「私の歌に関する問題が…解けない…」入試に採用された短歌の作者の方が問題を解いてみたら解釈が違っていた
- takatou_sub
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短歌が入試問題に採用された
短歌を作る。本(特に外国文学)が好き。趣味は「しなかった話」の蒐集。好きな鉄道会社は京成電鉄。きのこ、灯台、螺旋階段、歌舞伎も好き。散らかりがち。
あなたの短歌を入試に使いましたとの連絡をいただいて、それ自体はありがたいことなのですが…私の歌に関する問題が…解けない…。というか、どうも、私の解釈と違うっぽい。
2024-03-01 18:55:43「ここで口を開けているのは誰でしょう」という問題で、私自身の答えは「私」なのだけど、それを解答にするとどうも前後の文章と辻褄が合わなくなる。短歌はいろんな解釈があっていい、いいんだけど、この問題に「私」って書いた子は、バツになっちゃったのかなあ。
2024-03-01 19:02:22正答とされたであろう答えが間違いだとは思わない。のだけど、ここに「私」を入れるかどうかは、短歌の根本に関わる問題な気がして、モヤモヤする。
2024-03-01 19:06:10国語の入試問題あるある
昔から思ってたけど、国語の問題は「作者がどう考えていましたか?」ではなく「出題者はどう解釈しましたか?」に変えるべき x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 10:24:39この手の問題で解釈を問う5択問題の解説を読むと「3番の選択肢と取ることも出来るが、◯◯◯(比喩表現の引用)なので5番の選択肢がより適当と言える」みたいな解説あるのがさらにクソ(当然3番選んでると0点) 結局は作者じゃなくて問題作成者の「私の気持ちを理解して!」に行き着くことが多いのよね x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 15:14:47塾で「国語の問題は、作者の意図を答えるんじゃなくて出題者がどう答えてほしいかを考えるのが肝です」って教わってから点数を取れるようになったのを思い出した。 x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 14:49:52まず誤解してる人が多いんですけど、現代文における「作者の考えを述べよ」は「ここの文章の説明や補強となる文章が本文中にあるのでそれを答えよ」とか「一般的にこの言い回しをした際に含まれる意図について答えよ」であって「その時実際に作者が考えてたことを答えよ」ではないんですよね。 x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 14:01:42なるほど、これは面白い。 確かに作者はそのテクストの解釈について特権性を有さないとはいえ、短歌作品に対して解釈を一意に画定し、固定的文脈をめぐる出題を行なうことが、はたして試験として適切なのかどうかは別問題ですね。 x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 10:32:44昔タモリ倶楽部で「筆者の気持ちを筆者はわかるか」っていう企画やってて、現代文の入試問題をタモリとタレント数人と筆者自身が解いたら最低点取ったのが筆者だったの思い出した x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 15:59:23以前、確か野坂昭如さんの娘さんだったかな?学校の国語の授業で父親の作品が取り上げられてて、『この時の作者の心情を答えなさい』という問題に 「締切に追われてイライラしてた」 というようなことを書いて❌になったという話を思い出した。「本当のことなのに」って😂😂 x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 11:33:24小林秀雄だったかな 入試問題に自分の文章から出題され「うーん,全然解けない.こう解釈できるのか」と散々言っていたと伝わる x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 13:10:56遠藤周作氏が自分の小説が入試になって答えが4択だったんだけど、「全部当てはまる」と書いてた文章を思い出した。 x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 15:00:10「みるくみるく早く大きくなりたくて銀河の隅で口を開けをり」かな 素直に鑑賞すると口を開けているのは作者自身または作者に近しい乳児(作者の子や親戚の子など)ということになりそう。 x.com/shiruhitozo/st…
2024-03-02 12:48:38要するに、作問者の解答者に対しての瑕疵(すなわち問題としての瑕疵)と、作問者の作歌者に対しての瑕疵(歌の本質を変えてしまうような解釈を権威的プロセスによって拡散した瑕疵)とをわけて考えるべきだと思う。
2024-03-02 13:00:45ただ、それはそれとして「ヘラクレス」は国語の問題の答えとしても疑問はあって、ヘラクレス座は巨大な星座であって「銀河の隅」にはいないし、大人になってからのヘラクレスなのでもちろん口を開けてもいない。
2024-03-02 13:14:40「銀河の隅」にあるのは地球で、口を開けているのはそんな隅っこにいるちっぽけな存在。だから「早く大きくなりた」い。つまりこの「大きくなりた」さは観念的なものなので、実際の乳児である可能性もやや排除され、仮にギリシア神話を踏まえたとしても「作者」が国語の問題としても正答となる、
2024-03-02 13:18:58ということもできると思う。というかその解釈が一番合理的で、(さっきと違うことを言ってしまうけど)もし「ヘラクレス」が正答なら出題ミスだと思う。
2024-03-02 13:20:53