新しい楽器:26.本
- nakagawa09
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研究者としては、〈インターフェースは紙の本が一番素晴らしい、しかし持ち運びや検索については電子書籍が素晴らしい、なので、書き込んだり詳細に精読する研究書は、紙、あるいは少なくともPDFで入手する。小説はkindleで入手する〉、という方針でやっています。
2024-03-26 16:40:58こういうことを考えるのは、やはり、市川沙央『ハンチバック』(2023)が、物理的な本の良さを愛でる考え方(「やっぱ紙の本って良いよね」)は健常者優位主義の現れかもしれない、と気づかせてくれたからです。|市川沙央さん 重度障害の当事者として描く | NHK nhk.or.jp/shutoken/wr/20…
2024-03-26 16:41:00確かにiPadで読む本も本です。たぶん僕らは、iPadのタッチスクリーンをなぞる指先から発せられる音に聞き耳を立てるべきなのでしょう。紙の本のほうがインターフェースとしては格段に優れていることは間違いないとは思えど、ガラス板をなぞる指先の可能性も探っておきたい、ということでしょうか。
2024-03-26 16:41:00最後に宣伝。『サウンド・アートとは何か 音と耳に関わる現代アートの四つの系譜』が出ました。音響彫刻など視覚美術のことだけではなく、実験音楽などアヴァンギャルドな音楽のことだけでもなく、包括的に「サウンド・アート」について整理した唯一の本です。 nakanishiya.co.jp/book/b10044931…
2024-03-26 16:41:01四つの領域におけるサウンド・アートの系譜を整理しました。それぞれ、音響彫刻小史、実験音楽としてのサウンド・アート小史、メディア・アートとしてのサウンド・アート小史、サウンド・インスタレーション小史として読めます。この領域への解像度を高めてください。nakanishiya.co.jp/book/b10044931…
2024-03-26 16:41:02サウンド・アート(音のある美術やアヴァンギャルドな音楽など)について語る語彙と概念が更新されるはずです。『サウンド・アートとは何か 音と耳に関わる現代アートの四つの系譜』が広く、長く、読まれますように。nakanishiya.co.jp/book/b10044931…
2024-03-26 16:41:03そういえば、「片岡純也+岩竹理恵」さんを初めて見た時のブログ記事で考えた「現象」というマジックワードについて、90年代のWrKや他の事例にあてはめて考えたことを、脚注に詰め込みました。|2020-01-12:メモ:心ある機械たちagainについて:「現象」とは何か問題 after34.blogspot.com/2020/01/again.…
2024-03-26 16:41:04そう、この本は注が充実しています。昔から僕の論文は注が多いのですが、ちゃんと本文だけ読めば意味が通るように作ってあります。注は本筋からすれば枝葉だけど、でも、それなりに重要なトピックを記録したもの、かな。
2024-03-26 16:41:05ともあれ、この連投スレッドはとりあえず今日でオシマイ。来週はもう2024年度! なにか別の新しいことを試していきます。引き続きよろしくお願いします。
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