次のようになろう。 飯山：教徒の具体的な行動・思想を例示、それがイスラム啓典に

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拠るものであることを論証する その他の論者：自らが理解するイスラムの教義を基準に教徒の思想・行動を評価し、己の教義理解の範疇に収まらない部分は否定する 両者の方法の違いは歴然だが、この違いはそのまま方法としての優劣を意味している。 どういうことか？

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ある教徒グループの思想と行動を理解し、さらに今後の行動を予測する必要があるとする。 飯山の方法：グループのこれまでの言動の事実と啓典に即して理解した「彼らのイスラム」に即して行動を説明、予測する「彼らのイスラム」―問題状況―行動予測、という方法が成立する。 「飯山以外」の場合は：

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こちらは「教徒グループのイスラム」を否定しているので行動原理が理解できない。「行動原理―初期条件―行動予測」という推理が成立しない。「自分たち(飯山以外の論者たち)が理解しているイスラム」は教徒グープの行動原理とは何の関係も無いので「自分たちのイスラム」を利用して教徒グループの行動を

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予測することはできない。当然である。 そこで彼らは、教徒グループの行動原理を「自分たちのイスラム＋アルファ」と措いてその行動を説明し、予測することになる。「＋アルファ」は多くの論者の場合「被抑圧者」のポジションだ。 行動説明基準は論者によってさまざま、相互に親和性があるとも限らない

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唯一共通しているのは、飯山の方法への反発、と言うこと。 飯山説への反対という一点で「結集」している飯山以外の論者は飯山の方法を批判出来ない。飯山がなぜ自分と異なる方法を採用しているのか、考えているのかどうか、飯山への攻撃は議論の領域を逸脱して行われている。攻撃の根拠は松山による

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飯山本『イスラムの論理』の書評がその主たる武器だが、松山の書評は飯山の方法の批判には使えませんよ。 松山は、イスラム教徒グループの思想と行動を説明する方法として、飯山が採っている方法とその他の論者が繰り返している方法を区分し、飯山方式を”一般書と一線を画す極めて正当な方針”と

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評価しているのは読み切れてない？ ダメじゃん。 松山の書評に対する所感は次のところに：togetter 松山洋平『書評・飯山陽「イスラム教の論理」』を吟味するtogetter.com/li/2303319

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松山の書評は、飯山本の方法を ”一般書(飯山以外の論者の)と一線を画す， 極めて正当な方針と言える” と評した上でいくつかの問題点を指摘しているものであり、これを方法論で飯山と対立関係にある「一般書」系の諸兄姉が飯山批判(と言うか人格攻撃)の根拠に使うというのは論外の所業と指弾されよう。

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飯山を批判したければ見当違いの松山書評などに頼らず、自力で、方法論レベルで勝負すべき、ということ。他人のふんどしで相撲を取っちゃいかん。 ちなみに、松山書評で挙げられている「問題点」については、上掲togetterで別の視角が成立することを示しているのでお暇があればどうぞ。 ここから本論

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飯山が学界で排斥されているのは一連のイスラム関連本出版の遙か以前、院生時代の研究室に端を発するということなので、そもそも飯山排斥の発端はなんであったのか、推論してみたい。もちろん当時の研究室の人間関係などはまったく知るよしも無いので、もっぱら飯山の研究テーマと学界の当時～現在の

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関係を推察、研究室に発端した排斥が学界に拡が理、現在に至っている経緯を推察してみたい。 思いつきで始めた松山書評の吟味からこういう運びになろうとは。(続く

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イスラム学界方面には、飯山陽博士vsその他関係者という他ではなかなかお目にかかれない鮮烈な対立がありますね。 一方に屯する諸兄姉が攻撃に愛用中の松山洋平准教授の書評は、飯山サイドに軍配を挙げて書かれているのだが、眼が血走っていると逆さまに読んでしまう？　プロパーの批判はなぜ出ない？ pic.twitter.com/DhdXWOzJvS

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関連で”イスラム界隈はなぜ飯山陽博士をムラ八分(てか十分)にするのか”、目下考察中、近日アップする予定です。 togetter.com/li/2303319#c13… 「松山洋平『書評・飯山陽「イスラム教の論理」』を吟味する」togetter.com/li/2303319 にコメントしました。

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#飯山博士はなぜ学界から排斥されるのか② 院生時代、研究室から始まった排斥は、やがて学会、専門誌などへ逐次波及、学位取得段階にも支障が生じた？ このあたり、誰も経緯を説明しておらず、藪の中状態。 外部から推測されるのは、飯山さんの研究テーマに(界隈から見ると)問題があったのでは無いかと

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飯山さんは現代イスラム法の喫緊課題「マスラハ」の本邦屈指の研究者 ①2003『目的論的解釈への道』(東大(博)) ②2007『マスラハ理論展開史におけるガザーリーの功績再考』(上智大非常勤講師) ③2009『イスラームにおける「法の目的」マスラハ概念の理論と実践』(学位論文) 「マスラハ」：請・検索

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上掲各論文はネット上で購読可（③は要旨） 「マスラハ」日本語検索だと飯山論文以外参看すべきデータ無し。 本邦イスラム学界界隈は現在、”マスラハはお呼びで無い” 状況にあり、単身前人未踏の領域に挑む新進気鋭の研究者にはその環境(指導教官、研究室、学界)において どんな処遇が待っているか？

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マスラハ、”目的は手段を聖化する”、世界観政党のウラの論理のイスラム的処方、ムスリム諸国、就中国民国家指向のエジプト等が喫緊の課題として精緻化に取り組むなか、本邦の研究は緒に就いたばかり。 先陣を切る飯山さんの中東に比肩する業績への妬嫉、ムラ八分、艱難辛苦如何ばかりかと拝察する次第

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―幕間― もちろん、イスラム過激派テロ組織はとっくの昔から実践中・・。 ここを押さえてないから我らがイスラム学界方面では”テロ組織はイスラムじゃない”的裁定が飛び出す。 本人達がイスラムだと言ってるの、否定できるの？ 自分たちの論理の墨守を目的に他の存在ををムラ八分ってありですか？

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ということで。 「飯山陽博士を巡るイスラム学界界隈の七不思議」解いてみました。 １．博士は学界界隈で何故ぼっちなのか？ ２．だれも博士の研究テーマに言及しないのは何故か？ ３．似而非学者などと嘲弄する有象無象から、博士の論文の批判が出ないのは何故か？ ４．指導教官の名前がなぜ出ない？