コトリ会議『雨降りのヌエ』本編だけでなく、関連企画の感想もまとめます。

そかし @sokashi69

こうやって『コトリ会議』は『芸術』と『商業』の成功の両立を目指し、闘いの日々を続けているのだ。 ハートに刻まれたあの日は ロマンと呼ぶには熱過ぎて めぐりくるはずもない Peace&Love これからも闘い続けて欲しい。

そかし @sokashi69

巧みな人形捌きとアクション。ラヴロマンスもありで、客席は爆笑の渦である。『コトリって面白いけど、なかなか難解だな…』と一本目を観て思ったお客さんもとどめにこれだと『あー、楽しかった…！』となり、他の人にも『コトリ、面白かったよ！』告げるに違いない。恐るべし『コトリ戦略』…。

そかし @sokashi69

『ポリティカル』な問題の他にもイリーガルな演出もあったりで、『人形劇』である事も含め『問題の多い』演劇作品である。でも、こういうのってやたら面白いのだ。😅大雑把に言えば、旅の果てに怪物と化した扇町ミュージアムキューブを三ヶ日さんが『秘密の武器』で倒すという冒険ものである。(ﾟ∀ﾟ)

そかし @sokashi69

『驚くなかれ』と書いたが、それは一般的、あるいはコトリビギナーにとってであって、コトリ好きは『お！来た来た来た！』てなもんだ。（なんせ、コトリの芝居を双眼鏡で観たりしてるからね。😅）内容はハード『ポリティカル』である。詳しく書くと『圧力』がかかって、コトリの作品が観れなくなる…。

そかし @sokashi69

『雨降りのヌエ』第糸話 コトリ会議 街をつつむ Midnight fog 孤独な Silhouette 動き出せば それは まぎれもなくヤツさ ヤツとは誰か。『三ヶ日晩』その人である。今作、驚くなかれの人形劇である。しかも。ちっこい人形なので、人形の動きをカメラで抑えて、それをモニターに投影してるのを観る。😅

そかし @sokashi69

あと『盗んだ星の声』って、とてもいいタイトルなので、このタイトルにもっと沿った作品も拝見したいところ。

そかし @sokashi69

何か『教訓』めいたものも、『示唆』も無い。ただ一つ言えるとしたら『薬を飲む時はちゃんと注意書きを読みましょう』（ピンポーン♪）くらいなものだ。この状況の間抜けさと、たぶん星には辿り着けない、そのペーソス…ペーソス？なのか😅…いずれにせよ、恐らくコトリでしか観る事の出来ない世界。

そかし @sokashi69

山本さんにとってはその『設定』は大して重要ではなく、その『設定』の中で蠢く人々の行動や会話の方に興味があり、大切なのだろう。事実、今作でも『展開』はほぼ無く、2人の足掻きと『何しに出てきたんだ、お前…』な若旦那幽霊の何だかわからない行動を観る事になる。ま、面白いからいいですよ。

そかし @sokashi69

かと言って、トム・ゴドウィンの『冷たい方程式』のようなハードな展開はない。あわあわして終わる。『コトリ会議』『山本作品』にはこの感じが結構ある。ちょっと凄い設定なのに、そこを展開させる事なく、登場人物はそこはスルーして、別の展開となる…。私なんかは『もったいないなあー』と思う。

そかし @sokashi69

それぞれの登場人物の『時間』の流れを、自然な形で変える事が出来るからだ。大抵、それは残酷な結果を生む。ハッピーエンドもあるが、でもビターさは否めない。（モルテン・ティルドゥム監督『パッセンジャー』とか…）今作は『その前』の話である。一人はコールドスリープ可能だが、もう一人はダメ。

そかし @sokashi69

さらに『何をしてるのか』『何を告げようとしてるのか』もわからない。その上、吉田さん、まえさん演じる2人もこれからどうなるのか、全くわからない。恐らく酷い事になりそうな事だけは予想できる。SF作品にはこの『コールドスリープ』をネタにした作品が多く存在する。

そかし @sokashi69

『雨降りのヌエ』第空話 盗んだ星の声 コトリ会議 さて。『心霊』と『宇宙人（UFO）』は食い合わせが悪いと第蓋話の感想で書いたが、今回の舞台は『火星へ向かう宇宙船の中、コールドスリープ直前』である。そこにも若旦那幽霊は登場するが、もはや『心霊』のイメージは無い。『何』かもわからない。

そかし @sokashi69

演者さんは東京チーム、大石丈太郎さんと川端真奈さん。一ヶ月丸々公演だけど、直前に来阪され、川端さんは体調を崩されて休演もされた。（台本を読んで、わけわかんな過ぎて、知恵熱になられたのかもしれない😅）お疲れ様でした。面白かったです…でもうまく説明出来んのです…すいません。🙇‍♂️

そかし @sokashi69

しかし『コトリ会議』『山本作品』には、結構こういう『想像力が普通でないベクトルの先に到達した』作品が存在する。こういう極北の先をコトリファンの身としては待ってるところはあるんだけど…。😅辿り着いたのは極北であるが、決して暗さは無い。不穏さも感じない。これもまたコトリの世界。

そかし @sokashi69

面白いんだけど、その面白さを観ていない第三者にはとても説明できない。出来ないどころか、詳細に説明すればするほど『それは…面白いの？』って空気になる…それどころか『そんな内容の劇があるわけがない』となり、『…大丈夫？何かあった？』なんて言われかねない危険な代物なのだ。

そかし @sokashi69

大前提として『え。若旦那は結局、何なの？』があるのに『え。空気みたいに漬物食わないとダメって…何かのメタファーなの？単に笑わせようとしてるの？』って考えさせられるって…要素だか、トラップだか、情報多過ぎ。😅その上、キュウリのぬか漬けは本物。匂いが劇場中に漂っています。(ﾟ∀ﾟ)

そかし @sokashi69

そもそも『心霊』と『宇宙人（UFO）』は食い合わせが悪い。つのだじろう先生の『恐怖新聞』でさえ、UFOを扱う『青の頁』に当時のちびっ子たちは戸惑ったものだ。基本、オカルトは何でもありだが、『心霊』と『宇宙人』は水と油なのだ。ではコトリのこの作品ではどうなったか…えらい事になっていた。

そかし @sokashi69

『雨降りのヌエ』第蓋話 糠漬けは、ええ コトリ会議 恐らくこの作品が一番『問題作』であり、コトリビギナーは『え。え？どういう事？どういうシチュエーション？頭についてんの何？……😅』となったに違いない。過去のコトリ会議作品を観ていないと、頭についたのが『アンテナ』だとはわからない。

そかし @sokashi69

この作品が一番好きって人多いんじゃないかと思う。夫婦がキュートだし、若旦那幽霊も全く怖くない。次々出てくる離婚届とくまちゃんハンコの攻防戦も観ていて楽しい。『コトリ会議ビギナー』は此処から入るべきかもしれない。例えるなら、底無し沼の岸辺に咲いた野の花のような印象の作品。私も好き。

そかし @sokashi69

だが、実は思考も行動もヘンだ。兄の幽霊に少しも驚いていないし、その前で離婚届を書こうしているのもヘンだ。でもそこはもう2秒くらいで『普通』に見えてくる。『あー、お兄さんの幽霊がくまちゃんハンコで2人が別れるのを止めているんだな』みたいに思えてくる。…くまちゃんハンコって何だよ。😅

そかし @sokashi69

ハートウォーミングな作品と言っていいだろう。最後の最後には、夫婦は元サヤに収まるのだろう。『笑い』も多いし、テンポもいい。この作品を最初に観たなら『コトリ会議ビギナー』も大満足に違いない。それでも端々にコトリらしい不思議な台詞、行動が顔を覗かせる。夫婦はまともそうに見える。一見。

そかし @sokashi69

別れそうな夫婦の元に兄（若旦那さん）の幽霊が現れ、離婚届にくまちゃんハンコを押して邪魔をする話。離婚の原因…というか引鉄になった浮気目当てと思われた『出張』も妻の勘違い、鉄の夫が寝台夜行列車に乗りたいがための遠回りとわかる。その前の修羅場で、夫の妻の家族に対する不満も吐露される。

そかし @sokashi69

『雨降りのヌエ』第夜話 縫いの鼎 コトリ会議 作・演出でもある山本さんと三ヶ日さん、そして若旦那さん（死体）😅。最も『死体感』が無いように感じる。（かと言って何にも喋んないけど）わかりやすくポップである。少し演出を変えれば、小粋なドラマとしてTVでも流せて、きっと評判もいいと思う。

そかし @sokashi69

『この劇団、どういう劇団だ？』みたいな…。😅 もちろん、私は大丈夫。 『お、コトリらしいね！』くらいなもんだ。(ﾟ∀ﾟ)

そかし @sokashi69

思うに、全作品の中で、最も『コトリ会議』『山本作品』のダークな部分、暗く湿った部分が表現された作品ではなかったかしら。全部、拝見してからわかった事だが、私と同じ日にこの作品をど頭で観た『コトリ会議ビギナー』は困惑しただろうな。2本目はおまけ感の強い問題作『第糸話』だからだ。