RT @centurio_P: スパルタは食糧生産が自都市周辺のみの自給自足都市国家のくせして六つものモラ(師団)を抱えてたんだから異常すぎる。ギリシア世界各地に植民市、同盟市を持ち、食糧の6~7割を黒海沿岸からの輸入で賄ってたアテナイでさえ10個タクシス(連隊)であったというのに。
2011-12-24 00:43:50RT @centurio_P: アテナイの民主共和制故の肝心な時の世論による迷走っぷりはアレクサンドロスのフィリッポス暗殺直後に起きたテーバイ反乱と東方遠征中のスパルタ反乱、それぞれの時にも如実に表れている。
2011-12-24 00:43:57さらにペリクレスが生きていたとしてもうまく行くかはやってみないと分からない。 もう少しうまく立ち回るだろうがデロスの金庫が空になるまでスパルタが耐え切った可能性はかなり高い。なによりアテネの世論が敵に回ってたから最後まで指導者として戦争に挑めたかも怪しい。
2011-12-24 00:51:11ペリクレスは決して無能な指揮官ではなく優秀な政治家であり軍人だった。正しいスパルタ側の情報をつかんでいたならば正しくそれに対処できただろう。ただし現実的には神様意外には全ての敵味方等の情報を手に入れられるわけもない。手元にある情報で戦略を構築せねばならない。
2011-12-24 00:58:57「戦場の霧」とはつまるところこういうものである(戦場の霧という概念を大きく使いすぎてる気もするが)正しい情報を手に入れられるとは限らない。手に入れた情報を正しく認識できるかどうかも分からない。作られた戦略が正しく実行される(できる)とは限らない。だからゆえに戦略に錯誤が発生する。
2011-12-24 01:03:23コマにも人間のバランスをとる動作にも姿勢と力を保つ為には「重心」が重要になる。しっかりと重心がとれたコマは良く回るし、人間だって重心の動かし方がその体の動きを制御する上で非常に重要だ。そして、軍隊や国家にもそれは存在する
2011-12-24 01:28:38目的はパリ、目標はフランス軍とかも有名な言葉ではある。フランスという国家の重心は首都であるパリにある。首都であるパリの防衛の重心はフランス陸軍にある(陸軍生きてれば奪還できる)
2011-12-24 01:44:35大戦略での目的はフランスへの意思強要、そのための目標がパリ、戦略的な目的はパリ、そのための目標がフランス軍の撃滅である、というわけだ。
2011-12-24 01:45:38では話を戻して。ペロポネソス戦争当時のアテネとスパルタの重心はどこか。当然政治的な重心はアテネとスパルタという都市にある。ではその防衛の重心はどこにあるのか。アテネはその海軍に、スパルタはその陸軍に重心が有った。
2011-12-24 01:51:27アテネにしてみれば陸で多少不利になっても不利になったなら海上機動で有利な場所に機動して戦いを続ければいいし、スパルタにしてもその重心が陸軍に有る以上、アテネがどんなに周りで暴れようと陸軍がいる限り失点を挽回できた。
2011-12-24 01:54:27実際ペロポネソス戦争の経過がそれを証明している。ペロポネソス戦争ではアテネいは失敗を繰り返しどんどん弱体化するが、それでも元気に戦い続けた。 最終的な決定的打撃を受けたのは、スパルタ軍によるアテネ海軍の撃滅だった。
2011-12-24 01:58:06スパルタもその陸軍(一部だが)がアテネにやられて大量の捕虜出したときは講和を言い出した。それはスパルタの軍の重心が陸軍に有り、陸軍を構成する軍制の重心が捕虜になった兵士―――市民に会ったからだったな。
2011-12-24 02:02:04これ軽く戦術レベルでも間接アプローチ大好きなリデルハート批判になってるよーな。まあ、確かに間接的な打撃で相手の軍の重心をずらさせることが出来ればリデルハートの理論は通用するんだが。まあリデルハート自体オワコンだし良いか。
2011-12-24 02:07:02